お酒の在庫が品薄になってきたことから一人で仕入れに出掛け、満足できる買い物が出来たのでビールでも飲んで気分良く帰ろうと思い、帰宅途中にあるお蕎麦屋さん・・・ではなく、自宅最寄り駅を通過して更に遠いお蕎麦屋さんへと向かいました。
向かったのは、地元の方を除けば利用する機会はあまり無いかな?と思われる、JR横須賀線・逗子駅西口を出て直ぐの所にある『石臼そば』さんで、なかなかモダンな外観のお蕎麦屋さんです。
そして、そのモダンな外観の撮影も程々にして店の扉を開けると・・・。
正面すぐの所に石臼が置かれていて、入り口入ってすぐ右側に厨房、左側に何とか6人程度が座れそうなテーブル席(横並び2人掛けテーブル席&少々狭い4人掛けテーブル席)があるというフロアで、過去に訪れたお蕎麦屋さんの中で最も狭いお蕎麦屋さんかもしれません。
まぁ、狭いといえば狭いのは確かと思いますが、特に問題も支障も無いので2人掛けテーブル席に着いてメニューに目を向けると、冊子になっているメニューに色々な料理が書かれていますが、その他にもカードケースになっている「おすすめ」メニューがあるなど、思っていた以上に料理の品数が豊富です。
今回は、そんなメニューの中から「厚焼き玉子」と一杯(食材だから正しくは「本」?)丸ごと提供される「いかの沖漬け」をお願いします。
お店は、調理から接客&会計までをご主人が一人で対応しており、4人掛けテーブル席で蕎麦を待っている若い男女の蕎麦を用意しいている最中だったことから少々待つかな?と思いましたが、待つことも無く生ビールと「いかの沖漬け」が運ばれてきて、後を追うようにすぐ「厚焼き玉子」が運ばれてきます。
さて、まず良く冷えた「いかの沖漬け」を一切れいただいてみると、控えめながらもしっかりした沖漬けらしい味わいの感じられる一品で、ビールではなく熱燗がほしくなってしまいます。
しかしこの沖漬け、少々量が多く、最後はなんとか食べ切ったという感じです。
注文して直ぐに運ばれてきたので作り置きかな?と思われる「厚焼き玉子」は、甘さが強い印象ではありますが、温かさも程好くまずまずの玉子焼きでした。
さて蕎麦ですが、カレーのセットに気持ちが傾いたものの、胃袋が「いかの沖漬け」で満杯になっていたことから普通の「盛りそば」をいただきます。
運ばれてきた「盛りそば」は、蕎麦汁も麺も「普通に美味しい」という印象の蕎麦でしたが、量も多く、食べ応えのある納得の蕎麦でした。ただ、麺の量に比例してタップリいただける蕎麦汁が、蕎麦猪口に入った状態で提供されるため蕎麦湯の(濃さの)調整が難しく、濃い目の蕎麦湯を飲みながら徐々に薄くしなければならないので、やはり蕎麦汁は徳利でいただきたいかな?と思います。
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『石臼そば』さんは、学生時代に留学で日本を訪れ、その時に蕎麦を口にしたことがきっかけとなって蕎麦職人の道を歩んだというバングラデシュの方が営んでいるお蕎麦屋さんで、毎日石臼でそば粉を挽いている、「挽きたて」、「打ちたて」、「茹でたて」と言われる基本の「3たて」を忠実に守っているお蕎麦屋さんとのことです。
そして、インターネットで色々調べてみると、「バングラデシュの方が打っている」という「持たれる印象」で苦労することもあるようですが、とても優しい穏やかな人柄のご主人で、その人柄が蕎麦と蕎麦汁に現れている優しさの感じられる蕎麦でした。
ということで、今回はいただく事が出来ませんでしたが、「おもいっきりスパイシーなんだろうか?。」と興味津々のカレーをぜひ一度いただいてみたいです。
ごちそうさまでした。