人をけとばし、利用し、そのことでもって、自分の利益とする。これもかまわないという価値観から、何が生まれるだろうか。
このたびの大震災で、人びとがどういう行動をとり、この困難な状況から立ち直るかと考えるならば、当然の結論がでる。
人は、やはり助け合わねば、生きてはいけないのである。
この状況で、円高が続いている。復興にむけて、円が必要となるから、円を買い占めているヤカラがいるというわけだ。
マネーをしこたま動かせる勢力がいる。この存在は、何を考えているのだろう。世界を自分のルールで動かし、自分の支配態勢を確立したいということだろうか。
個々人にとっては、大層な資産や、食料は不要である。恐るべき巨大な資本を有する者が、支配の覇権を、争そうことによって、そのとばっちりを弱者が受ける構造が、問題になる。
貧富の格差。小泉政権が、アメリカのポチとなって、日本の助け合い構造を崩壊させ、格差は、顕著なものとなってきている。いまや、日本の良さが崩れようとしている。
富者と貧者、すなわち現代の貴族と奴隷を作り出した。
こういう構造は、無くさなければならない。人類の課題でもある。
伊藤計劃氏の「ハーモニー」は、こういう問題にもきりこんできている。なにもかも管理された世界の息苦しさは、人間的でないけれども、それ以前の、奴隷と貴族の関係は、最悪である。
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