人を笑わせてナンボの世界。政治のことなど、君にわかるのか。昔の政治評論家は、西川きよし議員が登場したとき、バカぶりを発揮して、明らかな侮りの言動を吐いた。
当時、西川議員の行動は、喜劇人、お笑い芸人ということで、異色な存在であった。だが、その姿勢は、庶民の味方、弱者の味方としてあきらかであり、「小さなことからコツコツと」は今なお名言であり、生きている。姿勢がチャントしているのである。彼は謙虚に勉強していくことを述べた。
このバカな政治評論家は、自分の正直な印象を言ったのだろうが、カッコつけのエラそうな人物であった。こんな連中は、今はもう見かけない。
いよいよ、芸人と言われる人々の力を発揮できる時代がきたということではないだろうか。その率直さ、真面目さひたむきさ、「火花」の芥川賞受賞は、その発露である。
生きる人間として、「うける」ということの意味は、大きい。他者とのかかわりを避けることのできない人間世界において、うまく、塩梅して生きることは、知恵がいる。
その知恵がなければ、磨かなければ、芸人の職業は成立しない。いわば、人間の生き様の達人にならなければ成功しない。ただ、いきなり、完成人としての登場するだけではない。
そのプロセスも重要である。磨かれながら、いろんなことがありながら、成長しながら、新機軸を紡ぎ出していくのである。漫画家が博識であるように、芸人は、人生の達人なのである。
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