相手の国が滅茶苦茶で、論理もなにも通らない、どうしても納得のいかないことをやってくるとすれば、それでも戦争をしない、というのかと。相手を信じ、最後の最後まで戦争をしないという考え方は、いつのまにか少数意見となり、もはや、軍隊をもつのはあたりまえだし、不合理な相手には、武力で対抗すべきだと思っている人が増えているようだ。すなわち戦争やむを得ないという考え方が多数を占めようとしているようにみえる。
戦争体験者は、ほとんどいなくなり、どんなことがあろうと、絶対に平和を守らなければという人は、今や少数かもしれない。土曜のミカタで芸能人のホンコン氏は、憲法を変えて軍隊を持つべきだと発言している。このような発言は、いつのまにか、公然とあちこちでされるようになっている。自衛隊は、客観的には、すでに軍隊であり世界でも有数の実力があるといわれている。彼は、そんな自衛隊をみても、日本は軍隊をもっていないとでも思っているのだろうか。彼のいう意味は、憲法に抵触している軍隊ではなく、はっきりと戦争のできる軍隊ということなのだろう。
舐められたくはないから、そのためには、戦争そのものを否定などしていないのである。安倍首相以下、憲法改悪論者は、要するに戦争することを絶対に否定してはいないのである。世界中が、とことん武力で戦うことを是認するならば、もはや、地球の生命生存環境はもたない。人類も滅亡するほかないだろう。それでも、個別の事情や、止むにやまれぬ気分がのってくれば、戦争をしかねない雰囲気がある。
指導者が、指導者らしくなく、自分の国だけよければいいのだ、と公言する始末である。こんな人物が、堂々と政権を持っている。この調子では、どこかで誤りが起こらないかと思う。まったく起こらないとは思えない。どこかで、なにかしら起こりそうで、それは、必然のように思われる。
ということは、人類の滅亡は免れることは困難であり、もはや、最悪の事態を予想し、覚悟しなければならないように思われる。意識的に、滅亡への道を歩むとはさすがに思えないけれども、事故のような形か、短気な怒りっぽい人物がその引き金を引くかもしれない。その時に、世界は、うまく対処できるであろうか。
異常気象、感染症、人類の自滅、どういう道をたどるのか、香港に対する中国のやり方などみていても、ますます人類滅亡への道を歩みつつあるようで、心配なことである。
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