何らかのきっかけで、犯罪にまきこまれ、そして、当事者になっていく。最初は、些細なことだったかもしれない。だが、あちこち債務が増えて、他所から借りた金で、債務返済。利子がかさんでいく。
気持ちが落ち着かない。働いても、簡単に返済できる金額ではなくなってしまった。そこで、店の金に手をつけた。チェック態勢が、不備だった。店は気付いていたにも関わらず、上部機関には、手持ちの売上で、ごまかしてしまった。
たちまちのうちに、大きな額となった。警察は対応してくれない。証拠を出せ、の一点張り。犯罪が行われたのは明らかであっても、動かない。
その様子に、解雇をさせようとする他の従業員。当の従業員は、解雇ですね。を連発し、口頭での解雇通知だと労働基準局へ駆け込む。
基準局は、解雇予告手当の支給をせよと、是正勧告書を出す。これに従わなければ、罰則がある。
悪いことをやって、なおかつ、解雇予告手当をぶんどる。こういう事件があった。この当事者はどうなっていくのだろうか。うまいことやったと、嬉しいだろうか。
恐らくは、借金の穴埋めだろう。なにも解決しない。掠め取った大金も、当然ながら、たちまちのうちに、費消することだろう。長い人生を、どこからどうやって立ち直っていけばいいのか。
まずは、自首して、みづからの犯行を自供して、罰をうけることだろう。そのうえで、就職できるところを、心をいれかえて、見つける。それしかない。
こういう人を受け入れてくれる、宗教施設はあるだろうか。創価学会はうけいれるだろうか。浄土真宗はどうか。いちど犯罪に手を染めた者は、一切まともな人生を送ることはできないだろうか。
悔い改め、真に、生まれ変わるために、社会は何ができるだろうか。排除の論理だけでは、問題の解決はできない。だが、彼の背後には、周囲には、この犯罪を起こさせる必然性が存在するのは、ほとんど間違いなりだろう。
そこも何とかしないといけない。誰がこのを本気で解決しようと思うのだろうか。
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