空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

いよいよ別れのときが

2019年05月19日 22時47分48秒 | 思考試行

 飼い猫がもはや虫の息の状態になった。水も飲めないし、もうエサも、うけつけない。元気な猫であった。昨日あたりから前記のような状態になった。付き合いは相当長い。

 子猫の時代から、歯が抜けた今の状態まで、多くのできごとがあった。トイレは最初からできたし、なんの問題もなかったが、最近は、独特のスタイルで、徐々に所定の場所ではできなくなり、ついにオムツになったが、そんなことは、猫は全然気にしていない。

 猫の順応性には、本当に助かる。

 口臭はものすごくあり、口の中は、血だらけの状態だ。とにかく安静にしているほかなしという状態である。

 われわれ夫婦も、いずれは、このように死んでいくこととなるのだが、今はいろんな仕組みがあるようで、後期高齢者の誕生日をきっかけに、われわれのことについて、具体的に動きだすつもりでいる。

 人間生まれたら、死ぬ定めである。どのように自身の肉体を処理していくのか、誰にそれをしてもらうのか、これを決めておきたい。兄弟、親族を頼ることになるのが普通だろうが、それはしたくない。

 多くのことをよかれと思ってしてきたことが、別に文句など言うつもりはないが、深い本音のところで、ごく最近、失望を感じた。かれらに、はっきりと告げたわけではないが、あきらかに子供時代とはちがう感覚になってきていた。

 もはや、他人以上に離れた存在であり、顔をあわせれば普通に話をするかもしれないが、心底、失望してしまったのだ。可愛さ余ってにくさ百倍。文字通りそんな経験をした。

 大人になれば、そんなことはどうでもいいことで、それぞれ、自活して死ぬまで生きることである。おもえば、これだけ冷たくできるから、大人になれたということもいえる。ということは、ここまできたのだから、もう彼らを心配する必要などなく、まったく安心な状態なのである。

 ということは、われわれは、自分のことは自分でキチンとしなければならないことは当然のことであって、その事実をはっきりと知らせてくれた。これで、人生は完結する。友人の、先に逝った連中は、それぞれの事情で、それぞれ完結していった。

 猫もまた、あと数日中には、死をむかえることは確実だろう。もう半分以上、あの世に存在をうつしているかのような目つきをしている。呼吸はしっかりしているが、体温は低く、肉球に温かみがなくなってきている。

 これで30年以上続いてきた猫との生活は、全て終わりとなる。いれかわり、たちかわり、猫がいない時期はなかったが、もう、こちらの年のこともあるから、新しく猫を飼うことにはならないだろう。すべてが、整理の対象になってきたことを実感する。


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