goo blog サービス終了のお知らせ 

空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

「人間の関係」を読んで

2012年05月09日 10時41分59秒 | 思考試行

五木寛之さんの著書である。朝鮮から引き揚げで、過酷な体験をしておられる。その悲惨な体験が語られる。彼の風貌は、いかにもさわやかで、スマートで、とてもそんな体験があった人にはみえない。

辛い体験をのりこえ、ある種の高み、境地に到達しておられる明るさのように思う。本のなかには、加賀乙彦さんとは違って、数字や統計はでてこないけれども、実際体験からくる人間論として、この本も読むべき力作だと思う。

人間そのものよりも、関係に力点をおく考え方は、新しい。どういう発展をしていくのか、さらなる仕事が、続けられていくだろう。

個々の人間は、周辺に影響され、条件の変化によって、本人も予想がつかないような変貌を遂げることもある。そして、独りでは生きていくことは、今や不可能といってもいいから、人間同士の関係については、もっと研究されるべきだろう。

とりわけ、他人のことは、道具としか考えない連中。人を人とは思わない考え方が、まだまだ制度にもある。人間社会そのものが、水準として、まだ始まったばかりなのかもしれない。これからだと思いたい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。