政治家が、権力をもって、明確な意志をもったとき、官僚はこれに抵抗することは不可能である。直接命令される形を取らず、その意向をちょこっと漏らすだけで、官僚は忖度しなければならない。
明らかな、不都合な仕事もしなければならない。力関係はあちこちに波及する。裁判所だって、検察だって、どこも権力の意向には弱い。
最後は、国民一人ひとりの意志の力であり、選挙の投票によって、権力に反映がされるかどうかである。その政権の力が弱ければ官僚は次の権力者が誰になるかに目が向く。
その権力の中身が、民意のしっかりした裏付けがあるかどうかである。すぐにひっくり返るような政権であれば、官僚はその意に、添うことはないだろう。
資本主義社会において、どのような社会構造にしていくのか、国民がしっかりした社会構造についての価値観を持ち、あるべき姿、生活についての、健康で社会の健全な発展に資する価値意識をもっているかどうかが試される。
社会に階層が持ち込まれ、うまく立ち回ったものが、富を独占する構造が是とされるようであれば、社会はうまく発展はしないだろう。根本が問われている。
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