ドラマが絵空事とは限らない。ストーリーはそうであっても、それを映像と音楽と演技と風景と、総合されて世界が提供される。そこに新しい世界観であったり、あるいは、生きていくエネルギーを見出す人がいる。
そして、その効果は、現実に還元される影響となって、社会の進展や、広がりに貢献するのである。とすれば、芸術の世界こそ、人間的と思われる。日常のありふれた生活は、これらの努力の積み重ねのなかで、得られてきた。
大昔は、ありふれた生活などなかったのである。緊張と争いの連続であったに違いない。まさに命のやり取り、弱肉強食の世界である。
人間も今ほど長生きではなく、平穏のなかで、命を伸ばしてきた。だが、いまだに、世界では、争いがなくならない。宗教や支配体制の維持、拡大の事情が背景にある。人間がなかなか整理できない争いの坩堝の存在がある。
そして、今年、さらなる混乱を巻き起こしかねない、低レベルの価値観が力を増してきている。これらの連中が、思い通りになにかをしようとすれば、どこかで、止むにやまれぬ人々が登場することとなるのではないか。
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