麻薬を持っていたということで、無期懲役の判決が中国であった。その日本人の方の様子を写真で、一目みて、そんなことをするはずがないというのは、すぐにわかる人ではないか。
持っていた荷物に、麻薬を「さしこまれた」のは容易の想像できる。本当に、詳しい調べをしたのだろうか。実に疑わしい。そして、日本政府はこれに対して、どんな反応をしているのだろうか。テレビの簡単な報道では、まったくわからない。
確かに、中国は、麻薬のせいで、イギリスのとんでもない企てにエライ被害を被った歴史がある。その悔しさは、察するに余りある。まったく、ひどい歴史がある。
そのため、麻薬を持っているだけで、厳罰に処するというのはわかるのだが、さまざまなケースがあるに違いない。取り締まりの現場がどのような状況なのか、どんな流れでそうなったのか。
無実の罪を、押し付けられたとすれば、とんでもないことだ。一見しただけで、麻薬取引の関与しそうもない人であっても、現物をもっていることだけで、罪を与える。こんな国には、旅行なんてすべきではない。
恐らくは、その方が犯人だとは、誰も思ってはいないのではないだろうか。みせしめでいいのだ。麻薬を持っている事実をもって、その人を厳罰にする。そのことで、国としての統治の秩序が保たれると考えているのではないか。
本人が無実かどうかなんて問題ではなく、ただ、持っていることだけで罰するのである。こんな国が、今急速に成長発展している国なのだ。
こんな状況を見せつけられると、人類は、まさにまだまだの水準であり、中国も情けない国だなと思わざるを得ない。日本共産党も中国にたいする見方をかえた。いいではないか。事実をみて、判断していくほかないのである。
習近平の独裁など論外だが、集団指導体制がキチンとできるかどうかも危うい。人間社会をどのように構築していけばいいのか、本当に頭の痛いことである。