二歳の子供が無事発見された。スーパーボランティアの七八歳の人が、見つけた。記者が薇に入りさいにわたる質問をする。誘拐犯が、突然ボランティアに変わったのではないかと疑っているのかと、言いたいぐらいであった。適切な調子とは思えなかった。
その老人が、発見の際の状況を話すとき、感情が高まって、感動的な場面をみた。これがほんものの話であることの発露である。
この人は、元魚屋さんで、ある年齢から仕事をやめて、以来恩返しということで、全国へボランティアとして行動してきた人だという。
記者とのやりとりで感じたことは、正直な人の喋り方はどんなものか、ということである。それこそ、ウソなんて付く必要のない人である。
靖国神社へ参拝するかどうかの報道が一方であったが、政治家の発言のいい加減さ、国会での財務官僚の話し方、平気でウソをつく時の様子との違いを、われわれは学ばなければならない。