時の過ぎるのは早くて、いろいろ迷い苦しみ、(それほどくるしんでいはいないか)なんとかここまでやってきたが、物事がようやく見えてきて、面白くなってきたなと思えば、もう人生の残り時間はわずかである。
しかしながら、それは明確にいつ終わるともしれないから、短いと思っていたら、案外ながかったりして、慌てることになるかもしれない。ともかく、もう若くはないから、人生の終わりを考えざるをえない。
終わるまでには、若者たちに何事が伝え、少しでも力になってやろうと思うこともあるが、それは、かえって良くないのではとか、口出しは無用の雰囲気もあり、まあ、眺める状態にある。
どのように人生を暮らしていくのか、真面目に考えるならば、結構難しくて、結構悩んだりするのが、当然だと思うのだが、生きていくだけなら、簡単に思うのか、人生とはなにか、などという若者には、いき当たらない。
みんな悩んでいるとは思うのだが、そんな風にはみえない。相談に来ることもないし、そんな気はまるでなさそうである。放置しておいていいものなのか、それとも、こちらからアドバイスをすべきか、その態度物腰をみていると、そんなことは、無用であるとしか見えない。こんなんでいいのだろうか。