世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

1000K 長距離バスの旅 ハバナからサンチャゴデクバへ

2016年12月03日 | 
最近は、一所に逗留する旅が好きだ。

今回も、3週間というやや長い旅をハバナでのんびり暮らそうと思っていた。


ところが、お世話になったCASAの家族の強い勧めで

思いがけず長距離バスを利用することになってしまった。


そこではハプニングの連続。

最初は、ハバナから東部のサンチャゴデクバまで一気に1000キロの旅を余儀なくされた。




いきなり夜中の12時50分出発。


     乗った瞬間からみんな眠りに入る

長距離バスの旅の場合、

最も問題なのはトイレである。

念のため水分を控えるのが常だ。


オッ! トイレ(バニョ)があった。



これなら安心。

水分をとってトイレが近くなっても我慢せずにすぐに行ける。


そして事件(?)は起こった。

大概長距離バスの場合、

2~3時間に一度はトイレ休憩がある。


2時間くらいたって尿意を催した。

それでなくてもバス内は冷房が効きすぎて冷えるのだ。

深夜3時。

みんな寝静まっている。

ボクは息を殺してトイレへ。


ところがトイレのドアが開かない。

施錠してある。


運転手のところへ行き、トイレのカギをくれといった。

ところが彼はいきなり無言でバスを減速させだした。

そして路肩でバスが止まると、シューッとコンプレッサーの音がしてドアが開いた。


なるほど、外でやれとの意味だなと悟ったボクは

タラップを降りて、暗がりの草むらに向けて用を足した。


ちょうどスーパームーンの日で、

やけに月が明るく大きく見えた。

ボクは大きく息をすると、さっぱりした気分でバスに戻った。


そのあと、キューバの世にも恐ろしい(?)トイレ事情を知ることになる。

(Cntinuing)