旅はトラブルの連続。
旅で身につく力は無数にあるが、
中でも、問題可決能力は格段に身につく。
否が応でも何とか解決の糸口を見つけなければ生きていけない。
必死になる。
覚悟が決まる。
開き直ったその先に一筋の灯りが見えてくる。
トリニダはキューバで最も人気のある観光地である。
町の素晴らしさは当然だが、
ハバナからバスで6時間という距離も行きやすくしている。
一日数千人もの人が訪れるという人気スポットなのだ。
ということは、
早くバスを予約しないと満席になることは容易に想像がつく。
なんせハバナ行は1日に3便しかないのだ。
そこで、前日ではなく、2日前に予約を入れようとバスターミナルに向かった。
そこはすでに列をなしていた。
もちろんすべての人がハバナへ帰るわけではない。
トリニダからサンタクララやカマグエイ、サンチャゴデクーバへ行く人も多い。
前の人の話を聞いていると、明日はどうもハバナ行は満席らしい。
食って掛かる観光客も
ボクは不安を抱えながら順番が来るのを待った。
「明後日、ハバナ行き、一枚」
ボクの希望に冷たい返事が返ってくる。
”Full"
「しあさってはどうか?」
答えは同じだった。
さらに、
「5日先までいっぱいだよ」
という絶望的返事が。
ボクは、4日後にはハバナを去って帰国の途に就かなければならない。
ボクのスケデュールでは、
2日後にハバナに戻り、最後にハバナに2泊するつもりだった。
そのことをチケット売り場のおばさんに伝える。
当日(明後日)3時30分にここへ来なさい。
そうすればキャンセルが出れば4時のバスに乗れるかもしれない。
"Are you sure?"
"Probably(たぶんね)"
ボクはマジかよ、と思ったが、それ以上どうしようもなかった。
これだけ人が多いのに、キャンセルなんか出るのか?
キャンセル待ちも半端ないみたいだし。
不安の渦が脳裏を駆け巡った。
乗れなかかったらどうなる?
ハバナに帰れなかったら、日本に帰れない。
(まあ、帰れなくてもいいかもしれないが)
いやいや、それは困る。
ボクの帰りを待ってる人がいるし、
日本に帰ってやらなきゃならないことだっていっぱいある。
帰れなーい、帰りたい。
ボクの脳みそは激しく思考を回転させていた。
飛行機はどうだろう。
いや、トリニダには空港はない。
(隣町のシエンフェゴスには空港がある)
いやいやあっても、満席に違いない。
そうだ、タクシーではどうだろう。
ハバナまで約400Km.
行けない距離ではない。
いくらで行けるだろうか。
$100?$200?
そんなことをつらつら考えていた。
CASAのママに相談した。
その時は、特に何も代案を示してはくれなかった。
困った。
人生最大の危機?
カマグエイでバスに乗れないかもしれないと思った時より
事態は深刻だった。
とりあえず、
当日バスターミナルへ行ってキャンセル待ちの列に並ぶしかなさそうだ。
あとはどうにかなるだろう。
そう開き直って覚悟を決めたその時だった。
藁をもすがる解決策が足元に転がっていた。
【格言】
旅によって、人生で必要なすべての能力が身につく。
トラブルを楽しむ。
トラブルの数だけ人は強くなれる。
諦めなければ必ず解決策はある。 by Asay
旅で身につく力は無数にあるが、
中でも、問題可決能力は格段に身につく。
否が応でも何とか解決の糸口を見つけなければ生きていけない。
必死になる。
覚悟が決まる。
開き直ったその先に一筋の灯りが見えてくる。
トリニダはキューバで最も人気のある観光地である。
町の素晴らしさは当然だが、
ハバナからバスで6時間という距離も行きやすくしている。
一日数千人もの人が訪れるという人気スポットなのだ。
ということは、
早くバスを予約しないと満席になることは容易に想像がつく。
なんせハバナ行は1日に3便しかないのだ。
そこで、前日ではなく、2日前に予約を入れようとバスターミナルに向かった。
そこはすでに列をなしていた。
もちろんすべての人がハバナへ帰るわけではない。
トリニダからサンタクララやカマグエイ、サンチャゴデクーバへ行く人も多い。
前の人の話を聞いていると、明日はどうもハバナ行は満席らしい。
食って掛かる観光客も
ボクは不安を抱えながら順番が来るのを待った。
「明後日、ハバナ行き、一枚」
ボクの希望に冷たい返事が返ってくる。
”Full"
「しあさってはどうか?」
答えは同じだった。
さらに、
「5日先までいっぱいだよ」
という絶望的返事が。
ボクは、4日後にはハバナを去って帰国の途に就かなければならない。
ボクのスケデュールでは、
2日後にハバナに戻り、最後にハバナに2泊するつもりだった。
そのことをチケット売り場のおばさんに伝える。
当日(明後日)3時30分にここへ来なさい。
そうすればキャンセルが出れば4時のバスに乗れるかもしれない。
"Are you sure?"
"Probably(たぶんね)"
ボクはマジかよ、と思ったが、それ以上どうしようもなかった。
これだけ人が多いのに、キャンセルなんか出るのか?
キャンセル待ちも半端ないみたいだし。
不安の渦が脳裏を駆け巡った。
乗れなかかったらどうなる?
ハバナに帰れなかったら、日本に帰れない。
(まあ、帰れなくてもいいかもしれないが)
いやいや、それは困る。
ボクの帰りを待ってる人がいるし、
日本に帰ってやらなきゃならないことだっていっぱいある。
帰れなーい、帰りたい。
ボクの脳みそは激しく思考を回転させていた。
飛行機はどうだろう。
いや、トリニダには空港はない。
(隣町のシエンフェゴスには空港がある)
いやいやあっても、満席に違いない。
そうだ、タクシーではどうだろう。
ハバナまで約400Km.
行けない距離ではない。
いくらで行けるだろうか。
$100?$200?
そんなことをつらつら考えていた。
CASAのママに相談した。
その時は、特に何も代案を示してはくれなかった。
困った。
人生最大の危機?
カマグエイでバスに乗れないかもしれないと思った時より
事態は深刻だった。
とりあえず、
当日バスターミナルへ行ってキャンセル待ちの列に並ぶしかなさそうだ。
あとはどうにかなるだろう。
そう開き直って覚悟を決めたその時だった。
藁をもすがる解決策が足元に転がっていた。
【格言】
旅によって、人生で必要なすべての能力が身につく。
トラブルを楽しむ。
トラブルの数だけ人は強くなれる。
諦めなければ必ず解決策はある。 by Asay