ダニエルは自分がゲイであることをボクに告白してから
心なしか態度が大胆になってきているようだった。
ハバナの街を歩き回って、ボクの足はパンパンに張っていた。
そこで、マッサージに行こうと思って彼に場所を聞いたら、
自分に心得があるから揉んであげるという。
2005年のアメリカ映画、
『ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain)の映像が脳裏に浮かんだ。
アカデミー賞も受賞した言わずと知れた「ゲイ・カウボーイ・ムービー」だ。
"Ah, ahhhh. No gracias(No thahnk youの意味)"
と笑いながら断った。
彼が変な気にでもなって、あの大きな体で迫られたら
ボクのゲイ童貞(?)を瞬く間に奪われかねないと思ったからだ。
ハバナを発つ前日の夜、
ダニエルがまた遊びに行かないかと誘ってきた。
今度はディスコではなくストリートだという。
つまり、夜の街に繰り出さないかということだ。
キューバの治安はさほど悪くない。
目抜き通りは街灯が明るく照らす
もちろん人通りの無い暗い道は、どの国も一緒で危険が潜んでいるが。
旧市街当たりの要所には必ずと言っていいほど警察官が立っている。
公園の前で警察犬を連れた警官?軍隊?
ここにも(なぜか女性と話している)
これは、ニューヨークのマンハッタンの例を見ればわかる。
一昔前は、ニューヨークの夜道は怖くて歩けなかった。
地下鉄も一緒だ。
今は、100%とはいいがたいが、夜道も歩けてかなり安全になってきている。
ただ違うのは、
キューバは銃社会ではないということだ。
ハバナの銃砲店(割と緩い店構えだ)
一般市民が銃を持つことは禁じられている。
これはベトナムも同じ。(だから治安はいい)
アメリカはもとより、
フィリピンをはじめ子供まで銃を持っている国はそれだけで十分怖い。
先日、ダニエルにディスコに連れて行ってもらった時にも、
深夜にもかかわらず店の前の通りではかなりの若者たちがたむろしていた。
きっと店からあぶれたか(入場制限などで)、
あるいはお金がなくて入れないでいる人たちかもしれない。
彼らは夜中というか、明け方までそうして時間を費やすのだろうか。
夜のハバナも楽しい
〝I'm straight, not street”
と、行ってみたいという好奇心を抑えながら冗談めかして言った。
この場合のstraightは、
異性愛者、つまりゲイではないという意味である。
それに、Street girl(道に立って男を誘う女性のこと、つまり売春婦)をひっかけたつもりだった。
実際、そのへんの事情はキューバではどうなっているのだろう。
一人で歩いていると、ときどき男性から"Chica?"と声をかけられる。
Chicaとは、女の子という意味で、
女性を買わないか、と誘ってくる。
ボクは好奇心からいくらなのか聞いてみた。
$25だという。
以前何かの番組で、安く体を売るキューバの売春の様子を放映していたことがあった。
その時は、$10~$20とか言っていたような。
その時に比べると値上がりしたのかな。
まあ、値段はどうでもいい。
場所を聞くと、すぐそこだと指をさす。
近くにそういうホテルや部屋があるのと聞くと、
いや、そこのbaño(バニョ)だという。
ボクは思わず聞き返した。
"Baño!?"
bañoとはトイレのことを意味する。
なるほど、キューバではもちろん売春はご法度illegal。
たぶんホテルの部屋へのお持ち帰り(連れ込み)もダメなんだろう。
売春宿などもないのかもしれない。
もちろん、普通の民家であるCasaに至っては厳禁に決まっている。
(後でちょっとしたハプニングがあったが、別記します)
だから勢いトイレで済ますのだろうか。
次の日は深夜初の長距離バスに乗らなければならない。
ここでまた体調を崩したら大変だ。
ということで、ダニエルの誘いを涙ながらに断って
早々にベッドで眠りについた。
どれくらいたっただろうか。
男性同士がひそひそと何やら話す声で目が覚めた。
時計を見ると午前2時を回っている。
あー、ダニエルが帰ってきたな。
友達を連れてきたのか。
と、うつらうつらまた眠りに入ろうとしたその時、
「アー、アー、アー」という男の艶めかしい声が聞こえてきた。
ん?
これはもしかして・・・、オ・ト・コ お持ち帰り?
つい聞き耳を立てながら、思わず股間に手を当てた。
心なしか態度が大胆になってきているようだった。
ハバナの街を歩き回って、ボクの足はパンパンに張っていた。
そこで、マッサージに行こうと思って彼に場所を聞いたら、
自分に心得があるから揉んであげるという。
2005年のアメリカ映画、
『ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain)の映像が脳裏に浮かんだ。
アカデミー賞も受賞した言わずと知れた「ゲイ・カウボーイ・ムービー」だ。
"Ah, ahhhh. No gracias(No thahnk youの意味)"
と笑いながら断った。
彼が変な気にでもなって、あの大きな体で迫られたら
ボクのゲイ童貞(?)を瞬く間に奪われかねないと思ったからだ。
ハバナを発つ前日の夜、
ダニエルがまた遊びに行かないかと誘ってきた。
今度はディスコではなくストリートだという。
つまり、夜の街に繰り出さないかということだ。
キューバの治安はさほど悪くない。
目抜き通りは街灯が明るく照らす
もちろん人通りの無い暗い道は、どの国も一緒で危険が潜んでいるが。
旧市街当たりの要所には必ずと言っていいほど警察官が立っている。
公園の前で警察犬を連れた警官?軍隊?
ここにも(なぜか女性と話している)
これは、ニューヨークのマンハッタンの例を見ればわかる。
一昔前は、ニューヨークの夜道は怖くて歩けなかった。
地下鉄も一緒だ。
今は、100%とはいいがたいが、夜道も歩けてかなり安全になってきている。
ただ違うのは、
キューバは銃社会ではないということだ。
ハバナの銃砲店(割と緩い店構えだ)
一般市民が銃を持つことは禁じられている。
これはベトナムも同じ。(だから治安はいい)
アメリカはもとより、
フィリピンをはじめ子供まで銃を持っている国はそれだけで十分怖い。
先日、ダニエルにディスコに連れて行ってもらった時にも、
深夜にもかかわらず店の前の通りではかなりの若者たちがたむろしていた。
きっと店からあぶれたか(入場制限などで)、
あるいはお金がなくて入れないでいる人たちかもしれない。
彼らは夜中というか、明け方までそうして時間を費やすのだろうか。
夜のハバナも楽しい
〝I'm straight, not street”
と、行ってみたいという好奇心を抑えながら冗談めかして言った。
この場合のstraightは、
異性愛者、つまりゲイではないという意味である。
それに、Street girl(道に立って男を誘う女性のこと、つまり売春婦)をひっかけたつもりだった。
実際、そのへんの事情はキューバではどうなっているのだろう。
一人で歩いていると、ときどき男性から"Chica?"と声をかけられる。
Chicaとは、女の子という意味で、
女性を買わないか、と誘ってくる。
ボクは好奇心からいくらなのか聞いてみた。
$25だという。
以前何かの番組で、安く体を売るキューバの売春の様子を放映していたことがあった。
その時は、$10~$20とか言っていたような。
その時に比べると値上がりしたのかな。
まあ、値段はどうでもいい。
場所を聞くと、すぐそこだと指をさす。
近くにそういうホテルや部屋があるのと聞くと、
いや、そこのbaño(バニョ)だという。
ボクは思わず聞き返した。
"Baño!?"
bañoとはトイレのことを意味する。
なるほど、キューバではもちろん売春はご法度illegal。
たぶんホテルの部屋へのお持ち帰り(連れ込み)もダメなんだろう。
売春宿などもないのかもしれない。
もちろん、普通の民家であるCasaに至っては厳禁に決まっている。
(後でちょっとしたハプニングがあったが、別記します)
だから勢いトイレで済ますのだろうか。
次の日は深夜初の長距離バスに乗らなければならない。
ここでまた体調を崩したら大変だ。
ということで、ダニエルの誘いを涙ながらに断って
早々にベッドで眠りについた。
どれくらいたっただろうか。
男性同士がひそひそと何やら話す声で目が覚めた。
時計を見ると午前2時を回っている。
あー、ダニエルが帰ってきたな。
友達を連れてきたのか。
と、うつらうつらまた眠りに入ろうとしたその時、
「アー、アー、アー」という男の艶めかしい声が聞こえてきた。
ん?
これはもしかして・・・、オ・ト・コ お持ち帰り?
つい聞き耳を立てながら、思わず股間に手を当てた。