世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

初めての国

2013年10月31日 | 
初めての国というか、その町に来るとまず何をするか。


ホテルのレセプションや観光案内(information)で地図をもらう。


それからホテルの近くをできる限り歩き回る。


そうして危険度を計る。

どれほど危ないかを察知しなければならない。


それから、ATMの在り処。

両替所は極力使わない。

CITIBANK カードを使って自分の口座から引き出すのだ。

そのほうが手数料が安い。

そのためにも、毎日為替レートをチェックしておく必要がある。


citibank card は、どこの国でもそこの通貨で引き出せるので便利だ。

ただし、カンボジアはUSドルで出てくるから注意。


それから、ビールと水の買えるところを見つける。

これは大事。

最近どこの街にもコンビニができている。

セブンも見かけることが多くなった。

ベトナムはまだだけど。

ベトナムにはマックがやっと来年上陸する見込みだ。



併せて食事処も目星をつけておく。



ビールの飲めないところもあるから要注意。

特にイスラムの国。


ここリトルインディアのレストランもムスリムが多いのでほとんど置いてない。



コンビニせしこたま買い込む。




これは、star tid bits と言ってプリッツエルみたいなスナック菓子だ。

列をなして揚げたてを買っていた。


spicy! crispy! tasty..! とあるからつまみにはいいかも。




大体小一時間もうろつけばどんな町なのか大方の検討はつく。




地図と磁石(コンパス)は歩き回る時の必需品だ。




   ついでにMRTの路線図も手に入れておく


時々戻る道を見失うことがある。

特に入り組んだ旧市街などは、方角さえわからなくなる。



スマホが使えるところならGPSで分かるかもしれないが、

あまり頼りすぎると、使えない時ににっちもさっちもいかなくなる。


人に聞いても、英語が通じないか、いい加減に教える場合がある。




地図とコンパス、使えない人が増えている。

これは致命的な事態に繋がる場合があるから、普段から鍛えておこう。




ボクのシンガポールデビューは、リトルインディア(インド人街)からのスタートとなった。




聞けばどうもここはマイナーな地域らしい。

だが、あらゆる文化が入れ混じった独特の雰囲気のある地域だ。


たまたま今週はインドフェスティバルの期間だという。

飾り付や、バザーの店が華やかさを盛り上げている。






変なタトウーだと思ったら、文字通りHenna Tattoo (ヘナタトゥー)だった。




いささかイメージしていたシンガポールとは違ったが、

今日はシティの方を案内してもらえそうだ。



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聞くと見るとでは大違い。


やっぱり現場に行ってみなければ、本当のことは分からない。


シンガポールは、人種と食と宗教の坩堝(るつぼ)だ。



どんなにインターネットが進んで、居ながらにして情報が得られるようになったとしても

その情報は一部でしかなく、主観的なものでしかない。


英語にしても、シングリッシュと呼ばれ、聞きづらいと聞いていたが、

それほどでもなかった。


どんなにTOEICの点数が良かろうが、日本にいて英会話ができても

文化の違いを理解しない限り英会話力だけでは心もとない。



ここは多様性(Diversity)を身につけ、

知識と経験を積み重ねなければ何事もうまく進まない。


それに起業家精神(Entrepreneurship)を併せ持って初めてビジネスに通用するようになるのだ。


もはや海外旅行も、観光だけでは飽き足らない。

常にビジネスチャンスを掴もうとする目で見てしまう。




地形状の道に迷っても、

人生の道に迷っても

地図とコンパスの使い方さえ身につけておけば心配はない。


ライフスタイルという自分の地図と、

それを目指す方向性をしっかりと叩き込むことが肝心だ。


旅するたびにそれは鍛えられていく。

いざシンガポールへ

2013年10月30日 | 
最初はあまり気乗りはしなかった。


というか、シンガポールに興味がなかった。

出来上がった国というか、完成された国というか、

何となく便宜上の国のような気がするからだ。


今回は、提携先の会社の本部がそこにあるから行くのである。

本来の機能は、インドのハイデラバードにある。


ならばハイデラバードまで行けばいいのだろうが、

そこはまず本部を見てからのことになる。


自分の目で確かめないとすまない性格なのだ。

疑り深いといってもいいだろう。

良くいえば、慎重なのだ。



「大胆かつ細心であれはボクの座右の銘の一つである。



シンガポールは初めての国だ。

どれだけ旅慣れしても、初めての国は緊張する。


だが今回は、会社からアテンドがつくそうで、やや気が緩みがちだ。

一応、プチ重役だから。


思えば、商社マン時代、初めてのヨーロッパ出張は一人だったし、

迎えもなかった。


入社したてのペーペーだったからな。

今回は曲がりなりにも役員に入れてもらっている。

CBDO(開発担当最高責任者) という訳のわからないポジションだが。


それに役員手当もまだない。

まあ、実績もないし、仕方がないか。


会社組織は、利益を出してナンボの世界だ。

ぬくぬくと椅子に座って勤まる時代でも世界でもない。




今、ハノイのノイバイ国際空港にいる。

さすがに白人系が多い。



早朝のためか、ガランとしている。



やがて搭乗案内がある。


空港の待ち時間は苦にならない。


では行ってきます。

クリエーターたちが集結してビッグプロジェクトが生まれる

2013年10月29日 | 仕事
今回の旅の最大のミッションをこなした。

それにおまけまでついてきた。


期待以上の出来だ。


これはまさにグローバル・プロジェクトである。


その中を取り持つことこそが商社マンの面目躍如(with evident joy of having lived up to one's reputationといったところだ。


ボクは、30年前の自分の姿を思い出しながら、このサインの場に立ち会った。



即断即決は、グローバルビジネスには欠かせない要素だ。

日本の企業ではこれができない。


だから全てにおいて遅れをとるのだ。




昨日の一連の動きをおってみよう。


午前10時、ホテルのロビーで彼らを引き合わせる。




お互いの自己紹介が終わり、事業説明に入る。


午後12時30分: ひと通りお互いの立場を理解した上で、インド料理店でランチタイム。






午後2時: 和やかなひとときを終えて、自宅兼事務所へ伺う。



そこで図面等の具体的説明を聞く。


     これがHUEにできるSPAの全容だ


現場を訪れるため、シンガポールのあとはフエへ向かう予定も。


午後3時20分: それから場所を移していよいよ契約が成立する。





午後8時: 一日の仕事を終えて、ハノイでの最後のディナーへ。










午後9時30分: このあとは、内緒。


男がひと仕事終えたあとは何をするか、

ご想像におまかせします。





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この日一日で、あらゆるカテゴリーが俎上に上った。


ホテル買収の件。

納豆販売の件。

人材交流の件、

観光ガイドプロモーションの件、

もちろんクールジャパン全般についても話が行われた。



おまけに、新開発h想品(ベトナムで12月に新発売される商品)の

日本での独占販売権(exclusive distributorship)も取り付けることができた。


まだ企業秘密なのでここでは写真を掲載できない。


日本には来年輸入できる見込み。


期待以上の成果ある一日だった。



さて明日はシンガポールに飛ぶ。


また一仕事が待っている。



子供の頃の夢

2013年10月28日 | 
子供の頃の夢を覚えていますか?

それを実現しましたか?

あるいは、その夢に向かって進んでますか?


忘れちゃった。

諦めてしまった。

夢なんかなかった。



大人になるということは、

夢を一枚一枚脱ぎ捨てていくことだ、と言われる。

現実はそうかもしれない。


大人になって

夢がない、希望もない、

自分が何をやりたいのかさえ分からない。


そういう人が増えている。


夢はないよりあったほうがいいと思う。

何も大きな夢でなくてもいい、

ごく小さな夢でもいい。



ただし、楽して稼ぎたいとか、

大金持ちになりたいとか

一生遊んで暮らしたいだとかは、夢ではなく欲望だ。


もちろん、どんな夢にも欲望は存在する。

自分かってで、我侭さは否めないところがある。



そういえば、ボクだって 

「自由に生きたい」という夢がある。


これも欲望にほかならない。

家族を放り出し、家で同然の暮らし。


スーパーノマドを目指すなんて言っても、

結局は自分勝手にフラフラしていたいだけなのかもしれない。




旅の空の下にいるとボクはとても幸せを感じる。

柵(しがらみ)がない。

ある意味無責任でいられる。


 ベトナム料理を堪能する筆者


贅沢をしなければ、わずかなお金で暮らしていける気がする。


だけどそれは幻想に過ぎない。

いっときの旅ならまだ許されるかもしれない。


これが、未来永劫、死ぬまで続くとなると、

どこかで仕事をして収入を得なければならなくなる。



ボクは今それを模索している。


旅しながら暮らせる方法を。

それがボクの究極の夢だから。



      僕の店でくつろぐMr.B


      店のマネージャーと打ち合わせをするMr.B
   


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子供のころ抱いた夢をほとんど実現してきた。


すべてを意識していたかというとそうではない。

実現してみて初めて気づくことがある。


あー、そういえばこれはボクが子供の頃やりたいと思っていたことだ、と。



たとえば、馬で大草原をかける生活。


建築家になる夢。


商社マン。


世界一周。


スイッチライフ。

ノマドライフ。



すべてを実現し、

今、スーパーノマドへの道の途上にある。



ここまで来るには、逆にまた多くのものを犠牲にしてきた。


家族に迷惑もかけている。

散財もしてきた。



もっと上手な生き方があったのかもしれない。


だけど、自分の生き方に全く後悔はしていない。


なるべくしてなった。

歩むべくして歩んできた。



残り少ない人生だが、

これからも自分のやりたいことをやり続けるだろう。


経済的破綻や身体の限界がくるまで、

トコトン自分の限界に挑戦する。


あわよくば、病に倒れることなく死ぬことが望ましい。

つまり、即死だ。


これこそがボクの最後の夢となるだろう。


我侭な男の、我侭な人生はどこまでもワガママで終わりたい。


そう、夢を実現するということは

どこまで我が儘でいられるかにかかっていると言えるだろう。



だから、「夢追い人(dream chaser)」には世間の冷たい視線が注がれるのだ。

問題は、それに耐えうる我慢ができるか。



我が儘(selfish)と我慢(patience)、どちらも「我」がつく。


我が儘とは我慢できない人のことではなく、

我慢こそ我が儘の源なのだ。



唇を噛み締めながら涙をこらえ、

蒼穹の昴を目指して、我はゆく、どこまでも。

男と女のばかしあい

2013年10月27日 | 
旅は道連れ世は情けという。

一宿一飯の恩義を感じることもある。


だがそれを逆手とった詐欺が横行していることも事実だ。



もう一つ旅の格言がある。

旅は、騙し騙され、お互い様。


旅は「命を懸けた人生ゲーム」と定義づけたい。

そして、これこそが旅の醍醐味なのかも。






ホテルの部屋にこもって一仕事終えると

息抜きに湖に向かって散歩に出かけた。


ハノイはこの時期が一年で最もいい季節である。

暑からず寒からず。

晴天が続く。



歩いていると、交差点でバイクに乗った一人の女が声をかけてきた。

「こんにちは。日本人ですか?」


上手に日本語を話す。

一見清楚な感じだ。


宗教団体の寄付をこうして何度か求められたことがある。

「You wanna donation? (寄付して欲しいの)」

わざと英語で聞き返した。


「いいえ、私は学生です。

今日は学校は休みなので、よかったら街を案内します」


ははァ、この手も前回友達が遭遇している。

なんとなく分かった。

彼は途中で彼女からの連絡が途絶えたので、被害はなかった。


だから、なんの意図でこうして誘いをかけてくるのか分からない。



「案内するって、お金いくらするの?」

「いいえお金は要りません。あなた次第です(Up to you)」 という。


あなた次第が、実は曲者(くせもの)。


それに、ちゃっかりとヘルメットを余分に二人分持っている。

確信犯(a person who commits) a crime of conscience )に違いない。



まだ3時を回った真ッ昼間だし、変なところへ連れて行かれることもないだろう。

ここはわざと引っかかってみるか。



彼女らの目的が知りたかった。

好奇心とスケベ心が交錯する。



相手からしてみれば、こうした手の込んだやり方でなく売春の方が手っ取り早いだろうに。

大概、男が声をかけてくるが、女自らもあるというし。



「学生って、どこの学校?」

「ハノイ薬科大学です」


見かけによらずインテリじゃないか。

「よければ学校も案内しますよ」


今回のミッションに大学との連携がある。

それも技術系だから、渡りに船だ。


ボクは、彼女からヘルメットをもらうと彼女の後ろにまたがった。


「Can I hold here?」

と聞いて、彼女の腰から脇腹にかけて両手で掴んだ。

意外とふくよかだ。

学生にしては少し老けているなと感じた。


彼女は運転中に、時折ボクの膝に手を置いてさする仕草をした。

挑発していることは明らかだ。



     彼女が最初に案内してくれた薬科大学

      120年ほどの伝統のある名門だ


     シンガポールの提携会社との連携に役立つ情報を得ることができた





英語が堪能で彼女はよくしゃべった。

それに博識だ。

街のガイドとしてもプロ並みに長けている。

ほぼ申し分ない。


これも詐欺師の特徴の一つだろう。


それでも一通り街中の観光地を回ってくれた。

ボクが行ったことがなかったところも含まれていて感心した。



一時間ほど回ったところで、彼女はこう切り出した。


「ねえ、お土産を買って欲しいのだけど」


きたきた、これだ。

いよいよ化けの皮が剥がれる時が来た。


「ねえ、いいでしょ?」



ここで鼻の下を伸ばして、「いいよ」なんて答えたら一巻の終わりだ。


「何が欲しい?」


「高くない、安いよ」

「だから、何?」


「靴。ヒールの高い靴」


彼女はドンドン郊外へバイクを走らせた。

そしてある靴屋の前でバイクを止めた。


「ここよ。一緒に来て」


ボクは言われるままにバイクから降りてついて行った。


彼女はショーウインドウから一足取り出すと、

「これがいい」とボクに差し出してみせた。


「いくら?」

1、360万ドン。

定員が電卓をたたいてボクに見せた。

約6、800円だ。


安くはない。

いや、高い。

ベトナムの靴にしてはべらぼうに高い。



ボクは、ポケットからしわくちゃになったベトナムの紙幣を引っ張り出して数えた。

ナント、1、200ドンほどしかない。


「これしかないよ」

「ATMでおろしなさいよ」


「カード持ってきてないよ、今」


実は、別のポケットに1万円ほどの現金とカードが入っている。


「ホテルに帰ればあるけど」

何喰わぬ顔でボクは言った。


「じゃあ、ホテルに帰って、またここに来る、OK?」

「OK,OK」


ここはすかさずOKを連発する。

とにかくこの場から脱出するのが先決だ。


韓国人が経営するその靴屋もグルに違いない。



ボクは再び彼女のバイクにまたがり、来た道を引き返す。


そろそろ陽も傾きだした。


「ホテル帰る前に晩飯食べない? おなかすいたし。

ドライブガイドの代わりにおごるよ、晩飯」


「じゃあ、友達も呼んでいい?」

「ああいいよ」


彼女が電話をすると、程なくしてもうひとり学生と名乗る女の子がバイクでやってきた。

一緒にたかる気は見え見えだ。


それでも食事代だ、しれている。


「私たち学生じゃなかなかいい食事できないから、良いとこ行こうよ」

そんなことを言いながら、湖畔のロマンティックな屋外レストランにやってきた。


      見るからに高そう


結構ハノイの有名どころを案内してくれている。


シーフードの鍋を注文。





高そうなエビも。


ボクは彼女に念を押した。


「ボクがいくら持っているか知ってるだろう。

その範囲内にしといてくれよな。

こうなるとわかってれば、もっと(お金を)用意しとくんだったね。

君たちみたいな素敵な人たちと会うなんて、全く期待してなかったし」


もちろんこれはお金がないことを強調するためにはいたセリフだ。



彼女は、大丈夫よ、という表情を見せながら

身の上話や友達のことを面白く話してくれた。


     夜景を見ながら、みんな笑顔で食事


一時間以上、楽しく食事が出来た。



そして精算の時が来た。


そのとき、不思議な行動を二人はとりだした。

一人の女がトイレに立つ。


そしたら、残った女が、ボクにも「トイレに行け」と促す。

「支払いを済ませないと」、というと

いいからトイレに行くように強要する。


まあ、これからバイクで帰るのだし、

ビールも飲んで冷えてきたので一応行っておくかと席を立った。


そして用を足して、トイレから出ると彼女らが二人共出口で待っている。

「支払いは?」 と聞くと

「もう済んだ」、という。


「エッ、いくらだった?」


一見気前がよさそうだが、纸に計算して見せて

合計1、300万ドンという。


申し合わせたように靴と同じく6、500円ほどだ。

学生という割にはよくこんなお金を持っているな、と感心しながら


「足りないの、知ってるよね」 と言った。

「とりあえず持ってるお金全部頂戴」 ときた。


待て待て、ここで有り金全部取り上げられて、ほっぽり出されては

陽も落ちてホテルへ帰る道すら分からず、タクシー代さえなくなるではないか。


「OK。とりあえず1、000万ドン(5、000円)払っとくから

今からホテルに取りに行こうよ」


彼女らはあっさり了承した。


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そして無事ホテルまでは到着した。


「じゃあ、ここで待ってて」

とボクが言い終わらないうちに、彼女は豹変した。


「今日のドライブガイド代も払ってよね」


ボクは笑った。

「ハハハハ。ただだって言っただろ。

それに晩飯もおごったし。友達の分も払っただろ」


「何言ってんのよ。5時間もかかってガソリン代だってかかってるのよ」


「だったら最初から言えよな。ふざけるのもいいかげんにしろ」

「警察呼ぶわよ」

「どうぞご勝手に」


そうしてボクはホテルへ入ると、ドアボーイに言った。

「彼女を入れるな」


ところが、強引にも彼女はホテル内に入ってきて喚(わめ)きだした。

ベトナムの女を怒らしたら、怖い!

手がつけられないくらい怖いのをボクは知っている。



だが、ボクも負けずに怒鳴った。

「Get out of here, right now!(今すぐここかtら出て行け!)」

「I call a police!(警察呼ぶわよ)」

「Be my guest.(どうぞごかってに)

Let her get out of here.(彼女jをここからつまみ出せ)」

 (※ 映画のセリフ、一度言いたかった)



ボクはボーイに言うとエレベーターに乗ろうとした。

ところが彼女がボクの腕を掴んだ。

「Don't touch me!」

ボクは彼女の手を振り切った。


そしてドアボーイに言った。

「Kick her outof here right now!(今すぐ彼女をここから追い出せ!)」


彼女がすごい剣幕でホテルから出ていくのを

ボクは締まりかけたエレベータのドア越しに見送った。






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【追記】


結局、4時間のバイク・ドライブガイドと

3人で高級レストランで食事をして5、000円は決して高くないだろう。


後味は悪いが、食事中は楽しかったし、面白かった。

いい経験をさせてもらった。


それに、300万ドン(1、500円)は踏み倒した格好になった。


彼女らにしてみれば、怒って当然だろう。




【旅の極意】


念のため、途中で彼女のバイクのナンバーを撮っておくことも忘れない。



 ※ ぼられそうなタクシーに乗ったときは、ドライバーのIDをシャメに収めておく(あればだが)。



お金は小分けにして持て。

そして、決して手の内を見せるな。


スケベ心を出して、女をホテルの部屋に連れ込むな。

連れ込んだら、一巻の終わりになることを忘れるな。



相手の手の先を読んで、冷静に行動せよ。


これ、鉄則。

意識を変えれば目線が変わる

2013年10月26日 | ライフスタイル
今回の旅はいろんな点で今までの旅とは違う。


すべてをビジネス目線で捉えてみた。

もちろん今までもそうだったが、今回はより一層意識している。



そうするといままで何気なく見ていたものが

ずっと意味深いものとなって目の中に飛び込んでくる。



朝から外でコーヒーを飲みながら作戦をねる。




ホテル前の朝の風景も面白い。




今回のミッションの一つは、

納豆のマーケットリサーチだ。


これは自主的なものだが、来年のクールジャパンのエントリーを見越してのものだ。

果たして、納豆はベトナムに受け入れられるのか。


スーパーでは豆腐(?)らしきものは売っている。





昼からは、リラックスのためたっぷり2時間マッサーをしてもらう。

もちろん、健全なるマッサージだ。(昼だし)


さて、ホアンキエム湖畔で一服して銀行へ行くと、なんと金利が8%。





一億円はないけど、1、000万円ならなんとかなる(?)。

そうすれば、年間80万円の手取り収入がある。


これだと、ベトナムではそこそこ優雅に暮らしていける。


でも、1、000万円かーァ。

今のボクにはちょっときついなー。



こんなセールスも。









これはいただけないや。


気を取り直して、行きつけのソバ屋で夕食。



満員御礼だった。




自分の店でガソリン補給。



マネージャーを変えたら、お客さんが入りだした。


やっぱり店は人だな、と実感。



週末の夜はナイトマーケットへ。


ナントたい焼きが登場していた。


    これもクールジャパン??

お好み焼き風も。


  

白人のおねえちゃんも買ってたし、結構売れてたよ。



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【余談】


行きつけのアオザイ屋のおばちゃんに口説かれた。


「結婚して日本に連れて行って」 だって。


歳を聞かれた。


「私は38よ。

あなたはいくつ?40?」 だって。


あまりサバはつけないから、48だよと言ったら

「10歳違いじゃちょうどいいじゃない」 って嬉しそうに攻め寄られた。


ホントの歳言ったらどうなるのかな?

「じゃあ、まずディナーデイトだね」 っていってその場は切り抜けた。


さて、どうなることやら。(乞うご期待?)






トランスポーター

2013年10月25日 | 
映画ほどではないが、

トランスポーター(運び屋)にトラブルはつきものだ。


ベトナム人の知り合いが増えるにつれ、

当然のことながら。頼まれ事が多くなった。


ボクの行き来も激しくなり、

その度に何かを持って行ってくれと預けられる。


それも、カメラやiPhoneが多い。


今回は、iPhone4台。

さすがに気になって聞いてみた。


ベトナムは何台持ち込めるんだっけ?


4台は大丈夫ですよ、という返事。

たしかPCは2台までのはずだ。


ボクも今回は、ラップトップとタブレットを持参している。

カメラが2台、ビデオカメラ1台といった機材だ。





ベトナムの入国はいつもスルーだった。

イミグレでも何も聞かれることはない。


カスタムも素通りだ。


ところが今回、珍しくスクリーニングにかけられた。

そして、パスポートを取り上げられた上に、係官に別室に呼ばれた。


「What's wrong? (何が悪いんだい?)」

ボクの問いに、

「セルホーンは何台持っている?」と聞き返す。


「たしか、iPhoneは4台のはずだけど」


「たしか?はず?」

係官はボクの、probably に激しく反応した。


「あー、僕のじゃない。友達に預かったんだ」

ボクは正直に答えた。

と言いながら出して見せた。


    別室で、iPhone4台を並べて置く


「あなたのはどれか?」

「ボクのはガラケーだ。ほら」

「全部で5台か。セルホーンは2台までしか持ち込めない。」


     中を検査する係官(隠し撮りなので分かりづらいかも



やっぱり、制限があったのだ。

「じゃあ、これはどうすればいい?」


ボクは開き直るように聞いた。

「没収するのか?」


「そうなる」

「OK. わかった。じゃあ、3台ここにおいていくからどれにする?

一台は君に上げるよ」


彼は思わずニコッと笑った。


そしてボクのパスポートを眺めながら言った。


「何度も来てますね」

「あー、6年前JICA出来て以来、20回以上は来てるよ。

先月も来たんだ。

ところで、知ってるよね、JICA。

今、空港作ってあげてるでしょ」


日本のODA資金でJICAが窓口になり大成建設が請け負ってハノイの新空港を建設中だ。

それだけではない。


約35キロ離れた街中から空港までの道路を

大きな橋を合わせて同時に作っている。


かなりの大型プロジェクトだ。



そんな事情を念頭に置きながら、ちょっと恩着せがましく言った。


それには答えず、向こうも負けずと切り返す。

「警察を読んで処罰されればブラックリストにのることになるぞ」


それはちょっと困るな。

それでなくてもマークされているのに。


「いいよ、全部あげるから、パスポート返して」

甘えた口調で下手に出てみた。


そして、これを預けたのは3週間前に日本に嫁いできたベトナム人の花嫁さんが

家族に渡すためのものなんだ、と経緯を涙ながらに(ちょっとオーバー)説明した。


ボクもその結婚式に出席したんだよ。

素晴らしい式だった。


でも、彼女はまだ日本語もうまくしゃべれず、

友達もいないから、泣いているよ。


彼は少し同情したような表情になった。


「OK. I let you go(もう行っていいいよ)」

「Really? Wow. Thank you」

「Next, No.(次はもうダメだからね)」

「OK. I got it(分かった)」




フー! 事なきを得た。


没収も罰金もおとがめもない。

無罪放免。

なかなか話の分かるいい人だったな。


時間は30分ほどロスしたけど。

一時はどうなることかと。


これが、ドラッグ系になるとこうはいかない。



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そして先程(今朝)、友人と名乗る男子がホテルまで取りに来た。


これで無事トランスポーターとしての任務は完了した。



【追記】


まさか、取りに来た友人が偽者だったりして。

一応そこまで疑ってみる。


名前と電話番号を聞き、彼の写真は撮ったけど。


念には念をが、この世界の掟。

スーパーノマドへの道

2013年10月24日 | ライフスタイル
旅に出るとき、いつも思う。


さて、今回はどんな旅になるだろうか。

どんなハプニングが起きるだろうか。

何を学べるだろうか。

どんな人と出会えるだろうか。


そして、

生きて帰って来れるだろうか。



ボクはいつも、死を覚悟して旅に出る。

旅の空で死ぬことはボクにとって本望なのだ。

畳の上では死にたくない。


旅を全うするということはそういうことなのだ、と思っている。



今回のミッションは、これまで以上に重い。


そもそも今回行くことにしたのは

シンガポールにある世界的リサーチ会社からのコラボのオファーがきっかけだった。


彼らは、日本支社をボクのオフィスに置くのと同時に

ベトナムにも支社を作りたいので協力して欲しいと言ってきた。


ボクがハノイにオフィスを持ち、

強力な人脈があることを踏まえた上でのことだった。


そして、英語が堪能なことが必須であることは言うまでもない。


そこで、彼らにベトナムのカウンターパートを紹介するために同行することにしたのだ。

さらに、ついでにシンガポールにある彼らの本社を訪ねることにした。



加えてタイミングよく、

クールジャパン構想を推し進めている政府の案に乗っかって

来年2月にホーチミンで行われるワールドトライアルへのエントリーを大手食品会社とすることが決まった。


ついでにその商品のマーケットリサーチををしなければならない。

そして、次の狙いのカンボジアに向けて快進撃を続けるのだ。




方向性さえ間違えなければ、そして一つ一つ困難を乗り越えて根気よく続ければ

必ず目的地にはたどり着ける。



これまで数え切れないほど旅を続けてきたが、

今回ほど中身の濃い旅はあまりない。


ボクの生活は完全にノマドライフ化してきた。

インターネット環境さえあれば、どこでも仕事ができる。



それをさらに極めるために、

スーパーノマドとして世界を駆け回る日も近い。


理想のライフスタイルに大きく一歩前進した。


これからがボクの商社マンといての面目躍如となることは間違いない。



正義のために24時間、戦うぞ! ショーシャ・マーン!!