デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

アレクシェーヴィチの記事

2023-01-04 19:08:58 | 買った本・読んだ本
朝日新聞2023年1月1日朝刊
このところゆるい記事ばかりで、ちょっとヤバイのではないか(特に夕刊の一面)と心配していた朝日の元日号のトップ記事は、アレクシェーヴィチのインタビュー。これは読みごたえがあった。
ウクライナ戦争という現実のなかで、まだショックで打ちのめされたままの彼女がいる。それだけ大きな衝撃だったということだ。
このインタビュー記事のなかで、一番興味深かったのが、「ロシア人を獣にしたのはテレビ」だという指摘。これはかなり的をついているのではないかと思う。最近ロシアに赴任した日本人の友人が、テレビ特にニュースは見ないようにしていると言っていたことを思い出す。インターネットの時代にテレビの脅威というのは、どうかと思うかもしれないが、そうではない。侮ってはいけない。安倍、菅がマスコミを恫喝して、特にNHKを骨抜きにしたことを思い出さなくてはならない。世論とはこうしてつくられるということを身に沁みて考えなければならない。
絶望を救うのは、日常そのものだという言葉の重みを感じる。オデッサから避難してきた和田君が桑野塾の報告の時に、戦争前の別荘での家族の日常の写真をたくさん見せてくれたことを思い出す。あたりまえだったあの日常がいまどれだけ得難いものになっているかをいまかみしめなければならない。
彼女はいまかなり絶望の淵に立っているのではないかと思う、それでもまだ「文学は人間を育み、人々の心を強くしなければならない、残虐な運命に身を置かれた時、人間をのみ込む孤独に打ち勝てるように」となんとかその身を支えようとしている。
いまはほんとうにぎりぎりのところにいる、いまがほんとうに大事な時であることを教えてくれたインタビューであった。
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馬と人の江戸時代

2023-01-04 16:05:01 | 買った本・読んだ本
書名 「馬と人の江戸時代」
著者  兼平賢治   出版社 吉川弘文館   出版年  2015

江戸時代の馬術のことが気になり、なにか参考になる本がないかと思っているときに、お世話になっている一関の郷土史家の方に教えてもらった本。直接馬術に関係する記述はなかったが、南部藩や盛岡藩の人たち(農民から武士まで)にとって、馬がどれだけ生活の中に溶け込んでいたかを、知る上で参考になった。著者が岩手の生まれで、馬ともなじみがあるということもあってか、馬への愛情が根っこにあり、すんなり入ってきた。
奥馬(東北の馬)は幕府から重用されていたこと、安泰の時代でもあった江戸において、それまでの軍馬としての役割はかなりなくなってはいたが、武芸のひとつとして重視していったのが、吉宗であり、またロシアが蝦夷に接近してくることによって、馬の需要が高まる(武具としてだけでなく、馬皮も)という事例なども、歴史の中で馬の位置づけを明らかにしてくれ、これも参考になった。

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そろそろ始動

2023-01-04 05:24:30 | デラシネ日誌
朝は冨岡八幡へ。初詣ということになる。手を合わせると、自然に早くウクライナに平和が訪れますようにと、自然に言葉がでてしまう。
船溜池を通ると、キンクロさんの群れが。この鳥たちは近寄ると、寄ってくる、人懐こいところがある。数年前はずいぶんいたのだが、最近は数羽見かけるだけになった。

長昌寺に寄ってご挨拶。ここは8日までご開帳。

正月3が日も終わり、ラジオもテレビも通常番組に戻り、日常生活も始動開始ということで、年金生活者も、今日はラグビーの試合がないということもあって、始動モード。
まずは漂流民の会の総会の会場を電話で予約、それをもとに会報用の記事を作成。告知版の記事が足らないというので、その記事を作成。
善六研究会の三回目について、函館へ打診。
明日から長女と孫がやってくるということで、妻はいろいろその準備。
またにぎやかになるかな。

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