デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

消えゆく芸人コロニー

2023-01-06 09:12:00 | デラシネ日誌
孫と娘と妻は、野毛山動物園へ。じじいは留守番。行くつもりでいたのだが、初めから計算外だったよう。お昼はおにぎり。昨日孫の書斎占拠のため、なにもできなかったので、鬼のいぬまに集中して作業。
まるこも静かになったということで下におりてくる。ふたりで居間で昼寝。
上機嫌で孫たちはご帰還。帰りは電車のなかで昼寝してきたらしい。楽しかったようだ。サイズ的にも野毛山はちょうどいいかもしれない。
孫が突然演説をはじめるときがある。対話しているときは、ある程度わかることはあるが、演説はよくわからない。何を言っているのかわかったらとても面白いと思う。ヤコブソンとかこの時代の子どもの発話などについて書いていないのだろうか。こうした幼児の頃の発話を記録しておくと面白いかも。
孫が寝てから、いつもよりは時間があるので、今日はサーカス学会の仲間から教えてもらった配信ドキュメンタリーサイトで、「消えゆく芸人コロニー」というインドの、自分も行ったことがある、大道芸人たちが住むコロニーの立ち退き問題を追ったドキュメンタリーを見る。写真ではイシャムディンも映っていたので、楽しみにしていたのだが、イシャムの場面はなし。ただ行ったときに大道芸を見せてくれた剣のジャグリングをした芸人や、ちらっとだが、七変化の男なども出ていた。この映画についてイシャムに尋ねたところ、あまりいい印象はなかったようだ。
結局はいまはこのコロニーは立ち退かされたようだ。世界的に見てもこれだけ芸人たちが集まる歴史的なコロニーはないので、それをもう少し武器に、住民たちだけでなく、それを支える人たちが現れ、その人たちが世界と連動するかたちで反対運動を展開すべきだったと思うが、結局は開発側と住民側の一騎討ちとなったことにより、勝負はすぐに決してしまうことになった。住民側のなかにそれぞれの問題があり、一枚岩になれないところがあるのは、明らかで、そこで開発側と対峙しようと思っても、それは無理だ。
なくなったときに初めてこのコロニーが歴史的に見て、重要なところだったかということがわかるというむなしさだけが残る。

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