デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

梅棹忠夫-「知の探検家者」の思想と生涯

2013-03-24 11:59:20 | 買った本・読んだ本
書名 「梅棹忠夫-「知の探検家者」の思想と生涯」
著者 山本紀夫 出版社 中央公論新社(中公新書) 出版年 2013

去年かおととしだったか、「ウメサオタダオ展」を見て、改めて梅棹忠夫という人のスケールの大きさを思い知らされた。そしておおいに刺激を受けたものである。なんていうんだろう、正当に前に前に進んでいく、何も道がないところに好んで入り込んでいくそういう学者として姿勢に、いまの学者にはないものを感じた。
この評伝は梅棹の最後の弟子と言われた著者が、師の生き方を探検家になぞらえて追いかけることによって、新書らしく読みやすく、好奇心もかきたてながら、梅棹忠夫の魅力を遺憾なく描いている。
自身も山登りをするということもあって、梅棹の出発点を山登りにとりつかれたことから始まると見ていることによって、学者だけでなく多面的な活動をしてきた梅棹の本質を見極めることになったように思える。
場をつくり、あらたな学問をつくりあげ、それを研究する学生を育てていく。こうしたアジテーターがいま必要とされているかどうかわからないが、いなくてはいけないと思う。
「フィールドのにおいがただよってくる記事がほしいのです。整理された論文のかたちにまだなっていない報告でもよいのです。現地調査から帰ってきたばかりの研究者が、自分の資料をつかって、荒けずりでもよいから、フレッシュな問題や話題を提供する場にもしたいのです」
これは梅棹が季刊人類学を立ち上げるときの編集方針である。
胸にしっかり届く熱いメッセージである。
桑野塾もアートタイムズもこうした場をつくるためのものにしていきたいものだと強く思った。

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書評が掲載

2013-03-24 11:30:41 | お休み日記
昨日見た野鳥たちのことが気になって、また今日も長浜公園まで走る。途中昨日網越しで撮影した桜並木と京急のカットを再度撮影、これでどうかな。
昨日より鳥の数が少なくなった気がする。そしているのも黒と白のツートンカラーのキンクロハジロが目につく。もしかしたら他のカモたちは昨日旅立ったのかもしれない。
富岡公園を通る。ここの小さな池にも何羽かのカモがいたのだが、今日は二羽だけ。それも寝ている。

桜は満開。今日あたりは花見客で賑わうだろう。去年はなんでかしらないが、花見しないといけないんではないかということがあったが、今年はどうでもいい感じ。

家に着き、新聞を見る。読書欄に大きく写真入りで紹介記事。いい記事である。これだったら知らない読者も読みたくなるだろう。携帯を見ると、野毛の福田さんから着信。返信するも留守電になっていた。
昼前にデラシネのアクセス数を見たら、えらい伸びよう。朝日の記事にはクマのデラシネ日誌のことも紹介してあったからだろう。結局この日はいままでで最多の800件近くのアクセスがあった。この調子で本も売れればいいのだが・・・
読売にも今日大きくインタビュー記事が出ている。こちらの写真は先日リトルワールドでメンバーと一緒に撮影したもの。インパクトがある。
あちこちからメールが入る。
アマゾンでもあっという間に売れ切れてしまう。エンターテイメント部門のランキングでもふたけたまで、水道橋博士の本まであとひといき・・・・
夕方福田さんから電話、最後のクマの下りの落ちは良かったねと感想。ほんとうに今日のふたつの紹介記事は良かったよとのこと、福田さんも売れるんじゃないと予想。
自分の本は、いつもスタートはいいのだが、あとはしり切れとんぼになってしまう傾向がある。今度こそこのまま突っ走ってくれたらいいんだけどなあ。
昨日今日とジャージで一日家からほとんどでないで、部屋で音楽聞きながら原稿書き。
こういう時間がもてるのが一番だよ。

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