書名 「芸人の肖像」 著者 小沢昭一
出版社 筑摩書房(ちくま新書) 出版年 2013
これは小沢さんがずっと撮り続けてきた、小沢さんが限りなく愛着をもち、追い続けていた放浪芸人、見世物小屋、ストリップ、サーカスなどを撮影した写真を集めたものである。小沢さんの放浪芸を追いかける映像にはいつもカメラを握りしめる小沢さんの姿が写っていたので、相当写真は残っているとは思っていたが、これはその一部なのであろう。視線がいいし、なにより被写体となっている芸人さんが小沢さんに心を許し身構えていないところがいい、特にストリッパーたちを撮っている写真を見ると、よくぞここまで気を許して撮影させているなあという気がしてくる。
小沢さんの写真展とか見たいとも思った。
写真が主体の本であるが、中にエッセイ風の小文もいくつか入っているのだが、その中でサーカスの芸人に触れ、サーカスの芸人さんに芸術祭賞とかなにか勲章をやるべきだというようなことを書いておられるが、まさにほんとうにその通りだと思う。こうした正論をちゃんといい続けてきたところ、それも小沢さんのえらいところ、そして立派なところだとつくづく思う。
出版社 筑摩書房(ちくま新書) 出版年 2013
これは小沢さんがずっと撮り続けてきた、小沢さんが限りなく愛着をもち、追い続けていた放浪芸人、見世物小屋、ストリップ、サーカスなどを撮影した写真を集めたものである。小沢さんの放浪芸を追いかける映像にはいつもカメラを握りしめる小沢さんの姿が写っていたので、相当写真は残っているとは思っていたが、これはその一部なのであろう。視線がいいし、なにより被写体となっている芸人さんが小沢さんに心を許し身構えていないところがいい、特にストリッパーたちを撮っている写真を見ると、よくぞここまで気を許して撮影させているなあという気がしてくる。
小沢さんの写真展とか見たいとも思った。
写真が主体の本であるが、中にエッセイ風の小文もいくつか入っているのだが、その中でサーカスの芸人に触れ、サーカスの芸人さんに芸術祭賞とかなにか勲章をやるべきだというようなことを書いておられるが、まさにほんとうにその通りだと思う。こうした正論をちゃんといい続けてきたところ、それも小沢さんのえらいところ、そして立派なところだとつくづく思う。