デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

マリリンと貞奴

2013-03-19 23:42:10 | お仕事日誌
昨日結構飲み過ぎだったのだが6時半に目が覚め、ジョギングにでかける。目的はおこのみやき屋のしのにリトルの招待券を渡すことだったのだが、今日も会えず。残念であった。
昨日の飲み会でとても信じられないことがあった。隣の席に、なんとなんとシャボテン公園でチンパンジーの調教をしていた堤さんがいたのだ。ほとんど会う機会さえなかった堤さんとどうして犬山で会わなくてはいけなかったのか。不思議である。いまモンキーでやっている展示会を見ることを予定していたのだが、なんと堤さんも終日モンキーにいるという。催事館の展示を見て、若い太陽の塔を見学したあと、
サル園の方に行くと、堤さんが加藤園長と一緒のところに出くわす。ここに乱入させてもらい、加藤園長の解説を聞きながらサルを見学。よくロシア人をつれてきて何度も見ているのだが、加藤園長の説明を聞きながらみると、まったく違う世界になる。便乗させてもらってほんとうに得した感じがする。感動的だったのは、シャボテン公園から1年半前にひきとられたチンパンジーのマリリンが、堤さんの姿を見るや否や、大きな声で啼き、歯茎をはっきり見せ、喜びをしめしたこと、堤さんはマリリンが元気そうなのを見て、うれしそうだったが、こうしたマリリンの反応を見て、泣きそうになっていた。
加藤園長が明らかに態度がちがったマリリンを見て、堤さん、今日は一晩ここで寝たほうがいいんじゃないですかと言っていた。堤さんはいやいや元気な様子を見ただけでいいですよと、言っていたが、結構そうしたかったんじゃないかな。堤さんが帰るのをマリリンはずっと見送っていたのがとても印象的だった。加藤園長の話によるとマリリンが、この場所に立つことはほとんどないという。久しぶりに見た堤さんに会って喜び、でもちゃんと別れるということを知って見送るマリリンの姿がなんともいとおしかった。そしてそれを人一倍わかっているはずなのに、振り返ることもなく、その場を去った堤さん。動物と人間の交流の深さを見せてもらうことになった。
少しだけ堤さんと話し、歩いて犬山遊園へ。モンキーで桃太郎をやっていたとき通いなれた道。さすがにまだ桜は咲いていない。
このあと去年探しあてられなかった川上貞奴のお寺、貞照寺へ。今日は新鵜沼からタクシーに乗る。なんで迷ったんだろうと思うぐらい簡単なところだった。敷地6千坪というだけあって、広い!。
貞奴のお墓にお参りしたあと、本堂へ。圧巻は本堂の外側に飾られている貞奴一代記と不動さまとのご縁を描いた彫り絵。下絵は前に茅ヶ崎美術館で見たが、こんな彫り絵があったとは。外にある縁起館も見学。なかなか立派な貞奴資料館になっている。シベリアを馬車に乗って巡業に向かう貞奴たちの写真がすごかったな。住職さんがいろいろ説明してくれた。
音二郎の才能を信じ、伊藤博文や福地桃介の寵愛を受けた貞奴のすごいところは、堂々とこうした男たちと通じ合うなにかもっていたことだろう。縁起館に飾られてあった写真もみんな美しい。たいした女性である。
ありがたいことに、この住職さんわざわざ私を鵜沼の駅まで車で送ってくれた。タクシーとはちがった道を通って駅まで送ってくれたのだが、前回歩いてここを探していたとき、結構いい線のところを歩いていたことがわかった。
名古屋でトゥイチーには悪いが、先にいつもの中華屋で坦々麺を食べる。これで今回の出張は終了ということだ。そんな実感がこみあげてきた。長かったなあ。でも昨日みんなと一緒にゆっくり飲んで、無事にスタートできたことを祝えて良かった。帰りの新幹線で読む本をわざわざ持ってきたのだが、もう気力は残っていなかった。小田原を通過するまで熟睡。
18時無事帰宅。

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