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群馬県立「土屋文明記念文学館」周囲の冬景色を見てきました

今年のお正月は温かな日が続きのんびり出来ました 

三が日の内の一日、群馬県高崎市保渡田町にある県立「土屋文明記念文学館」に行って来ました

土屋文明記念文学館は、歌人「土屋文明」の業績を記念して、その短歌とともに生きた生涯を紹介しながら、関連する短歌などの資料や、群馬県ゆかりの文学資料を収集し、企画展示などで公開をしています 

実は以前きたことがあるのですが、季節が違ってます

この日は温かい小春日和に誘われ、初詣でもしようかなと家をでて、さてどこに行こうかと思って、赤城・榛名方面に車を走らせました

途中「土屋文明記念文学館方面案内看板が目に入り、ハンドルを切りました

静かな装いの記念文学館です

入園料 一般200円、  開館時間 :9時30分~17時(観覧受付は16時30分まで)

休館日 : 火曜日(祝日の場合は翌日) 、年始年末(12月29日~1月3日)、燻蒸などの臨時休館日

       県立「土屋文明記念文学館」 外観  ・・・  芝生の綺麗な前庭 ・・・ 建物はフランス産石灰石からなると云われています

記念館内では、日本人の心の深奥ともいうべき短歌を生涯詠みつづけ、その源郷である万葉集の研究でも大きな足跡を残した「土屋文明」を常設展示で紹介しています 

あまり休館日の少ない文学館なのに、訪ねたこの日は休館日でした

その為か人の姿はほとんどなく静かな静かな文学館の佇まいでした

県立記念文学館北側には前庭があり、そこには文明の歌碑、暮鳥の詩碑、鬼城の句碑などの石碑があります

県立記念文学館が建てられる前、群馬町(ぐんままち)では土地改良事業による余剰地の有効利用として、1989(平成元)年に「やくし公園」を開設しました

その翌年、この公園に文明歌碑が建立されました

その後、「やくし公園」という名称は、群馬町(現在は高崎市)の都市計画公園である「上毛野(かみつけの)はにわの里」公園の一部となりました

    旧名・「やくし公園」前庭の冬景 ・・・ 中央石碑 ; 山村暮鳥詩碑 、 

      山村暮鳥詩碑                                   土屋文明歌碑

    

 山村暮鳥碑は、高さ150cm、巾245cmの磨かれた黒石に彫られています  ・・・ 2001(平成13)年3月、当時の群馬町(ぐんままち)が設置しました

  風景   純銀もざいく      山村暮鳥

いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな   

いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  かすかなるむぎぶえ  いちめんのなのはな


いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな
いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  ひばりのおしゃべり   いちめんのなのはな

いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな  いちめんのなのはな
いちめんのなのはな   いちめんのなのはな  やめるはひるのつき  いちめんのなのはな

この詩は、 詩集『聖三稜玻璃(せいさんりょうはり)』(1915(大正4)年12月人魚詩社刊行)の中にある暮鳥の代表作です

詩碑の裏側に、詩碑の説明がありました

『風景 ・ 純銀もざいく』の作品は、山村暮鳥の詩集「聖三稜玻璃」のなかで最も広く知られている詩である

「いちめんのなのはな」の繰り返しと全編がひらがなで書かれた表現が面白く斬新な詩形態である

群馬町を生誕の地とする暮鳥は多数の作品を世に送り出した』

町はその功績を称えここに詩碑を建立する        平成十三年三月


上右の画像の土屋文明歌碑は、高さ160cm、巾260cm、材質は榛名山系の安山岩で、近くの工業団地の造成時に掘り出されたものだそうです

土屋文明が1990(平成2)年9月18日に満百歳となることを祝い、群馬町が建てたものだそうです

  「青き上に榛名を永久の幻に出でて帰らぬ我のみにあらじ」  : 土屋文明の第九歌集『青南集(せいなんしゅう)』(1967(昭和42)年11月25日白玉書房発行)

 解説によると文明が地図を見ながら、榛名を思って詠んだ歌だそうですが、昭和の良き時代が心に染み入ってきます

 

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