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オニドコロってヤマイモによく似た姿です

 最近、時折近くの野山を散策しています

雑木林の端で、山芋に似た葉を見つけました

よく見るとちょぴっり感じが違っています

 デジカメで撮って、帰ってから図鑑で調べてみました

オニドコロと云うようです

オニドコロは、「鬼野老」と書き、日本各地の山野に生えるつる性の多年草で…ヤマノイモ科ヤマノイモ属です

ヤマイモとの違いは、ヤマノイモの茎は左巻き、葉は対生していますが、オニドコロは、茎は右巻きで葉は互生しています

 

オニドコロの葉は丸みを帯び、全体的にはハート形で、横に走る細かな葉脈は葉を透かしても見えません・・・ヤマイモは葉を透かせるとはっきり見えます

根茎は肥厚して、ひげ根があり、強い苦みがあり有毒で食べれません・・・山菜取りには要注意です

雌雄異株で、夏(=花期は7~8月)に、葉腋に雄花序と雌花序をつけます

花序は細い紐状になって、雄花序は葉腋から直立し、淡緑色の6花披片の花を多数平開しています

雄花には6個の雄しべがあります

雌花序は下垂する

雌花は咲き始めから大きな子房に翼のような室があります

果実は長さ約2cmほど、ごく薄い翼のような3室があり、1室に薄い種子が2個ずつ重なって入っています

熟すと果実が上下反転し、上部が3裂して長さ4~5mmの片側翼のある種子が風に舞います

オニドコロの花被は、外側に3枚、内側に3枚の合計6枚です

外側を外花被、内側を内花被と呼んでいます

おしべの数も、内側に3本、外側に3本の合計6本です

雌花のめしべは、1個の子房に3本の花柱が出ています

オニドコロ(鬼野老)の名の由来には諸説がありますが、「鬼」は、根茎が苦くそのままでは有毒で、食用にはならないことからのようで、「野老」は、ヒゲ根の多い根茎の様子を、腰が曲り鬚を蓄えた老人に擬(たと)え、「野老」と書いたとされているようです

古事記には、「野老蔓(ところづら)」として出ており、万葉集には「冬薯蕷葛(ところつら)」名ででているようです

オニドコロの 花言葉は、「 子だくさん 」  です
 

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