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郡馬県立・土屋文明記念文学館にも春が来てました

先日、買い物がてら、榛名山麓方面に春さがしをしに出かけてきました

新聞の紹介で、ノーベル文学賞作家「ヘルマンヘッセ」の昆虫展をやっているというのを思いだし、「群馬県立・土屋文明記念文学館」に立ち寄ってきました

「土屋文明記念文学館」は、高崎市街から国道17号線を約2.3kmほど南西に直進したところにあります

「土屋文明」は、榛名山の麓に位置する上郊村保渡田(現・高崎市保渡田町)の出身で、伊藤佐千夫に師事すべく上京して、様々な若き文豪との交流しながら歌人として日本文壇に影響を及ぼしました

日本人の心の発露ともいうべき短歌を生涯詠みつづけ、その源である『万葉集』の研究でも大きな足跡を残した事が知られています

記念文学館入口は、散策できるように庭園が造られており、土屋文明の記念碑が建てられていました

梅の花がちょうど咲き始め、春がはじまったばかりです 

榛名をこよなく愛した「土屋文明」の歌です  

 

文明歌碑の前に、郡馬出身の詩人・山村暮鳥の「風景」歌碑がありました

「いちめんのなのはな」と詠った詩に榛名山麓の風景が目に浮かんできませんか

 

先だっての大雪の残り雪がほんの少し日陰に残っていましたが、暖かな陽射しで春満喫できました 

この日の特別展示は「ヘルマン・ヘッセ」の昆虫展でした

館内写真は撮影禁止ですので、昆虫展の内容はお見せできませんが、「ヘルマンヘッセ」の短編小説「少年の日の思い出」を中心としたヘッセ作品に登場するチョウの貴重標本が展示され、とてもいいものを見た思いがしました

「ヘルマン・ヘッセ」は、ドイツの作家で、主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者で、風景や蝶々などの水彩画もよくし、南ドイツの風物のなかでの穏やかな人間の生き方を画いた作品群の他に、ヘッセの絵を添えた詩文集は、今でも人気があります…ウィキペディア百科辞典より

「少年の日の思い出」は1947(昭和22)年から60年以上も中学校の国語の教科書で取り上げられている作品で、2012年からはすべての検定教科書に載っているそうです

さらに2009年4月、この作品を「昆虫標本」により具現化しようと、ヘッセと同じく昆虫採集を趣味とするファン2人が人文科学的昆虫展示会を行ったのが、この昆虫展につながっているのだそうです

この展示会は日光市・大阪市・徳島市・鹿児島市・下野市・軽井沢町・川口市・福山市など全国10都市の公立博物館等にて巡回展示され、2010~2013年、ドイツ・スイスのヘッセ博物館でも開催され、ドイツ・日本両大使館の後援が付いたもので、とにかく一見の価値ありでした

 

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