日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
クサギの実は青色の染色にすぐれています
先月近くの 農業用用水路の縁で咲くクサギの花 を紹介しました
先日その前を通ったら、いつの間にか沢山の果実が生っているのを見つけました
クサギは「臭木」と書くほど、傷をつけると青臭い臭気がします
花序は枝先で多集散花序となって、白色~紅色の花を咲かせます
花は雄性期と雌性期があり、雄性先熟で、雄性期には雌しべが、雌性期には雄しべが、それぞれ下に垂れています
雄しべは4本、長く花外に突き出し、葯は黒紫色をしています
枝や葉の上を、花序が一面覆うように開花し、「臭木」の名は当てはまらない甘い芳香がただよいます
花後は核果になって、碧色の綺麗な実を生らします
クサギは、日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木で、イヤな匂いがあるためか園芸植物とはなっていませんが、傷さえつけなければ花の香りや実の可愛さはなかなか鑑賞に合っています
実の生りだした クサギの木
クサギの実は、丸い碧色の核果です
周囲の紅い5枚の花びら状のものはガクで、花後も落ちないで平開しています
果実の大きさは6~7mmと大きく光沢があって目立ちます
鳥は紅い色と青い色が好物のようです
クサギは鳥のフンで種が運ばれ、薮等への先駆植物になっています
クサギの果実は赤紫色の萼が花弁のように拡がり、青紫色の果実と一体となって、鳥たちを魅了します
クサギの花
クサギの果実
クサギの果実は、草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができるのだそうです
草木染の染料で、「天然のもので、青い色が出せる染料は2つしかない」と云われていますが、そのひとつは言わずと知れた「藍」、そしてもうひとつが「クサギ」なのだそうです
クサギをつかって草木染をする方法を幾つか調べてみました
手順を簡単に言うと
果実を赤いガクから外して洗う ➝ 果実を煮詰める (水1リットル当り実250g以上使用) ➝果実の煮汁(果実を漉しとったもの)にシャツを漬け込み → ミョウバンで媒染し → 水洗いして絞る ➝ 乾燥 ➝ これらを3回ほど繰り返す
媒染液(1.鉄くぎを酢で煮たもの 2.アルミ(焼きミョウバン))に漬けると、青色が緑がかった色が固定されます
染媒の違いによる微妙な染まり具合の差楽しみ結果をみよう…
アルミ染媒液の方が鉄染媒液に比べて色が濃く染まるようです
クサギの木の奥には、真っ赤な曼珠沙華の花が見えました 下画像
曼珠沙華の花開く頃、クサギの実は、丁度染色するいい時期になります
長~いなが~いウリが生っていました・・・ヘビウリといいます
先日秋を探しに群馬・中之条四万温泉方面に、車を走らせて来ました
途中立ち寄った産直で、とても変わったウリを見つけました
それは産直入り口に緑のカーテンを作るように植えられていました
デジカメを向けている私に気づいて、買い物に寄ってきたおばさんが、 『 お父さん! お父さん‼ 長いゴーヤがあるよ!! 』
お父さん曰く、 『 す・ごい長いゴーヤだな!! 』 ・・・
植えてあるプランターの端に小さな名札が挿してあり、そこには、ヘビウリと書かれていました
産直前に植えられた ヘビウリ
ヘビウリはインド原産のウリ科カラスウリ属のウリです ・・・ 因みにゴーヤは、ウリ科ツルレイシ属です
ヘビウリの名の由来は、果実が細長く蛇のようにくねっていることからきているようです
熱帯地域では食用にもするが、日本では観賞用として栽培されており、 別名を毛烏瓜(ケカラスウリ)ともいいます
ヘビウリはつるでどんどん伸び、葉は毛が密生し、卵円形で手のひら状に裂け、互生しています
葉には艶はありません
ヘビウリの開花は、7~9月・烏瓜(カラスウリ)とよく似た白い花で、 花冠は4つに裂け、裂片の縁が長く細く裂けています
ただし、烏瓜の花は夜に咲来ますが、ヘビウリは昼間咲きます
花後できる果実は、長さが30cm~1mくらいあり、しかも蛇のようにくねくねし、不思議な形です
果実の色は淡い緑色で、濃い緑色の縞模様が入ります
ヘビウリの実を見上げました ・・・ 1mはゆうにあります
ヘビウリの花と果実
ヘビウリの 花言葉は、「 変化を恐れない 」、「 良き便り 」、「 誠実 」 です
ヘビウリの実の形をみると、「変化を恐れない」とは納得ですが、「良き便り」とは何んでかな~!?
ウド&タラノキの花
先だって、群馬・榛名方面に秋の様子を見に行って来ました
伊香保温泉近くを走っていたら 、周りの林間に、ウドやタラノキが花開いているのを見かけました
来年の春には山菜取りに来れるかなと秘かに思いながら・・・、車を停め、花の様子をパチリ!! してきました
まずウド(➝漢字で書くと、独活)・ウドは、ウコギ科タラノキ属の多年草です ・・・ 因みにタラノキは木本ですから、ウドは古名ではツチタラと呼ばれました
ウドの和名の由来は、「埋(ウズ)」から転じたもので、土の中の芽を食べることからきています ・・・ 若い出たての茎は独特の香りと苦みがあり、天ぷらには最高です
漢字の「うど(独活)」の由来は成長した茎が中空なところから「宇登呂(うどろ)」と呼ばれ、そこから「ウド」に転訛したという説が知られています
春に芽吹き、夏にかけて成長して小さな白い花を沢山付け、秋に直径3mmほどの黒色の液果になります
俳句では、「独活」が春の季語、「独活の花」が夏の季語です
道路沿いの林間に分け入り、パチリ!!したウドの花
ウドは山野に広く自生し、高さ2m程に大きくなるが、草本です
古くから山菜として知られ、出雲風土記にツチタラ(独活)として出ているそうですが、文化的には万葉集にも出ていないそうです・・・ウドの大木とは呼ばれています
芭蕉の詠んだ句を見つけました
「 雲間より 薄紫の 芽独活かな 」 ( くもまより うすむらさき めうどかな )
ウドの葉は、大形の2回奇数羽状複葉で、互生します ・・・ 奇数羽状複葉とは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成されるもののことを言います
小葉の形は卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
ウドの花軸は、1m以上も長く伸び出すこともあり、総状に伸び出した茎先に球状の散房花序を出し、淡い緑白色をした小さな花を沢山つけます
花軸先端の花序につくのは両性花で、それ以外の下方の花序は全て雌性花がつきます
両性花は花径3mmほどで、花弁5、オシベ5で、多数集まって全体で直径2.5cmほどの球状になります
雌性花はやや縦長の球形で、先端の花柱5は長さ1mmほどです
ネットでこんな句を見つけました
「 峠道 白き火花か 独活の花 」 ( とうげみち しろきひばなか うどのはな )
ウドの花
ウドの花
ウドの 花言葉は、 「 健康美 」、「 柔軟性 」 です
ウドの木に混じって、タラノキが花をつけていました
タラノキはウコギ科タラノキ属で、北海道から九州に分布している落葉小高木です
伐採跡地、崩壊地などに育成し、きわめて生長の早い樹種です
樹高は5m位になるものもあり、樹齢はそれほど長くは無く10~20年位で次第に枯れてしまいます ・・・ マイ菜園に植えてあるタラノキは6年で枯れてしまいました
タラノキは、「山菜の王者」と言われており、新芽はタラ芽といって山菜のなかでもよく知られています
早めに枯れたのは、つい芽を採りすぎたためかもしれません
タラの芽は、山のバターと呼ばれるぐらい多くの油脂、タンパクを含んでおり、栄養的にも価値高く、油やマーガリンで炒め、塩やコショウで食べると美味しく食べられます
樹皮を煎じたものは、糖尿病や腎臓病、高血圧症などに薬効がある生薬としても知られています
また生長が早いことから、材は軽くて柔らかく、下駄や杓子等の材料として利用されるそうですが、左程に太い木に生れると思えませんから利用価値は広いとは思えません
タラノキの花咲く様子 ( 幹には棘が見られます )
タラノキは茎など全体に鋭い棘があります
茎はあまり分岐はせず、先端に新芽(タラの芽)を出し、その芽は長さ1m位になる2回羽状複葉の葉になります
葉軸には5~9対の小羽軸が間隔をあけてつき、その小羽軸には7対前後の小葉がつきます
小葉は変化が大きいが、大きいものでは長さ12cmほどにもなって先が細長く伸びています
小葉の上面には粗い毛が散生し縁には鋸歯があります
年数を重ねた樹幹には不規則な鋭い刺が全体に出て扱いにくい芽を採取する時は大変です ・・・ 鋭い刺は高さ4mmほどもあります
タラノキの花期は8月~9月頃で、長大な葉の上、茎頂に大きな花序となって広がります
花序は全体の長さ50cmにもなる大きな散形花序となって展開します
上部の枝には両性花の小花序が、多くは下部には雄花の小花序がつきます
花序の軸と小花柄には毛・小刺が密生し、高さ2mmほどのガク筒は無毛です
両性花は花径5mmほどの大きさで、白い5弁花に5個の雄しべが突き出しています
花柄が一箇所から放射状に出し、円を描くように数多く固まって付いています
10月~11月頃には、果実は黒紫色に熟します
花には蜜がたっぷりあるのか多くの虫たちが集まってきます
タラノキの花
タラノキの花
タラノキの 花言葉は、 「 強い態度 」、「 他を寄せつけない 」 です
この花言葉はタラノキの幹にある鋭い棘がある事からついたのでしょうね
アンゲロニアの花をよく見かけます
このところあちこちの花屋さんやスーパーの花棚で、花の咲いたアンゲロニアのポットをよく見かけます
別名をエンジェルラベンダーともサマースナップドラゴンとも云います ・・・ 「スナップドラゴン」とはキンギョソウの事です
ゴマノハグサ科アンゲロニア属で、原産地は中米、西インド諸島の為、耐寒性はあまりなく、通常は1年草扱いです
四季咲き性が強く、20℃を保つことができれば周年開花する多年草です
草丈は30cm~1mになり、高温多湿に強く、日本の気候にマッチしているので、夏花壇に人気の花になっているそうです
スーパーの花棚で、咲き競うアンゲロニア
アンゲロニアの葉は披針形で、向かい合って生えます・・・(対生)
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
花期は5~10月と永く、花色も豊富な上、挿し木でも増やせ、日本の高温多湿気候によく合っているので、前記しましたが夏花壇には欠かせない植物になっているそうです
株が大きくなると見ごたえあって豪華です
白花アンゲロニア
赤紫のアンゲロニア
アンゲロニアの花色は 白、ピンク、紫、青色など、豊富で口を大きく開けたような花姿がなんとも愛嬌があります
花径は1cmくらい、たくさんの花がつきます
花冠は5つに裂け、喉の部分には模様が入っています
花はよい香りがします
アンゲロニアの「口を開けたような花姿」はどこかで見たような気がしていましたが、ふと生と死を語った「ムンク」の絵画・『叫び』の顔を思い出しこれだと思いました
尚、『叫び』の顔は、男が「叫んでいる顔」ではなく、男が「叫びに耐えかねて耳を押さえている」様なのだそうです
『叫び』は、「自然をつらぬく、けたたましい、終わりのない叫び」で、生の不安を象徴していると云われます
ムンクの『叫び』の中の顔(?)が沢山あります ・・・ アンゲロニアの顔は不安顔ではなく明るい顔に見えます
アンゲロニアの 花言葉は、「 過去の恋人 」、「 片思いの恋 」、「 可憐な恋 」 です
サルスベリは、漢字で書くと百日紅と書きます
お彼岸近くになって、サルスベリの花も終わりに近づいてきました
サルスベリはミソハギ科の落葉中高木で、中国南部を原産とする夏を代表する花木の一つです
花は夏の盛りから10月ころまで100日間咲き続けることから漢名である「ヒャクジツコウ(百日紅)」とも呼ばれています
百日紅の名は、原産国である中国で、恋人と百日後に逢う事を約束した女性にまつわる話に由来していると云われます
伝説によると、その女性は約束の日を迎える前に他界してしまい、その後に咲いた花が百日紅だったとか・・・
サルスベリは春に伸びた枝の先端に花を咲かせます
サルスベリの呼び名は、樹皮のはがれた部分がつるつるしているところから、「猿も滑って落ちる→猿滑り」というのが、名前の由来とされています
うどんこ病にかかりやすいことを除けば、強健で栽培しやすいので、庭木の他、公園樹などにも広く利用されます
花色は白、ピンク、紅、紅紫などがあります
近くのお寺の境内で咲いていた紅白のサルスベリ
枝先に円錐花序(花序の枝が枝分かれし、全体が円錐状に見える)をつけた花は、花序のつけ根のほうから咲き始め、次第に先まで花を開きます
花つきは美しく華麗で枝先に群がって咲いて見えます
1つ1つの花は、花びらは6枚でフリルがかって縮れており、萼は筒状で6つに裂けています
花径は3~4cmくらい
中心には40本ほどの黄色い雄しべが固まって付きます
果実は丸い果で、種子には翼があります
紅色の サルスベリ
紅色の サルスベリの花 アップ
白花サルスベリ
白花サルスベリ アップ
白赤まだら色のサルスベリ
まだら色のサルスベリの花 アップ
サルスベリの 花言葉は、「 あなたを信じる 」、「 雄弁 」、「 愛敬 」、「 活動 」、「 世話好き 」、「 潔白 」、「 不用意 」 です
サルスベリの花言葉は、花のイメージよりも木全体のイメージに由来するものが多いようです
因みに、「あなたを信じる」は、中国で百日後に逢う約束をした女性に由来するようです
「雄弁」、「愛嬌」は、細い枝の先に鮮やかな花を咲かせ、風に揺れる姿を、イキイキと話す様子・明るい態度にたとえたもののようです
リコリスの花が綺麗です
産直の花棚で、鉢植えされたリコリスが、綺麗に花を咲かせていました
リコリスは日本・中国~ミャンマー原産の球根植物で、ヒガンバナ科リコリス属・この属は種類が多く、早咲き種類は7月から、遅い種類では10月から開花します
ヒガンバナ科リコリス属を総称してリコリスと呼んでいます ・・・リコリス(Lycoris)は、ギリシャ神話の「海の女神」をいいます
リコリスは花茎の先に5~10個の小さな花を放射状に付け、花びらが外側に反り返り、長い雄しべと雌しべが目立つ優雅な花です
別名は沢山あり、「ナツズイセン」・「ヒガンバナ」・「マンジュシャゲ」・「ショウキズイセン」・「クラスターアマリリス」・「ハリケーンリリー」等々です
これらの呼び名はリコリスのそれぞれの品種名のようです
お彼岸の頃、秋に出葉するのは鮮赤色の箒火のような花を咲かせるのは「ヒガンバナ(「曼珠沙華)」、白花は「シロバナマンジュシャゲ」、黄花種は「ショウキズイセン」です
春に出葉する寒地向けの種類として、藤桃色のリコリスは「夏水仙」、淡桃色の「リコリス・インカルナータ」、紫桃色で花びら先端が青味を帯びるリコリスは「リコリス・スプレングリー」、黄橙色の花を咲かせるのは、「キツネノカミソリ」と呼びます
花棚のリコリスの品種名は分かりませんが、花色は黄白色と真っ白い花びらのリコリスでした
黄花リコリス ・・・ これ 「ショウキズイセン」 !?
アップした キバナリコレス
淡い黄白色の細身の花は幻想的に見えました
リコリスは全草にアルカイドを含む有毒植物で、誤食するとまれに死に至ることもあります
逆に薬用の効果もあり、鱗茎の毒を除けば、今の日本では考えられませんが飢饉の際の救荒植物として昔は畔などに植えていたとされます
そんな事から日本ではあまりイメージとしては良くなかったのですが、最近は欧米のリコリスに対する人気が高まり、それと共に観賞価値が見直されてきているようです
花色も最近はとても豊富に出回り、真っ赤なヒガンバナだけだった印象が、私の中でも変わってきました
真っ白な花色のリコリス
秋の彼岸のころ、あぜ道などに群生して咲く赤色のヒガンバナ(マンジュシャゲ )は日本の秋の代表花です
園芸品種のリコリスの花が増えて来て、あぜ道で多く咲くようになったら、日本の秋がぐんとカラフルになって楽しみです
白花リコリスの アップ ・・・ 清純な色合いですが、ちょっと妖艶さもあるように見えました
リコリスの 花言葉は、「情熱」、「独立」、「再会」、「あきらめ」、「転生」、「悲しい思い出」、「想うはあなた一人」、「また会う日を楽しみに」 です
今まではお彼岸時に咲く花として彼岸花・リコリスを見ていましたが、色々な花姿のリコリスが見られたら花言葉もイメージが変わってくるでしょう
花言葉の「転生」や「悲しき思い出」は、「情熱」、「希望」などの言葉になるかもしれません
ジニアって百日草のことです
毎年マイ菜園にヒャクニチソウ(百日草)を植えています
百日草はキク科の1年草で、学名をジニアと云い、別名として、最近花屋さんではこの名で売られています
メキシコ原産で、観賞用として花壇などによく栽培されています
その名は、開花期間が永く「百日」は咲くと云われるところからついた名前ですが、夏から秋(➝5~10月)にかけて枝の先端に花の色と形の多彩な頭花を咲かせます
そんな花の寿命の永さから、マイ菜園の百日草はいつも墓参時の仏花として重宝しています
今年はマイ菜園の百日草は草に負けて、あまり育ちませんでした
先日花屋さんで沢山のポットで咲いている百日草がありパチリ!!しました
ジニアと名付けられた花達
ジニアとは、ドイツの植物学者、ヨハン・ゴットフリート・ツィン(J. G. Zinn)の名前に因んでいます
百日草は和名です
日本には江戸末期に入ってきて、栽培や品種改良が盛んになったのは戦後です
入ってきた時は「長久草」とも呼ばれていたそうです
英名はコモン・ジニア(common zinnia)もしくはユース・アンド・オールド・エイジ(youth and old age)とも呼ばれます
どれも長命な花の意味だと思うのですが、(youth and old age)とは直訳すると、「青年と老人」ということになりますがどう云う事でしょう・・・?
一つの花は、2週間ほどで散りますが、次々新しい花が咲き色々な花色を長く楽しませてくれるそんな意味を表しているのだと解説を見つけましたが、う~ん苦しくないか!?
最もポピュラーな園芸品種は、ジニア・エレガンスで、「百日草」の名前でなじみです
野生種は一重咲きのものが多く18世紀ヨーロッパに導入された当初はさほど積極的に栽培・育種がされませんでしたが、19世紀になって八重咲きの品種が発見されてから様々な品種がつくられるようになり、20世紀になってからは個性的な品種が数多く作られています
草丈は高性種で1m、矮性種(丈の低い種)は20cmほどで、葉は長卵形で対生し茎を抱きます
花棚に置かれたポットの花はほとんど矮性種です
園芸品種の花色は豊富で赤、ピンク、黄色、白、変わったところでは緑色の花を咲かせる「グリーン・エンビ」や絞り咲きなどがあるそうですが見てみたいです
花の大きさでは、巨大輪種(径12cm以上)、大輪種(10cm前後)、中輪種(7cm前後)、小輪種(5cm以下)に分けられます
花形では、ダリア咲き(➝やや幅の広いヘラ状の花びらが何枚も重なり、整った形をしている)、カクタス咲き(➝寄り合わせたような細長い花びらがたくさん付く)、ポンポン咲き(➝小さな花弁がたくさん重なって半球状に盛り上がる)などに分けられます
小輪種の白花ジニア
色々に咲く中輪種ジニア
ジニアは、和名・「百日草」の名にたがわず、日光にしっかり当てて、水を切らさないようにすれば、長く楽しめます
生育が早く、直射日光にも強いので、マイ菜園で育てるのには私向きなのですが、苦手の草取りがちゃんとできないのがダメですね
花が一通り咲いた頃に、地上から三節ほど残して、ばっさりと刈ると、脇芽が出てきて、更に大きな株になります
中輪種・カクタス咲きのジニア ・・・ 輝くような朱色の花です
ジニア(百日草)の 花言葉は、 「 別れた友への思い 」、「 高貴な心 」 、「 いつまでも変わらぬ心 」 です
ネットでみたのですが、「別れの言葉に添える」のが粋な花が7つあるそうです
花によって、自らの想いを伝えるのだそうです
7つの添える粋な花とは、「 アスター 」、「 シオン 」、「 スイートピー 」、「 ミヤコワスレ 」、「 ワスレナグサ 」、「 ネモフィラ 」、そして 「 ジニア 」 です
カラミンサはシソ科のハーブです
昨日に続いて・・・
産直の花棚には、小さな白色の花をびっしり咲かせたポットが沢山置かれていました
ポットに挿さった名札には、カラミンサとありました
カラミンサは、シソ科のハーブで、地中海沿岸に自生する常緑多年草です
全草に樟脳(カンファー)のような芳香のあるカラミンサ・草丈は背丈15~40cm・横幅20~40cmほどの株になります
繁殖は株分けで新芽が出る3~4月行いますが、播種、挿し木もできるようです
春4月に新しい葉が伸びてこんもりした形になる6月頃、茎が立ち上がってツボミがつき始め開花が始まります
花期は7~11月と永く、花壇や鉢植え素材として適した植物です
葉にはミント系の爽やかな香りがあります
花棚のカラミンサはカラミンサ・ネペタといい、カラミンサの仲間では日本では最も流通量の多い品種です
花棚で咲く カラミンサ
香りのある葉は深緑色で縁に鋸歯があります
葉は対生し、葉脇から花茎が出て、枝分かれしながら長期間咲き、花数は10~20個つきます
各節に花が着きますので、全体が白いカスミソウのようです
花は小さい唇形花で、1つ1つは見ごたえのある花ではありませんが、輪散花序に着き、その枝分かれした咲き後は繊細なレースを見るように一杯つくと綺麗です
薄紫白色の小花は花径5mm程度です
草丈は60cmほどになり、夏咲く時の様子はとても涼しげに見えます
土質を選ばず耐寒性が強いので、日当たり地や半日陰地に植えると毎年可愛らしい花を咲かせます
花壇に植える場合は、土の状況をみて、完熟腐葉土や堆肥を混ぜ、水はけと通気性のよい、ふかふかの土をつくってから植えつけます
用土は、赤玉土(小粒):腐葉土:パーライト(小粒)を6:3:1の割合で混合した土を使うといいそうです
カラミンサの花をアップしました
カラミンサの 花言葉は、「 愛のささやき 」、「 繊細な心 」、「 拒否する心 」、「 別れは静に 」、「 拒絶 」 です
「愛のささやき」とは、長い穂に沢山咲く小さな唇形の花が、ささやきあうように風に揺れる様子をたとえたのでしょうか!?
トレニアの花が盛りです ・・・ 別名はハナウリクサともいいます
あちらこちらの花棚で、今よく見かけるのはトレニアの花姿です
トレニアは東南アジア、アフリカ原産で、ゴマノハグサ科の春まき秋咲きの一年草で、 緑色のつぼみから、可愛らしい花をたくさん咲かせます
葉は明るめで比較的小さく、夏の花としては暑苦しさはありません
草丈は20~30cmになり、葉は卵形で、互生し、自然と分枝し、こんもりと茂って咲きます
摘芯を随時してやると、更に枝が増え花ツキもよくなって、目立ちます
暑さや湿気に強く花数も減らないので夏のガーデン素材にぴったりです
最近はほふく性の品種も注目されていますが、株はまとまりづらくアレンジ的には少し難しい存在です
トレニアは1年草ですから、発芽して1年以内に花が咲き、枯れてしまいます
花の時期は6~10月で、花色はピンク、黄色、紫、青紫、白など沢山あります
別名はハナウリクサといいます
トレニアの花
トレニアの茎は4稜で細毛が生え、葉は対生し長さ4~7cmの卵形で、先が尖り、葉脈が良く目立ち縁に鋸歯があります
花は筒状で5深裂し、花冠の直径約3cmで葉腋に1個ずつつけます
側弁と唇弁の先は各品種色、唇弁の中央に黄色の班が入っています
こぼれ種が成育するのか、同じ場所に3年ほど前から見られ、温暖な当地では11月に入っても、今を盛りと咲き誇ります
花はトランペット形の各色2色づかいで、下唇の基部に濃黄色の斑点があり、この花特有の唇の形に似た愛らしい花を咲かせます
トレニアの花
トレニアの花は 雌しべの先端は2つに分かれ、そこに触れると閉じてしまう変わった性質があります
色は淡青色と濃青色、白とピンク、白と青紫などの2色づかいと色々組み合わさっています
トレニアは、前記しましたが、冬には枯れ、翌年こぼれダネで殖え、一度植えれば手間いらずといえます
花は花径15mmから20mmくらいの唇形の花をつけます
トレニアの花アップ
トレニアの 花言葉は、「 温和 」、「 可憐 」、「 愛嬌 」、「 ひらめき 」、「 魅力的なあなた 」 です
トレニアの花言葉の中で、「ひらめき」はどうして生まれたのでしょう
「ひらめき」の由来は、トレニアの雌しべにあるようです
トレニアの雌しべの先端は二つにわかれており、そこに触れると閉じると云う鋭敏な性質があり、「鋭敏な花」という連想から来たと考えられます
観葉植物カラジウムは夏にピッタリの装いです
スーパーのインテリア用花棚で並んでいた観葉植物です
夏場は緑一杯の季節ですから、緑の観葉植物よりもカラフルな観葉ものが目を引きました
挿してあった名札を見たら、カラジウムと書かれていました
カラジウムは熱帯アメリカに約15種が分布するサトイモ科の球根植物で、主に夏の観葉植物として親しまれています
カラジウムの名前はギリシア語のカラディオン(カップ)に由来すると言われていますが詳細は不明です
インドでの呼び名「ケラディ」にちなむという説もあります
葉の形からか、英名は「イエスのハート」と呼ばれています
19世紀ごろからフランスで品種改良され、日本には明治時代に伝わりました
カラジウムの特徴は、熱帯をイメージさせるような、カラフルで特徴的な形をした葉っぱです
この派手でカラフルな葉の様子から、「ニシキイモ(錦芋)」の別名があります
鉢植えや寄せ植えの他、強い日射しを避ければ夏~秋の花壇で楽しむこともできます
冬は寒さで葉っぱが枯れて、球根の状態で越します
球根は茎が肥大した「塊茎」で形は扁平、寒さに弱いので春に植え付けるのが一般的な育て方のようです
カラジウムは園芸品種が多く、ピンクの葉に葉脈が桃赤色で、赤や白の斑が入るカラフルな葉模様のものなど様々あります
花棚に置かれた カラフルなカラジウムのポット ・・・ 同じ色模様がないと云ってもいいくらいです
長い葉柄の先の細長いハート形の大きな葉は、鮮紅色の葉に緑の覆輪になった葉模様のもの、白い葉に緑の葉脈、更に細く涼しげに覆輪模様を作っているものもあります
葉にピンクや赤、黄色の斑が入ったものもあります
暖地でも晩秋に徐々に葉のつやがなくなってきて枯れるので、冬は休眠させて暖かくなるまで室内に入れ、翌春に芽が出るのを待っています ・・・ 球根は寒さに弱く貯蔵には最低温度10度くらい必要です
カラジウムの花は、サトイモ科によく見られる「肉穂花序 -にくすいかじょ-」と呼ばれる特徴的な姿の花を咲かせます
葉のようなカラフルさはありませんが、白い花びら(仏炎苞 -ぶつえんほう-)がとても綺麗です
花びらは数日で色あせ、鑑賞できる期間はとても短いので、鑑賞価値としては少ないのが残念です
全草が有毒で、口に入れると口内炎になり、食べられません
中央鮮紅色に緑が縁どられた葉 ・・・ 紅い葉脈、緑の葉脈が独特の模様を呈しています
カラジウムの 花言葉は、 「 喜び 」、「 歓喜 」、「 爽やかさ 」 です
ハゲイトウの花って知ってますか!?
先だって産直の花棚にハゲイトウの鉢がいくつか並んで売られていました
スーパーに寄ったら、花壇用にと、ハゲイトウのポット苗が売られていました
ハゲイトウはヒユ科ヒユ属の非耐寒性一年草で、熱帯アジアが原産地です
春にタネをまくと晩秋には枯れてしまいます
ハゲイトウの名の由来は、葉の色が紅い「鶏頭」に似ているところからついたようです
ハゲイトウの呼び名は、葉を観賞するケイトウという意味になりますが、同じヒユ科でも異なる属なので厳密には同じ仲間とは言えません
日本には中国経由で入ってきたようで、枕草子に「かまつか」の名前で出てくる植物は、ハゲイトウの古名とされています
尚、現在カマツカというと、バラ科の落葉樹である別の植物をさします
草丈は約80cm~1.5m程になり、茎は直立し、頂上部の細長い披針形の葉は秋の低温で色を増し、鮮やかに色づきます
中国では、雁が渡ってくる秋に見頃を迎えることから、「雁来紅」と呼ばれています
産直花棚に並んだ ハゲイトウ
ハゲイトウの葉色は、初めは緑色だが、夏の終わり頃から色づきはじめ、上部から見ると中心より赤・黄色・緑になり、寒さが加わってくるといっそう色鮮やかになります
ハゲイトウの種類は全体が紅色になる品種や、プランターなどで栽培できる矮性種もあります
ハゲイトウの花期は7~10月頃で、葉が色づくのと同じ時期に、葉のつけ根に小さな球状の花を固まって咲きはじめます
ハゲイトウ
ハゲイトウの花は、葉がとても見事なので、あまり眼につきません
花は茎にびっしりくっついて咲きますが、あまり花の様相をしていません
周辺の彩り鮮やかな葉は、冴えない花の花弁の代役でもしているのでしょうか
ハゲイトウ の花
紅いハゲイトウの葉の上にいるのは、チキチキバッタ です
正式名称はショウリョウバッタと云います
ショウリョウバッタは頭部が尖った大きなバッタです
特にメスは8cmほどにもなる大きさです
オスは細身で4~5cm程度です ・・・ ハゲイトウの葉に留まっていたのは雄のショウリョウバッタです
明るい原っぱでよく見られ、住宅地周辺にも生息しています
驚くと翅を使って遠くまで飛びますが、オスは、飛ぶときにチキチキという音をたてます
ハゲイトウの 花言葉は、「 不老不死 」、「 高尚 」、「 情愛 」、「 見栄坊 」、「 気取り屋 」、「 絶望 」、「 粘り強さ 」 です
色鮮やかな葉の下で、花らしくない花が長く花咲くので、色々な花言葉が生まれてきたようです
群馬県立自然公園・群馬の森を散策してきました
お盆が過ぎて暑さがようやく陰りを見せてきました
まもなく処暑です ・・・ 処暑とは旧暦7月の中気・新暦8月23日頃で、このころは暑気もおさまり、朝夕初秋の気配がただよいます
先日緑の中を歩きたくなって、県立公園・群馬の森に行って来ました
昼過ぎの緑陰は、陽射しの強さを和らげてくれていました
園内の水辺、修景池・親水広場には、散策したり、休んだりと三々五々の人たちが見られました
修景池越しに見た親水広場 ・・・ 緑一杯でした
遊歩道の縁では、ヤブランが咲いていました
ヤブラン(藪蘭)は、キジカクシ科ヤブラン属の多年草です ・・・ 別名をリリオペとかサマームスカリといいます
東アジア一帯に分布し、夏から秋にかけて開花し、花は紫色の小さいものが穂状に咲きます
葉は細長く、先は垂れています
ヤブランの 花言葉は、「 忍耐 」、「 隠された心 」 です
樹陰の奥には、ヤブミョウガが群落になって咲いていました
ヤブミョウガは、ミョウガに似た長楕円形の葉を互生させ、8月頃花序を伸ばして白い花を咲かせるショウガ科の草本です
草丈は50cm~1mほどになり、樹陰に群生します
葉が2列に出ない事で、ミョウガと区別するそうです
花には両性花と雄花があり、両性花は白い雌しべが、雄花は黄色い葯の付いた雄しべが目立つところで判別できます
白い花弁が3枚、ガクも白く3枚、雄しべ6本、雌蘂 1本で、花冠の直径は8mmほどです
花が終わると初秋にかけて直径5mm程度の球状の実を付け、じきに葉を落とします
果実の若いうちは緑色で、熟すと濃い青紫色になります
ヤブミョウガの群生
ヤブミョウガの花アップ
ヤブミョウガ(茗荷)の花言葉は、「 報われない努力 」、「 苦しみを和らげる 」
樹陰の中の花は、密やかな花言葉が多いようです
お盆が終わって・・・
今春、身内が亡くなり、このお盆は新盆でした
段々核家族化になってきた上、現役を引退してだいぶ経った現在は葬儀は家族葬で済ませましたから、新盆もあまり賑やかにするのでなく、簡単に盆飾りし、済ませました
でも結構忙しいお盆でした
お盆行事なんて郷里を出て何十年もたち、すっかり忘れていました
なにせ毎年田舎のお墓参りがせいぜいのお盆でしたから、新盆だからと手はずを考え、色々準備段取りするのは知らない事ばかり・・・勉強しました
お盆について改めて調べてみました
知っていた事ではあるのですが、改めてその意味を考えて見ましたら、いまさらながら納得するものがあります
まずはお盆は先祖の霊や亡くなった近親者の霊を、生前過ごした家に迎えて供養する行事です
大家族制度の中で育ってきた中、文明の進展により家族が分散して、お墓でさえ核果してきた現在・お盆とは今後一体どうなるのでしょう
まずはお盆の存在で、家族の在り方を学ぶ事象なのかもしれません
そもそもお盆は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、もともとはインドや中国を経由して、飛鳥時代に日本に伝わった仏教の行事が、日本古来の行事や祭りと組み合わさって、現在の形になったと考えられています
お盆の期間は新暦では7月13日から16日までですが、旧暦では8月13日から16日のあいだに行います
お盆休みでの休暇の取り方から言うと、旧暦で行うのが一般的と云えそうです
お盆の初日は、「迎え盆」や「お盆の入り」といわれ夕方に先祖の魂や道に迷わず家に来られるように、目印として迎え火をたき、先祖の霊を家に迎えます
迎え火は、麻の茎を乾燥させえた麻幹(おがら)や稲わらを、たいまつのように立てて土器にのせて燃やしたもので、これを家の人が外から内に入るようにまたぐことで、先祖の霊を迎え入れたことになります
迎え火や家につるすちょうちんの火種は、迎え盆の夕方にお墓参りに行き、そこでつけた灯をちょうちんのろうそくに移していただいてくるのが一般的です
また迎え火はつけずに、家の入り口に提灯を下げる場合もあります
提灯は盆提灯といい、先祖に帰るべき家を、知らせるための目印として飾るしきたりに沿っています
盆提灯には大きくわけて、白い提灯と絵柄のついた提灯の二つに分けられ、白い絵柄のない提灯は、新盆(=四十九日を迎えてからはじめてのお盆)のときにだけ使う提灯です
新盆が終わったあと、この白い提灯は送り火のときに燃やしたり、菩提寺に納めたりします
絵柄つきの提灯は、2回目のお盆から毎年飾るものですが、白い提灯は新盆の時しか使えないので最近では最初から絵柄だけ提灯だけで済ますことが増えているようです
お盆の時は精霊棚(➝盆棚)をつくり、先祖をお迎えします
精霊棚には、きゅうりやなすを使って、割り箸や、つまようじで足をつけて作って、馬や牛の飾りとします
きゅうりの馬は、迎え盆に「足の速い馬に乗って、早くあの世から帰って来られるように」、そしてなすの牛は、送り盆に「足の遅い牛に乗って、ゆっくりあの世に戻って行けるように、この世からたくさんの供物を積んで楽に帰れるように」という願いがこめられています
お盆にご先祖にお供えする花には特に決まりはありませんが、この時期には生花店ではすやほおずきの入ったお供え花が売られます
はすの花は、「花びらを船にして先祖の霊が帰って来る」、ほおずきは「先祖の道を照らすちょうちんになる」という願いがこめられています
これらの知識を仕入れて、新盆を過ごしました
我が家の新盆は、お盆前に用意した盆飾りを12日に飾り付け、13日に迎え盆で始まりました
迎え火はお墓に行って灯した火を、線香で持ち帰りました
お墓が遠いので、ロウソクは止めました
盆棚の御飾りは、仏壇で縄を張り、ほうずきを下げ、真菰をしいて、畑の取れたもの、この辺の産物果物を飾りました
勿論馬と牛もですが、これはワラで作った出来合いです
忘れてました
提灯は勿論絵柄つきの回り提灯です
時代が変わって色々にやり方が変化してきているようで、地域や家庭によって、盆棚に飾るものは多種多様のようです
見方を変えると、それぞれの家庭で引き継いできた文化や地域の風習など、お盆を通じて再発見することが出来ると云えます
今年のお盆は、「どうしてその文化があるのか」、「我が家の盆棚はどんなだったかな」、「今年作った盆棚はこれから我が家の盆だなになるのかな」など、じっくり考えてみることができました
秋の七草の一つキキョウ(桔梗)の花を見っけ!!
産直の花棚で、鉢植えされたキキョウが花開いていました
キキョウ(桔梗)は、「万葉集」の中で山上憶良が詠んだ秋の七草の一つとしてよく知られています ・・・ 憶良は「朝貌(あさがお)」と詠っていますが、桔梗の事だそうです
キキョウは、キキョウ科の多年性草本植物で、自然性の高い草原の日当たりの良い所に育ちます
秋の七草の1つなので、秋の草原に咲くイメージですが、むしろ花の時期は真夏が盛りのように思えます ・・・ 季語は秋です
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に登録されており、管理の行かない草原ではススキに負けて少なくなっているようです
キキョウは地下に根茎があり、ここから茎を出し葉や花をつけます
草丈は1m近くまで伸び、草原で咲く姿は秋の風情を醸します
産直の花棚に並んだ キキョウの鉢花
キキョウの葉は狭卵形で長さ4~7cm・先端は尖り、ほとんど葉柄はありません
葉の付き方はほとんど互生(螺着)のものが多いのですが、3~4枚の輪生のものもあります
葉縁には鋸歯があり、下面はやや白みを帯びています
園芸品種が最近多く出回ってるようで、花色は通常紫ですが、白やピンク色の花を咲かせるものや、鉢植え用に草丈の低いもの、二重咲きのもの、つぼみのままで花を開かないもの等が見られます
花棚には、白い色のキキョウの花が見られました
キキョウの英名は、蕾の膨らんだ姿から連想して、バルーンフラワー(balloon flower)といいます
根は生薬になり、桔梗根(ききょうこん)といい、去痰、鎮咳などの薬効があります
紫と白色のキキョウ
キキョウのつぼみは、花びら同士が英名の様にのように、ぴたりと閉じつながっています
つぼみは徐々に緑から青紫にかわり、裂けて星形の花を咲かせます ・・・ 花期は6~9月です
雌雄同花ですが、雄性先熟で、雄性期は雄しべから花粉を出し、この時は雌しべの柱頭は閉じています
雌花期になると、花粉が失活して柱頭が5裂して開き他の花の花粉を待ち受ける事になります
花冠は広鐘形で五裂・花径4~5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本(枚)です
草勢があると、茎の先端がいくつかに枝分かれして花をつけます
青紫のキキョウ花のアップ
白色のキキョウ花アップ
キキョウの 花言葉は、「 永遠の愛 」、「 気品 」、「 誠実 」、「 清楚な美しさ 」、「 従順 」、「 優しい温かさ 」 です
万葉集の「山上憶良」のキキョウの歌は
『 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 』
歌の意 :(秋の野に咲いている花を指を折って数えると次の七種の花が美しい)
そしてよく知られる秋の七草の歌は
『 萩の花 尾花 葛花 くずばな 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花 』
万葉集には、他に数首詠われています
そのうちの一つ
『 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり 』
歌の意 :(朝顔(桔梗)の花は朝露にぬれて咲くというが、夕方の光の中でこそ美しく咲き勝っていることよ)
もう一つ熱烈な恋歌がありました
『 展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出(い)でじ 朝顔が花 』
歌の意 :(恋焦がれて死ぬようなことがあろうとも、顔には出すまい。人に覚られないようにしよう)
さわやか感じのルリマツリの花
立秋が過ぎましたが、 毎日まだまだ暑さが続いています
先だって産直の花棚で、爽やかな感じで咲くルリマツリの花を見かけました
ルリマツリは南アフリカ原産・イソマツ科の常緑低木です
背丈は30cm~1m以上になる半つる性です
ルリマツリの名は、花がジャスミンの仲間のマツリカ(茉莉花)に似て、瑠璃色をしていることから名づけられたようです
ルリマツリの鉢植え ・・・ 周囲の緑の中で目立ってました
ルリマツリの花は、晩春から秋(5月末~11月)にかけて、青い花が次々と小さな房になって咲きます
葉は長い楕円形で、互生し、株は斜め上~横に広がるように伸びます
葉の形は葉先が丸く、縁は波打っています
ルリマツリの花アップ
ルリマツリは、枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花を頂部に固めて咲かせ、手まり状に咲かせます
ランタナやペンタス同様、寄せ植えや花壇用の苗が安価に出回るようになり、当鉢も300円ほどでお得のようでした
ルリマツリの花は、暑い夏咲く花の中では涼しげな花色が魅力です
しかし、残念ながら暑い時期の開花は多くを望めません
花形は、花冠が漏斗状で、先が5つに裂けて横に開いています ・・・ 花径2cm位です
花が咲き終わると、筒状の萼(がく)の周りの腺毛からだした粘液で、種子がついて別の場所に運んでもらうようになります
ルリマツリの花 アップ
ルリマツリ(瑠璃茉莉)の 花言葉は、「 ひそかな情熱 」、「 同情 」、「 いつも明るい 」 です
花言葉「ひそかな情熱」は、花がしおれても服や髪にくっついてくることからつけられたそうです
花言葉「いつも明るい」は、新しく枝を伸ばして次々と花芽をつけて房になって咲く、色鮮やかな瑠璃色の花は周囲を明るくしてくれる感じがします
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