ダンポポの種

備忘録です

祝・直通運転スタート

2009年03月20日 21時21分19秒 | 鉄 道

本日、「阪神なんば線」が開業しました。おめでとうございます。
近鉄と阪神の直通運転も、スタートしました。

私も、直通運転初日の様子を見たかったので、夕方、ちょこっと出かけてきました。(←予告通り?)



↑新大宮駅にて。
 やってきました! 三宮ゆきです。
 近鉄車(5800系。L/C車)による、三宮ゆき快速急行。6両編成です。



↑奈良駅にて。
 阪神車(1000系)による三宮ゆき快速急行が、発車を待っているところです。
 頭上の発車案内板には、乗車位置が「△1~10」とあります。
 初日の混雑を想定してか、車両が短い阪神車充当の列車は10両編成で運行されていました。


◎近鉄奈良駅にて
カメラを手にした鉄道ファンは確かに多かったですが、私が訪れた夕方の時間帯になると、奈良観光を終えた家族連れや行楽客の姿も多く、
近鉄奈良駅はけっこうな賑わいでした。
快速急行に気前よく10両編成(阪神車)を回してくれていたので、ホームで到着を待っていたお客は乗り込んだあとみんな着席できたようで、
穏やかな雰囲気に包まれた発車前のひとときでした。

10両編成で走るのは尼崎駅までで、尼崎で後ろ4両(奈良寄りの4両)を切り離して、尼崎~三宮間は6両編成で走ります。
「この車両は、尼崎で切り離される?切り離されない?」
と、乗務員に問うている乗客もいましたから、阪神線への直通旅客もちゃんと乗ってくれているわけですね。
 
神戸弁…というか、京都や奈良のしゃべり方とはまた微妙に違うイントネーションが、時折聞こえてきました。
ちょっと懐かしく思うと同時に、直通運転が始まったことを実感しました。



↑大和西大寺駅にて。
 きっぷ売り場に掲げられた運賃表です。
 阪神線の部分は左端、オレンジ色で書かれているところです。
 東は名古屋・伊勢志摩から、西は神戸の元町駅まで、広範囲をカバーする運賃表になりました。

 大和西大寺から三宮・元町までは、片道880円とあります。
 元町から先、神戸高速線・山陽電鉄線への連絡切符は売られていないみたいです。
 山陽電鉄線へ直通した場合の運賃は、どういう計算になるのかな?
 
 また、この運賃表には、梅田(阪神梅田)までの運賃案内も記載されていません。
 大阪難波から尼崎経由で梅田まで、の切符は売らない…ということかな。



↑大和西大寺駅にて。ヘッドライト点灯の阪神車。
 三宮ゆき快速急行が発車しようとしているところです。(ドアは閉まっています)

 こまかい話ですが、「快速急行」という種別を表示するときの〝色づかい〟が、近鉄と阪神とでは異なります。
 近鉄線では昔から「快速急行」と赤色で表示しますが、阪神線ではこれを「快速急行」と青色で表示する流儀になっています。
 ちなみに、阪神線で赤色の種別表示といえば「特急」を意味します。
 
 こうした両社の色づかいを尊重し、近鉄車・阪神車とも、近鉄線内を走るときは「快速急行」と赤色で表示し、
 阪神線内を走るときは「快速急行」と青色で表示するようです。
 大阪難波駅で、表示の色を切り換えるのだろうと思います。(←まだ私は見ていないので…)



↑大和西大寺駅にて。
 近鉄車(シリーズ21)による、尼崎ゆき区間準急(大和西大寺始発便)です。最後尾の車両です。
 快速急行の大半が三宮まで直通するとともに、準急・区間準急・普通のそれぞれ一部は尼崎まで直通することになりました。

 区間準急の停車駅は、大和西大寺から東花園までの各駅と、河内小阪・布施・鶴橋と、鶴橋から尼崎までの各駅です。
 いわゆる、「通過する駅を言うたほうが早い」っていうやつか!?


きょうは、ややダイヤの乱れがあったようです。
午前中に近鉄電車のHPを見たら、奈良線で一部列車の取り消し(運休)もあったようです。
私が出向いた時間帯には、奈良駅に到着する列車が「3分遅れ」だとかでお詫び放送が流れていました。

まあ、オープン初日は、なにかとバタバタするものや。

(↑えっ…、それで流そうとしてる?)

(↑うん)


この直通運転をきっかけに、近鉄・阪神が一層発展するよう願っております。
本業が一段落したら、私も初乗りに出かけたいと思います。




6 コメント

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レポおつかれさまです (toel)
2009-03-24 01:34:25
相互直通運転というのは、1+1が3にも4にもなる
ことなんだなあと思いました。

そうなると知ってはいても、
奈良発三宮行きというのは新鮮です。
近鉄の駅に三宮行きの電車が止まっているのを見ると、
新たな動線ができたことを実感します。

完成したての用水路や運河に水がどっと注ぎ込まれた日、
開業日というのはそんな日のように思います。

ところで、奈良から三ノ宮への直通運転はJRにはないですよね?
そういうダイヤは片町線経由で組むことは可能だと思うので、
阪神・近鉄の相互直通運転の利用が多ければ
対抗手段としてやることもあるんでしょうか。
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Re:レポおつかれさまです (ダンポポ)
2009-03-24 11:12:01
どうも、おおきに。

私も早く、三宮まで初乗りしてみたいです。
この投稿記事にある開業日には、奈良~西大寺間だけ、阪神車に乗ってみました。
あっという間に着きました。

奈良で「三宮」ゆきの文字を見るだけで、わくわくしますね。


初めてのことなので、奈良~神戸間の直通需要がどれぐらいあるかは、やってみないと分からない部分が大きいらしい。

今後、直通旅客の流動が余程大きなものになれば、JR西も「直通便」に手を出してくるかもしれないですね。
すでに昨年から、JR西は「大和路線-おおさか東線-学研都市線-JR東西線」のルートで奈良~尼崎間を結ぶ〝直通快速〟というのを走らせています。今後必要があれば、これを強化していくことになるのでしょう。

ダイヤ面の対応は、今後の動向次第ということみたいですが、この春から早速、JRも割引乗車券は売り出しています。
兵庫県内各地~奈良地区の移動に使える、お得なきっぷです。

一方、私鉄各社が参加している「スルッとKANSAI」からも、割引乗車券が出ています。
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Unknown (sevenstar)
2010-05-06 23:42:58
快速急行の種別色を切り替えるタイミングは桜川~大阪難波間ではないでしょうか…?
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そうなんですねぇ (ダンポポ)
2010-05-07 20:36:38
駅間を走行中に切り替わるってことですな。

運行中に種別の色を切り替えるなんて、なんと芸の細かいこと…!と思いますが、乗客の多くがその色で種別を認識している面がありますからね。

近鉄線・阪神線の両方で通用する「共通の色」を設定するのではなく、切り替えによってそれぞれの色遣いが守られているのがユニークだと思います。
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快速急行以外の種別カラー (二日会)
2012-02-01 23:03:16
桜川~大阪難波間で快速急行の種別カラーは変わります。シリーズ21の車両に乗れば変わる瞬間、かぶりつきで見られます。
奇しくも、近鉄線も阪神線も普通列車は共に紺色で同じです。(ちなみに在阪の他社は黒です。)
準急、区間準急共に緑色で直通しています。
しかし阪神車両による近鉄線内急行運用があります。カラーは橙色で共通です。従って、阪神線内で使われる急行の表示をそのまま、近鉄線で使っているという事でしょう。

三宮で「奈良」ゆきの文字を見るだけで、わくわくします。
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Re:快速急行以外の種別カラー (ダンポポ)
2012-02-01 23:18:48
なるほど…。
各駅停車の色づかい、在阪他社は「黒」だというのは、言われてみれば確かにそうやね。
準急が緑色っていうのは、よくありますね。
京阪電車ぐらいかな…、準急に青を当てているのは。(京阪は区間急行が緑色やね)

阪神車による近鉄線内の急行運用、私はまだ目撃したことがありません。またいつか、目撃できますように…。

>三宮で「奈良」ゆきの文字を見るだけで、わくわくします。

直通運転を実感できるものな。
奈良で「三宮」ゆきを見るのも、同様であります。
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