ダンポポの種

備忘録です

北斗星に、乗る

2014年06月02日 23時11分10秒 | 旅のあと
【北海道旅行のまとめ/ その2】

5月25日、続き
上野 →(寝台特急北斗星)→ 札幌


↑上野にて、「北斗星」発車前のひとときです。
 ホーム前方へとテクテク歩いて、一番先頭に立つ機関車のところまでやって来ました
 EF510形500番台(514号機)電気機関車です。 上野から青森まで、この機関車が牽引します。
 新しい機関車なので、車体デザインは今風です。青い車体に金帯を巻いた〝ブルトレ・カラー〟も ばっちり決まっている感じやね。



↑O氏に、写してもらいました。



↑機関車の側面。
 夜道を行くブルートレインの牽引機として、流星 のデザインが大きく描かれており、人目を惹きます。



↑機関車と客車の連結部分。
 「北斗星」の編成は、電源車1両と客車11両から成ります。 それをEF510形が、頑張って、引っ張ります!
 編成向きは、上野発車の段では、「(←進行)機関車+電源車+11号車+10号車+9号車+ ~~ +2号車+1号車」の順です。
 (道中の青森→函館間では、機関車が1号車側に連結されて、進行方向が逆になります。)



↑〝札幌〟の行先表示に、心が わくわくします
 なお、私たちが乗る寝台車ですが、同行のO氏が、あらかじめ4人分の寝台券を入手しておいてくれました。(おおきに~
 4人だから開放B寝台(Bコンパートメント)でも良かったかと思うけど、O氏がいろいろと苦心して、個室寝台を人数分 押さえておいてくれました。
 確保された寝台券は、10号車の2人用B個室(デュエット)が1室、 9号車の1人用B個室(ソロ)が1室、 5号車の1人用B個室(ソロ)が1室。
 『4人で旅をしよう!って言うのに、部屋がバラバラじゃないか…』 と、思わずにいられないけれど、
 寝る時のことを考えたら、個室に分散して乗り込むのも悪くないかも。



↑部屋割りについては、たばこ組のO氏とA氏が「デュエット」に収まり、M氏と私が、それぞれ「ソロ」に散らばることになりました。
 私は9号車の「ソロ」を使うことになりました。(〝下段〟の部屋でした。画像は「ソロ」の室内です)



↑列車は、定刻に上野を発車-。 札幌を目指して走り始めました。
 とりあえず、車掌が検札に回ってくるまで、部屋で待機します。 窓の外を、対向列車がぴゅーっとすれ違って行きました。

 検札が済んだあと、私は、缶ビール・おつまみ持参で10号車のデュエット(O氏とA氏が居る個室)を訪ねました。
 5号車のソロに収まったM氏もそこへ合流し、デュエット室内に男4人が集まっての〝部屋飲み〟となりました。



↑デュエット室内にて。(まさに、部屋飲み だな
 食堂車の予約(ディナー)は取っていないので、この時間帯は「部屋飲み」で過ごしました。
 夜行列車の車内で、語り合いながら飲む! 素晴らしい。
 ひとり旅では味わえない、楽しいひとときになりました。みんな、ありがとう~。
 この部屋飲みは、大宮停車の頃(19時半ぐらい)から始まって、約2時間続きました。(←白河あたりまで到達していた頃かな?)



食堂車「グランシャリオ」  (7号車)

午後9時を過ぎて、しばらく。
食堂車のディナータイムが終わり、パブタイム(→予約無しで飲食できる時間帯)に移ったことを知らせる車内放送がありました。
その放送を聞いたところで、私たちも部屋飲みを切り上げて、
『それでは、食堂車へ行ってみよう!』
ということになりました。 せっかく「北斗星」に乗ったのだし、食堂車を覗いておかないと あかんよねぇ。



↑『混雑して満席だったら食堂車は諦めよう』って、4人で話していたのですが、ちょうどいい具合に空きテーブルがあって、スッと座れました。
 (早速、ここでもビールを頼んでおります



↑郡山に停車。(21時52分着/53分発)



↑ピンボケ、すみません。
 私は、ビーフシチューセットを注文しました


 『 えっ まだ 食べるんですか  (さっき、部屋飲みで、それなりに食べていたような気が…)』

 『 当たり前だろ 食堂車へやって来た意味が無いじゃないか』






↑向かいに座ったO氏は「すでに、腹が一杯だ」 ということで、オーダーは おつまみ系のソーセージ盛り合わせ、のみ。

 『 ふつう、そういう注文になるでしょうよ…』

 『 うるさいよ

ちなみに、A氏はハンバーグのセットを注文。 M氏は満腹につき、ここでの食事は無しでした。





↑食堂車でのひとときも楽しく過ぎて、いつしか、列車は福島に到着。(22時27分着/29分発)


正直、よく飲んで、よく食べました。
楽しい夜でありました。

福島を発車してしばらく、ぼつぼつ 私たちもお開きにしまして、それぞれ自分の寝台(個室)へと戻っていきました。





日付が変わって、
5月26日(月)  目覚めれば、列車の中
引き続き、寝台特急「北斗星」の車内

昨夜、食堂車から自室に戻って、しばらくは起きていたんだけど、ごろんと横になったらすぐに眠たくなってきて…。
仙台停車(23時半ごろ)は覚えているんだけど、それを境に、電気を消して寝ました。

午前3時すぎに一度 目が覚めたけれど、すぐに眠くなって、寝て、午前4時前にまた目を覚ましました。
ずうっと走り続けている(動き続けている)車内ですから、ふとした拍子に目が覚めてしまうのは、仕方無いと思います。



↑5月26日、午前4時00分に撮影。
 すでに明るくなっている窓の外。 列車は快調に走り続けています。
 昨夜の車内放送で、「列車が青函トンネルに入る時刻は午前5時07分ごろの予定-」という参考情報(豆知識?)が伝えられていたことを思い出しました。
 『 ということは、いま…、まだ青森の手前だな』



↑午前4時12分に撮影。 青森に停車したところです。
 青森駅は「北斗星」の途中停車駅ではありませんが、ここで機関車を付け替える必要があるので、列車は一旦ホームに停車します。
 ドアは開かないので、乗客の乗り降りはできません。

青森からは、進行方向が〝逆〟になって走り出しました。
この先、津軽線・海峡線・江差線を通り、五稜郭を経て、一旦 函館駅へ入線するところまで、この進行方向で突っ走ります。
市販の『時刻表』の編成案内ページにも、<青森~函館間は逆向き> とか、<青森~函館間逆編成> というふうな注意書きが載っています。

それはそうと…、私はまだ眠たいので、もう一度 寝ることにします。
ベッドに寝転んでウトウトしているぶんには、進行方向がどっちであろうと あまり関係が無いように感じました。



↑午前6時25分撮影。
 青森を出てから、案外、しっかりと〝二度寝〟ができましたわ (いや、三度寝と呼ぶべきかも…
 私が寝ているうちに青函トンネルをくぐり抜けており、列車はまもなく函館の駅に到着するところです。



↑「おはようございます」の車内放送が入って、函館到着が近づいたことを知らせました。
 北斗星の朝が、始まります
 車内放送によると、一部区間で徐行制限があった影響で、只今この列車は数分遅れて走っているのだそう。
 大きな影響ではありません。 数分程度ならば、函館駅での停車時間を調整したら戻せそう…やね。



↑函館に着きます。



朝6時半すぎの 函館駅  機関車の連結作業を見学しました


↑函館にて。 ここは、昨夜の仙台以来の途中停車駅です。
 再び機関車を付け替えて、ここからはもう一度、進行方向が逆になります。(上野→青森間の進行向きと同じに戻ります)
 早起きの乗客たちが、外の空気を吸いがてら() ホームに降りてきて、機関車の連結作業を見学します。
 機関車の連結作業があるので、函館駅では所定14分間の停車です。
 きょうは、数分の遅れで函館へ着いたので、連結作業が終われば、定刻に戻して発車すると思われます。



↑静々と近づいてきた DD51形ディーゼル機関車。
 集まったみんなで、連結シーンを見守ります。



↑完全に連結が終わるところまで、きちんと見届けます。



↑機関車の連結完了。
 実は、このとき、けっこう肌寒い気温でした
 『やっぱり、北海道の気候は違うなぁ』と思いました。



↑上野から函館までは電化区間ですが、函館(五稜郭)から先は非電化区間になるので、DD51形の出番です。
 その先、東室蘭から札幌までは再び電化区間となりますが、もう機関車の付け替えはせず、終点札幌までこのDD51形が牽引します。



↑DD51形を2台連結した〝重連〟で、パワフルに牽引していきます。



↑発車時刻が近づいてきたので、私も車内へ戻ることにします。



↑6時49分、定刻に戻して函館を発車しました。
 函館から先は、ぐ~んと停車駅が増えます。
 これより、森、八雲、長万部、洞爺、伊達紋別、東室蘭、登別、苫小牧、南千歳、札幌、の順に止まります。



↑函館から札幌方面へ向かう路線名は、函館本線です。




↑七飯を通過すると、しばし、本線にわかれを告げて、〝藤城線〟経由で大沼へ至ります。
 このあたり、地形による勾配の関係で、のちに新ルートで線路が増設されたりしているんですね。(←それが藤城線)
 函館から札幌方面へ向かう特急列車(下り特急)は、この〝藤城線〟を経由します。



↑高架線から街並みを見渡しつつ、遠くに山々を眺めます。
 「北海道にやって来たんだな~」と、実感できる風景です。







↑森駅(7時38分着/同発)を過ぎると、海が見えてきました。
 さっきから気付いているのですが、お天気がイマイチですなぁ~ まあ、しゃーない。



↑石倉を通過。(午前7時49分撮影)
 そろそろ午前8時になります。
 昨夜、仲間と解散するときに、『朝は 8時に食堂車へ集合しよう(=朝ごはん)』と申し合わせたので、ぼつぼつ食堂車へ向かいます。



食堂車「グランシャリオ」  (7号車) <朝ごはん>


↑食堂車で迎えた、八雲停車。



↑朝食セットは、和食か洋食か、どちらかを選びます。(和・洋とも1650円です)(←食堂車なので、ちょっとお値段しますけれども
 私は洋食にしました。
 画像に写っているお皿のほかに、パンとサラダとデザート(ゼリー)とコーヒーが付きます。(全部の皿が揃ってから写せばいいのに…



↑同行のO氏は、和食を選びました。 M氏は洋食だったと思います。 A氏は部屋で睡眠続行ということで、食堂車に来ませんでした。
 (和食には、ごはんとお味噌汁が付いていました)



↑長万部に停車。(午前8時30分ごろ)



↑ここから先、「北斗星」は、室蘭本線・千歳線経由で札幌を目指します。
 長万部を出ると、進行方向の左手へ、函館本線(倶知安・小樽経由、札幌方面ゆき)の線路が分かれていきます。



↑長万部から先も、海沿いを走ります。



↑食堂車はそんなに混雑していなかったので、ずいぶんノンビリと食事しました。
 ようやく、デザートの段まで きました。






↑洞爺に停車。 ちょうど、午前9時ごろです。
 ここまで、食堂車で過ごしました (朝から1時間も食堂車で過ごしたことになりますな



↑食堂車のとなりの6号車の車内にある、ロビー・コーナーに立ち寄ってみました。
 ほかにも、乗客のみなさんが居られたので、ロビー・コーナーそのものを写した画像はありません



↑ロビー・コーナーの車窓から写した一枚です。
 シャッターのタイミングを完全に逸しているので、いったい何を写したものなのか、意味不明かも…。
 車窓に〝大きな橋〟が見えたので、慌ててデジカメの電源入れて、写してみた一枚なのです。(青い屋根の向こうに、橋が見えるでしょう)

 東室蘭の手前付近で見えた橋です。
 帰宅してから調べてみると、これは「白鳥大橋」(はくちょうおおはし)と言うのだそう。立派な橋です。
 しかし…、私は以前にもこの区間には乗車しているのだけれどな。
 当然、この橋も〝見たことがある〟はずだけどな~。 なんで、印象に残っていないのだ… 



↑東室蘭に停車。(9時34分着/36分発)



↑東室蘭から先は、電化区間になります。
 でも、さきほど書いたように、もう機関車の付け替えはありません。終点札幌まで、架線の下をDD51形が牽引します。



↑南千歳には10時41分着。
 新千歳空港はともかく、ここは、道東方面への乗り換え駅でもあります。
 札幌からの帯広ゆき特急「スーパーとかち3号」は当駅10時46分発です。(北斗星からすれば、接続が良すぎるぐらいやね





↑だんだんと、都会の街並みが広がってきました。 札幌が近づいてきます。









↑終点、札幌に到着します。



↑札幌です! 11時15分到着-。 上野から約16時間の旅でした。



↑ホームに降り立った乗客たちは、ここでも、機関車のそばに集まります。



↑停止位置がホームの先端ギリギリで、写真撮影にはやや窮屈な環境ですけれど、みんな楽しそうに写していました。



↑DD51形、お疲れさま~






↑DD51形のそばで、カシャッと一枚。
 きょうは、このあと、青年部会の行事に参加しますので、こんな服装に変身して「北斗星」から降り立ちました。



↑電源車。





↑札幌駅。



「北斗星」の旅を満喫して、無事に札幌へ到着しました

札幌到着後、当日午後からは、空路で北海道入りした青年部会メンバーのみなさんと合流し、そこからは行動をともにしました。
この夜は、すすきのの「東横イン 札幌すすきの交差点」に泊まりました。


(つづく)



◎おまけ画像


↑宿泊の東横インから写したもの。
 サッポロビールの看板と マルハンの看板との間…、谷間のようなスペースに建っている こじんまりしたやつが、すすきの交番です。
 『おおっ、よくテレビに出てくる交番やんかー!』



↑東横インから歩いてすぐのところにある、すすきの電停にて。(札幌市電)