国立公文書館が運営している「アジア歴史資料センター」というサイトがあることは知っていましたが、その<宝の山>に私ヌルボが足を踏み入れたのは、もしかしたら今日が初めてかもしれません。
膨大な資料中、日本統治下の朝鮮についての資料だけでもたくさんありそうで、「朝鮮総督府」で簡易検索したらなんと80474件もヒット。
あれこれ試行錯誤した結果、内閣文庫中に朝鮮総督府刊行物が全部で143件あることがわかりました。
さらにそのリストを見ると、古書展目録や、ネット古書店でも見たことのない書物や資料が多く、あっても高価で、現物も見ていないものもたくさん載っています。
143件中、最初の20件だけ並べると次の通りです。
1.朝鮮図書解題
2.朝鮮総督府図書館新書部分類目録
3.朝鮮総督府古図書目録
4.朝鮮総督府図書目録
5.博物館陳列品図鑑
6.朝鮮の巫覡
7.慶州南山の仏蹟
8.朝鮮統治と基督教
9.朝鮮金石総覧
10.施政二十五年史
11.施政三十年史
12.朝鮮旧慣制度調査事業概要
13.万機要覧
14.高麗以前の風俗関係資料撮要
15.秋官志
16.李朝実録-風俗関係資料撮要
17.朝鮮史のしるべ
18.内鮮一体懐古資料朝鮮の国名に因める名詞考
19.新増東国輿地勝覧索引
20.校訂慶尚道地理志・慶尚道続撰地理志
※ヒマな時にでも追加入力します。
またさらにスゴイのは、どの資料も画像閲覧ができるということ。
中には、「朝鮮人名辞書」のように1239ページにもなる書籍もあれば、貴重な写真が載っている書物もあります。それらをたとえばJPGファイルで取り込んで利用もできるというわけです。
一般の図書館になく、古書としてはすごい高値がついているような書物・資料をいながらにして見ることができるんですねー。
【「朝鮮人名辞書」中の李奎報(イ・ギュポ)の項目があるページ】
「吏読集成」(1937年刊)を見ると、<吏読(りとう)>、すなわちハングルによらない朝鮮語表記がどんなものだったかがわかります。※この本は復刻版の古書価が1万数千円くらい。原本はネット古書店にはなかったです。
【「吏読集成」中の<~のみ(プン.뿐)>のあたりの項目】
その他、「朝鮮史のしるべ」「朝鮮の習俗」「前進する朝鮮」等々、朝鮮の歴史・地理・社会・風俗の概説書のような本もあれば「朝鮮鉄道史 第1巻」のように鉄道マニアならずとも興味をひかれる本もあります。
【「前進する朝鮮」の表紙】
「朝鮮国勢調査」「生活状態調査」「人口調査」や各種産業の報告・統計等は、研究者・学生のレポートに使えそう。
中でも私ヌルボがとくに注目したのが大正九年(1920年)朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」なんですが、これについては別だての記事にします。
→3月2日の記事「朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」は<最初の朝鮮語辞典>といえるか?」
膨大な資料中、日本統治下の朝鮮についての資料だけでもたくさんありそうで、「朝鮮総督府」で簡易検索したらなんと80474件もヒット。
あれこれ試行錯誤した結果、内閣文庫中に朝鮮総督府刊行物が全部で143件あることがわかりました。
さらにそのリストを見ると、古書展目録や、ネット古書店でも見たことのない書物や資料が多く、あっても高価で、現物も見ていないものもたくさん載っています。
143件中、最初の20件だけ並べると次の通りです。
1.朝鮮図書解題
2.朝鮮総督府図書館新書部分類目録
3.朝鮮総督府古図書目録
4.朝鮮総督府図書目録
5.博物館陳列品図鑑
6.朝鮮の巫覡
7.慶州南山の仏蹟
8.朝鮮統治と基督教
9.朝鮮金石総覧
10.施政二十五年史
11.施政三十年史
12.朝鮮旧慣制度調査事業概要
13.万機要覧
14.高麗以前の風俗関係資料撮要
15.秋官志
16.李朝実録-風俗関係資料撮要
17.朝鮮史のしるべ
18.内鮮一体懐古資料朝鮮の国名に因める名詞考
19.新増東国輿地勝覧索引
20.校訂慶尚道地理志・慶尚道続撰地理志
※ヒマな時にでも追加入力します。
またさらにスゴイのは、どの資料も画像閲覧ができるということ。
中には、「朝鮮人名辞書」のように1239ページにもなる書籍もあれば、貴重な写真が載っている書物もあります。それらをたとえばJPGファイルで取り込んで利用もできるというわけです。
一般の図書館になく、古書としてはすごい高値がついているような書物・資料をいながらにして見ることができるんですねー。
【「朝鮮人名辞書」中の李奎報(イ・ギュポ)の項目があるページ】
「吏読集成」(1937年刊)を見ると、<吏読(りとう)>、すなわちハングルによらない朝鮮語表記がどんなものだったかがわかります。※この本は復刻版の古書価が1万数千円くらい。原本はネット古書店にはなかったです。
【「吏読集成」中の<~のみ(プン.뿐)>のあたりの項目】
その他、「朝鮮史のしるべ」「朝鮮の習俗」「前進する朝鮮」等々、朝鮮の歴史・地理・社会・風俗の概説書のような本もあれば「朝鮮鉄道史 第1巻」のように鉄道マニアならずとも興味をひかれる本もあります。
【「前進する朝鮮」の表紙】
「朝鮮国勢調査」「生活状態調査」「人口調査」や各種産業の報告・統計等は、研究者・学生のレポートに使えそう。
中でも私ヌルボがとくに注目したのが大正九年(1920年)朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」なんですが、これについては別だての記事にします。
→3月2日の記事「朝鮮総督府発行「朝鮮語辞典」は<最初の朝鮮語辞典>といえるか?」
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/604ff08dccc490b04efb978d35d75714
とりあえず、要点のみ記しますと・・・
日本でいうところの「国語辞典」=「日本語辞典」とは、ふつう日本の言葉を日本の言葉で説明した辞典のことを言いますね。
見出し語が日本語で、説明が英語であればもちろん「和英辞典」です。
で、coffeeさんのサイトで紹介されている朝鮮総督府発行の「朝鮮語辞典」ですが、
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/946112/3
←このページをめくってみればおわかりのように、ハングルの見出し語に日本語で説明をつけているものです。
つまり、書名は「朝鮮語辞典」ですが、今なら「韓日辞典」とすべきところでしょう。
今の韓国の関係者たちが、この「朝鮮語辞典」を、総督府編纂だから忌避したのか、「韓韓辞典」ではなく「韓日辞典」だからスルーしたのか、小生にはわかりません。
・・・ということです。
coffeeさんのサイトは他にも勉強になることが多いので、今後も読ませていただきます。ヨロシク。
http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/39639788.html
「私生活をそのまま書いたり自分の感情をさらけだしたりしない」ことを基本方針にしてたら、学生のレポートみたいな記事の割合が多くなってしまいましたねー。
ネタの範囲も広くしすぎた感じで少し後悔もしてますが、その分ヌルボ自身もいろいろ勉強になってます。以前の記事は自分でもけっこう忘れちゃってるかも・・・(汗&笑)
今後ともヨロシク・・・。
これからもよろしくお願いします。