ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [7月17日(金)~7月19日(日)]と人気順位 ►「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編「半島」はカン・ドンウォン主演。1週間で観客動員数200万人を超える

2020-07-22 23:41:37 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編「半島」が7月15日に公開され、7日目の21日にもう累積観客数200人を超えました。もちろん新型コロナ以降の最高値です。なお、今年のこれまでの1位(韓国&外国映画)は「南山の部長たち」475万人、2位「ヒットマン」が240万人で、今のところは3位になります。映画館の営業再開後も日本同様上映作品の半分近く( ?)は旧作の再上映という状態が続いています。その中でようやく期待の新作が登場ということで、多くのファンが映画館に足を運んだのでしょう。(次は何と言っても8月5日公開の「ただ悪から救いたまえ(다만 악에서 구하소서)」ですかねー。ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ共演の犯罪&アクションです。あ、その前に7月29日公開の「鋼鉄の雨 2」というのもありますね。チョン・ウソン主演です。)
 さて、「半島」ですが、続編というからにはコン・ユやチョン・ユミが今回も出演するのかなと思ったら、今回はカン・ドンウォンとイ・ジョンヒョン。つまり、ゾンビ云々という状況が続いているが登場人物の連続性はないということか。主人公ジョンソク(カン・ドンウォン)はゾンビを避けて船で半島を脱出して香港で4年を過ごすが、ある目的で再び半島へ・・・というところから始まるようです。日本公開は来年1月とのことです。

▶7月8日以来映画館に行ってないのは、ちょっと忙しかったのと、これはぜひ観るゾ!という映画が見当たらないから。今もそんな感じ。
 一応韓国・朝鮮関係では、7月24日(金)~ヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinema 横浜みなとみらい等で公開される「LETO -レト-」というロシア・フランス合作映画が気になっています。1980年代のロシアの伝説的バンド“キノ“のメンバーたちをモデルにした青春音楽ドラマなのですが、主人公のヴィクトル・ツォイは高麗人(沿海州方面から中央アジアに移住させられた朝鮮人とその子孫)ということで、韓国人俳優ユ・テオが演じています。なお「LETO」とはロシア語で<夏>のことで、ヴィクトル・ツォイが率いたバンドKINOの曲名です。
 もう1つは、「血脈」というドキュメンタリー。3月28日にポレポレ東中野で公開ということだったのが、即コロナ禍に突入してしまったので、これも24日(金)~横浜シネマリンが公開初日のようなものです。日本の作品ですが、中国東北の延辺朝鮮族自治州の延吉市から日本に移住した朝鮮族青年ソンウの、生き別れた父親探しの度の記録。延吉市生まれたソンウは10歳で日本に移住しますが、20歳になった時に画家だった父を探そうと思い立ち、難航の末再会を果たすが・・・という内容のようです。

▶興味深い新刊本が図書館に入ったのでさっそく借りて読み始めたところ。「キネ旬」の8月上旬号にも記事が載ってるようですが、ソチラは未読。
   

         ★★★ NAVERの人気順位(7月21日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 復活(韓国)  9.79(43)
②(2) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.60(131)
③(-) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.51(158)
④(-)モンマルトルのパパ(韓国)  9.41(122)
⑤(6) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.38(39)
⑥(5) 私はポリ(韓国)  9.36(118)
⑦(4) 少年の君  9.35(503)
⑧(3) 床ずれ(韓国)  9.32(34)
⑨(7) トムボーイ  9.22(388)
⑩(9) 聞こえますか?(韓国)  9.19(85)

 今回新登場の作品はありりません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(4) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
⑤(5) 見えざる人生  7.60(5)
⑤(5) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑦(7) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑧(8) トムボーイ  7.33(9)
⑨(9) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑩(10) 浮力  7.00(3)

 順位・評点とも前週と同じです。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月17日(金)~7月19日(日) ★★★
        「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後の物語「半島」が一挙に累計200万人に到達!

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・半島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/15・・・・・・・・1,225,506 ・・・・1,804,027・・・・・15,881 ・・・・・2,575
2(1)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・23,459・・・・・1,850,679・・・・・15,640 ・・・・・・・491
3(2)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・・・・・62,677・・・・・・・・93,466・・・・・・・・796・・・・・・・・431
4(4)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・・9,072・・・・・・・391,283・・・・・・3,379・・・・・・・・170
5(6)・・少年の君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・11,856・・・・・・・・31,352・・・・・・・・269・・・・・・・・128
6(34)・・ビバリウム・・・・・・・・・・・・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・5,665・・・・・・・・・8,070 ・・・・・・・・・70・・・・・・・・129
7(9)・・ワン・デイ・・・・・・・・・・・2012/12/13 ・・・・・・・・・・・3,092 ・・・・・・223,313 ・・・・・・1,658・・・・・・・・・91
       23年のラブストーリー
8(34)・・美食大冒険 英雄の蒸し煮・・・7/16・・・・・・・・・・・・2,804 ・・・・・・・・・2,894・・・・・・・・・23・・・・・・・・152
9(3)・・潔白(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・・・・・2,265・・・・・・・863,421・・・・・・7,622・・・・・・・・121
10(新)・・囀る鳥は羽ばたかない・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・2,158 ・・・・・・・・・3,457・・・・・・・・・31・・・・・・・・・81
       The clouds gather(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「半島」は前評判通りあっという間に数字を伸ばし、21日(火)には観客動員数累計206万人と200万人の大台を超えました。ただ、ネチズンの平均評点は5.90(「新感染」=8.00)、記者・評論家は6.17(「新感染」=7.10)と落ちているんですけどね。
 新登場は1・6・8・10位の4作品です。5・9位の旧作は、いずれも日本でも公開されているので説明は省略します。
 1位「半島」は、上述したように2016年のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後の続編は、物語もまた4年後の設定となっています。ただ、「新感染」ではコン・ユ4年前のあの前代未聞の災害から辛うじて脱出したジョンソク(カン・ドンウォン)ですが、外の世界から完全に孤立した半島に再び入らなければならない提案を受け入れます。制限時間内に指定されたトラックを確保して半島を抜け出すというミッションを遂行中に人間性を喪失した631部隊と4年前よりさらに強くなった大規模なゾンビの群れがジョンソク一行を襲撃します。絶体絶命の瞬間、廃墟となった地で生き残っていたミンジョン(イ・ジョンヒョン)家族の助けで危機をかろうじて免れ、彼らとともに半島を脱出することができる最後の機会をつかむことになります・・・。原題は「반도」です。
 6位「ビバリウム」は、アメリカ・デンマーク・アイルランド・ベルギー合作のSF&ドラマ(不条理ホラー?)。<カンヌ国際映画祭2019>の国際批評家週間で上映された作品です。「最も完全な避難所になってくれるんです、永遠に」。一緒に住む場所を探していたトム(ジェシー・アイゼンバーグ)とジェマ(イモージェン・プーツ)は、ブローカーから<ヨンダー>と呼ばれる独特の住宅街の9番の家を紹介されます。そこは同じ形の住宅が立ち並ぶところで、ちょっと不気味な( ?)感覚にとられた瞬間、ブローカーは消えてしまいます。どの方向に向かっても、家の前に着く・・・。ここで私たちの選択の余地はありません。ただ生きていくだけ・・・。韓国題は「비바리움(Vivarium)」。このVivariumとは「(自然の生息状態をまねて作った)動植物飼養場」のこと。日本公開は未定、なのかな?
 8位「美食大冒険 英雄の蒸し煮」(仮)は、美食家が主人公の中国アニメ「美食大冒険」(2014)の続編。家族の悩みの種になっているバオは、先祖たちのように英雄になりたいものの、それは容易ではありません。そんな彼に訪れたのは海軍入隊という絶好のチャンス! しかし英雄になるにはあまりにも平凡な 武術で失敗に終わってしまいます。しかし、ここであきらめることができなかったバオは。海軍の船ではないとんでもない船に乗って冒険に出るのですが・・・。韓国題は「맛있는 녀석들(おいしい奴ら)」です。
 10位「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」は、日本では2月公開後コロナ禍に突入したこともあって私ヌルボは観てないどころか今までこのアニメを知りませんでした。ヨネダコウの原作漫画も。漫画は韓国でも発売されていて、<yes24>のオトナ漫画部門で19位か。ちなみに1位は日ノ原巡「神様のウロコ」、2位は緒川千世「カーストヘヴン」・・・って全部BLコミック系!? そういえば「his」の予告編を見ましたが、実際のBL事情なんてどんなもんなんだろう?? 韓国題は「지저귀는 새는 날지 않는다」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・21,078 ・・・・・・・139,087 ・・・・・・1,184・・・・・・・・431
2(2)・・ワン・デイ ・・・・・・・・・・・・・・・・2012/12/13・・・・・・・3,092 ・・・・・・・223,313・・・・・・・1,658 ・・・・・・・・91
       23年のラブストーリー
3(-)・・ニュー・シネマ・パラダイス・・・1990/7/07 ・・・・・・・1,595・・・・・・・・・50,490 ・・・・・・・・310 ・・・・・・・・20
4(新)・・シライサン(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・7/15 ・・・・・・・1,556・・・・・・・・・・2,453・・・・・・・・・・21 ・・・・・・・・70
5(再)・・ミッション ・・・・・・・・・・・・・・1986/12/24 ・・・・・・・1,183 ・・・・・・・・37,533・・・・・・・・・143 ・・・・・・・・20

 4位「シライサン」が新登場です。この日本のホラーは、乙一の原作本も読んでないし映画も観てないので、私ヌルボ、なんともコメントしようがありません。
韓国題が「시라이(シライ)」だけというのはなんでかな?


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