ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月15日(金)~2月17日(日)]

2019-02-19 23:23:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
「金子文子と朴烈」公開初日の16日。懸念されたウヨの皆さんの抗議行動はさほどでもなく、むしろ多数の観客の方が目立ったようす。ツイッター上の→コチラのやりとりなど、なかなか興味深いものがあります。あ、モトのツイッター主のツイートも読んでみるとナルホドねという部分もないことはない?

▸この1週間観た映画は2本。1本目の「山中傅奇」は、1979年の胡金銓(キン・フー)監督による台湾・香港合作の伝奇映画のデジタル修復・完全全長版。192分という長尺でいろいろ見どころ多し。あ、笛とか、ウチワ太鼓(←中国では何という?)の連打(←これが武器!)とか聴きどころも。
 そして昨日(18日)は、「七つの会議」を観るつもりで映画館まで行ったのですが、急遽予定を変更して「半世界」を鑑賞。突然の心変わりの理由は、やはり阪本順治監督だから。今、大半の作品が漫画とか(多くは軽めの)小説を原作としているのに対して、これは阪本監督自身のオリジナル脚本ということで、メッセージ性がありそう。東京国際映画祭でコンペティション部門の観客賞受賞というのもその点に関連、と判断して・・・。で、この判断は正解でしたね。観てよかったです。いろいろ考えさせられました。具体的に語るのはむずかしいですが。タイトルからして意味不明で、SFと思っちゃう人もいるかも。もろ現実なんですけど。「描いた人生になってる?」というキャッチコピーもぼんやりしてるし。しかし、身近な問題から身近じゃない(?)問題まで同じレベルで関連があるものとして描かれている点に共感を覚えました。(これまたよくわからない文章だな。) 俳優では、主演の稲垣吾郎もさることながら、妻役の池脇千鶴に注目。あの「ストロベリーショートケイクス」の「商店街の雑踏で「棄てないでー!」と叫びながら男の足にすがって引きずられる」ような仰天演技ではないですが、ほぼ実年齢(ぼちぼちアラフォー)の母親役の内面演技がハンパない。ということで、今年の助演女優賞に勝手にノミネート。

▸「キネマ旬報」の2月下旬ベスト・テン発表特別号には、2019年の上映予定作のリストが載ってなかったですね。ということは3月上旬号か。韓国映画の上映予定をチェックしようと思ったのに・・・。20日(水)発売とのことなので、この件は来週にでも。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月19日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) 詩人おばあちゃん(韓国)  9.75(116)
②(2) グリーンブック  9.64(2,864)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.60(134)
④(4) カペナウム  9.59(1,550)
⑤(5) バブル・ファミリー(韓国)  9.48(60)
⑥(6) ボヘミアン・ラプソディ  9.43(38,652)
⑦(7) アンダードッグ(韓国)  9.43(1,263)
⑧(8) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.40(498)
⑨(-) ドラゴンボール超 ブロリー(日本)  9.37(681)
⑩(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,489)

 ⑨「ドラゴンボール超 ブロリー」が今回の新登場です。鳥山明自身は「昔のアニメ映画にだけ登場した、とんでもなく強いサイヤ人でデザインだけは僕が描いたらしいのですが・・・・内容はすっかり忘れていました」という作品だそうですが、公開するとシリーズ中でもトップクラスの高評点がついてるようです。そして韓国でも人気。・・・って、ヌルボは観てないので韓国人ファンに訊かれても何も語れませんけど。韓国題は「드래곤볼 슈퍼: 브로리」です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(4) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(6) 万引き家族(日本)  8.13(8)
④(-) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑤(-) 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(日本)  7.50(6)
⑥(7) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑦(8) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑧(9) カペナウム  7.33(9)
⑨(10) グリーンブック  7.29(7)
⑩(-) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)

 ⑤「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」が今回の新登場です。昨年のキネ旬ベスト・テン1位。韓国題は「도쿄의 밤하늘은 항상 가장 짙은 블루(東京の夜空はいつもいちばん濃いブルー)」と「東京の」が付いていますが、ネチズンのレビューには「「ソウルの」と置き換えてもおかしいところはない、良い映画」とあります。(先月見ておいてよかった。)

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月15日(金)~2月17日(日) ★★★

         「極限職業」、韓国映画歴代2位に! 

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・945,404・・・・・14,536,368 ・・・・・125,397 ・・・・・・1,166
2(12)・・証人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・533,805 ・・・・・・・737,155 ・・・・・・・6,162・・・・・・・・993
3(2)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・243,348・・・・・・1,718,052 ・・・・・・16,541・・・・・・・・687
4(新)・・ハッピー・デス・デイ2U・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・215,491 ・・・・・・・288,145 ・・・・・・・2,427・・・・・・・・657
5(新)・・奇妙な家族(韓国)・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・122,334 ・・・・・・・216,265 ・・・・・・・1,759・・・・・・・・610
6(25)・・メリー・ポピンズ リターンズ・・2/14・・・・・・・・・・102,186 ・・・・・・・130,496 ・・・・・・・1,082・・・・・・・・573
7(4)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・89,061・・・・・・1,347,673 ・・・・・・11,156・・・・・・・・503
8(新)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・・55,237 ・・・・・・・・83,383・・・・・・・・・643・・・・・・・・213
       /戦慄の楽譜〈フルスコア〉(日本)
9(5)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・・1/31・・・・・・・・・・・21,514 ・・・・・・・558,147 ・・・・・・・4,360・・・・・・・・174
       :オムバラス島の秘密(韓国)
10(新)・・ドラゴンボール超 ブロリー・・・2/14 ・・・・・・・・・・19,619 ・・・・・・・・27,730・・・・・・・・・238・・・・・・・・202
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「極限職業」が昨年12月公開の「神と共に 罪と罰」の1441万人を抜き、韓国公開映画(外国映画も含む)の観客動員数歴代2位に!あとは「バトル・オーシャン 海上決戦」(原題:鳴梁)だけですが、これは1761万人と図抜けているので、届くのは無理っぽい?
 4・5・6・8・10位の5作品が新登場です。
 4位「ハッピー・デス・デイ2U」は、アメリカのホラー&コメディ。2017年に韓国でも公開された「ハッピー・デス・デイ」(日本では未公開)の続編です。前作では、カーター(イズラエル・ブルサード)の部屋で目を覚ました女子大生のツリー(ジェシカ・ローズ)が夜パーティー会場に向かう途中、お面をつけた人物に殺され、ふと気が付くとまた同日朝に戻って同じ部屋で目を覚まし、今度は別の道を通って行くと、また別の所でお面の人物に殺され・・・ということが何度も繰り返すという話でした。そして今作は、実時間と同じく、犯人を見つけて解決してから2年後。やはりあの悪夢のようなループにとりつかれてしまう話ですが、それがツリーだけではなく友だちまでもが巻き込まれてしまうということ。そして、前作同様に不気味なお面を被った殺人者も登場。また前作で明かされなかった、なぜ自分たちが殺人犯に狙われるのかといった謎も明らかにされていきます・・・。韓国題は「해피 데스데이 2 유」。日本公開は、なさそう、かな?
 5位「奇妙な家族」は、韓国のコメディ。ガソリンスタンドのトラブルメーカーだった家長のマンドク(パク・イナン)は偶然出会ったゾンビを家の中に招き入れます。他のゾンビとは違って容姿は整い、言うこともよく聞きます。そのゾンビを見て、家族たちはそれぞれの下心でファミリービジネスを夢見ます。 リーダーは長男の嫁ナムジュ(オム・ジウォン)、行動隊長は長男ジュンゴル(チョン・ジェヨン)、ブレインは次男ミンゴル(キム・ナムギル)、エネルギー担当の末の妹ヘゴル(イ・スギョン)に、噛まれたら死ぬどころか若返るゾンビのチョンビ(チョン・ガラム)まで。彼らの途方もないビジネスは静かだった町を突然血気盛んな村にしてまいます・・・。原題は「기묘한 가족」です。
 6位「メリー・ポピンズ リターンズ」は、日本では約2週間早い2月1日公開。説明は省略します。韓国題は「메리 포핀스 리턴즈」です。
 8位「名探偵コナン/戦慄の楽譜〈フルスコア〉」、韓国でも近年はほぼ日本公開に沿って順次公開してきたようですが、これは2008年の作品ですか。どういう事情なんですかねー? 韓国題は「명탐정 코난:전율의 악보」です。
 10位「ドラゴンボール超 ブロリー」については上述しました。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24・・・・・・・・・10,515 ・・・・・・・109,197・・・・・・・・・・・920 ・・・・・・・・・72
2(1)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・・9,670 ・・・・・・・294,844 ・・・・・・・・・2,579 ・・・・・・・・・57
3(3)・・COLD WAR あの歌、2つの心・・・・・2/07・・・・・・・・・・3,769 ・・・・・・・・18,535・・・・・・・・・・・156 ・・・・・・・・・50
4(13)・・映画 夜空はいつでも・・・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・2,436 ・・・・・・・・・3,746・・・・・・・・・・・・34 ・・・・・・・・・35
       最高密度の青色だ(日本)
5(6)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・1,152・・・・・・・・・37,658 ・・・・・・・・・・300 ・・・・・・・・・24

 4位「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」が新登場ですが、この作品については上述しました。
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