学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

「二十 水に鴛鴦を」

2008-06-09 | 日本文学
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年 6月 9日(月)22時47分48秒

やんごとなき人のもとに、今参りの侍(さぶらひ)出で来にけり。焼絵(やきゑ)をめでたくするよし、聞こえければ、前に呼びて、檀紙(だんし)に焼絵をせさせけるに、「何をか焼き侍るべき」と言ひければ、「水に鴛鴦(おし)を焼け」と言はれけるに、うちうなづきて、
水には鴛鴦をいかが焼くべき
と口ずさみけるを、あるじ、聞きとがめて、「同じくは一首になせ」と言はれければ、かいかしこまりて、
浪の打つ岩より火をばいだすとも
と言へりければ、人々皆ほめにけり。


>筆綾丸さん
理阿については、前に何かで読んだ覚えがあります。
少し調べて、わかったらここに書きます。

焼絵は、どうも長持ちしないみたいですね。
「ギャラリー トヨジロー」というサイトに、次の一文がありました。
-----------------
16年独学で焼き絵を模索し、研究した結果、わかったことは、「焼き絵は消える」 ということです。昔のカラー写真が色がぬけていくようにです。紫外線や光、照明を避ければ、何時までも保存は可能です。しかし水彩よりもぬける度合いは早いと思われます。
http://www.bbweb-arena.com/users/znm49238/myweb2_010.htm

>do+little
もともとはそんなに悪い意味じゃないんでしょうね。
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