大福 りす の 隠れ家

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辰刻の雫 ~蒼い月~  第26回

2022年01月07日 21時36分10秒 | 小説
『辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~』 目次


『辰刻の雫 ~蒼い月~』 第1回から第20回までの目次は以下の 『辰刻の雫 ~蒼い月~』リンクページ からお願いいたします。


     『辰刻の雫 ~蒼い月~』 リンクページ




                                  




辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~  第26回



「え? シキ、どういうことなのかしら?」

「母上、わたくし先ほど閃きましたの。 リツソには頼れるなどとはほど遠い話ですわ。 ですが、頼れるという言葉を出したのは紫でしょう? マツリはそれに値いたしますわ」

「でも・・・」

たしかに、四方さえもマツリに頼っているところがあるのは知っている。 だがリツソの気持ちはどうなるのか。

「それに紫とマツリって似ていますの」

「え? 似ている?」

マツリと紫揺が?

そこでシキが己の感じたことを言った。
本領で初めて紫揺と顔を合わせた時に、マツリと紫揺が大きな口喧嘩をした。
その二人を見ていてシキが『仲がいいのね』 と言った。 そう感じたからだ。
そしてシキの部屋で紫揺が初めてシキと一緒に寝た時には、シキが話している間に紫揺が寝てしまった。
『物怖じしないところもそっくりね』 と声に出していった。

「紫もマツリも互いに対しての己のことが分かっていないと思います。 似た者同士ですから。 ですからぶつかり合うこともあるかと思います。 ですがそれが大切だと思いますの」

シキはこの一年足らずの生活で、波葉がシキの言うことに “否” とは言わなかったことを重ねている。
だがここにきて紫揺の話しになった時、波葉の目が泳いだのだ。
婚姻を済ませるまではそんなことは無かったのに。 いや、そんな題材が無かったから、波葉がシキの言うことに “否” ということが無かったのだろう。

そんな中で今回のことが持ち上がった。

波葉はシキに隠し事をしていたのだ、許せるものではない。 ましてや紫揺の事なのに。 だから暫くは波葉とは口を利かないと宣言した。
全てにおいて “否” ということは進めないが、だが必要なものではないのだろうか。

「ぶつかり合う?」

「はい、さきほど母上は父上に物申されましたが・・・わたくし、初めて聞きました」

「・・・そんなことは無いわ」

「え?」

「わたくしの我儘とは分かっていますが、四方様には困らせることを何度か言いました」

最初は記憶を辿るような表情を見せたが、幼女のような顔になり言った。

「そうなのですか?」

「ええ。 懐かしいわ。 あの時のわたくしは我儘でしたから」

「父上は母上のそれを可愛らしく思われたのでしょう。 きっと・・・」

澪引の若い頃を想像する。 それこそ澪引がどれだけ我儘を言おうとも、四方が目の中に入れても痛くないと思っていたはずだ。
そしてそれを祖父が許していたはずだ。 祖父、ご隠居も澪引のことを可愛がっていたのだから。 それに澪引自身が我儘と言っていても、きっと可愛らしいものであろう。

「ぶつかり合うことは必要と思います。 わたくしは波葉と婚姻をするまでぶつかり合うことは御座いませんでした。 波葉が我慢していたのかもしれません。 それを思うと、最初からぶつかり合っているのは、よいことではないでしょうか。 互いが我慢をしていないのですから。 マツリと紫は似ております。 道筋は違っていても同じ所に足を置くと思いますわ」

それに先程、紫揺が言っていた。 マツリから紫の力の限界を越したと、以降、限界を超えるような使い方をするんじゃないと、己の力を分かっていくようにと言われたと。 紫揺はそれを真っ直ぐに受け止めている。 ぶつかり合うところもあるが、受け止めるところもある。 それは相手を、マツリを認めているということ。

「・・・リツソはどうなるの?」

「母上、リツソは十六の歳になります。 未だ父上から二つ名を頂いておりません」

二つ名は十五の歳に領主、すなわち父親から貰う。 それは生まれ落ちた時から持っている子の力を見極めた父親が決める。 だからこそ大抵は十五を待たずしてその二つ名は決めている。

「こう言ってはいけませんが、わたくしもマツリも十の歳を待たずして父上が二つ名をお考え下さいました」

「ええ、分かっているわ。 シキもマツリも一人で大きくなってしまったもの」

澪引は言ってみれば “血” の外部の人間だ。
五色のことも身をもって知らないし、本領領主に流れる血のことも。 それは澪引も分かっている。 だが今、澪引が言っているのは、一人の母親としてのことだ。

「リツソもそうならなくてはいけなかったのです。 そこまでいかずとも、未だにリツソに力が見られません、ですから父上が二つ名をお決めになられないのでしょう」

「そのリツソには紫は許嫁になれないと?」

「・・・なれないとは断言しておりません。 リツソがどう変わるかですが、それは・・・一の年では見込めません。 それに紫にはリツソよりマツリの方が合っております」

「合っている・・・」

先ほどのシキの説明を思い出す。

「マツリは紫のことをどう思っているのかしら」

「紫もマツリも同じでしょう」

「どういうこと?」

「互いを認めているのに認めていない。 強情っ張りの二人ですわ」

「でもそれは恋心に結び付くのかしら」

「結びつけますわ。 必ず」

ぐっと美しい手で拳を握る。

シキに言い切られ澪引がリツソのことを一旦置いたが、未だに澪引の頭の中にはリツソのことがある。

(リツソの想い人・・・紫がマツリの奥になるとなったらリツソは・・・)

シキと澪引の会話が頭に入らなかった紫揺。 シキと澪引の声が聞こえなくなってようやく我に戻った。

「えっと・・・シキ様? 聞き間違えでしょうか?」

シキと澪引の間で話が進んでいた。 紫揺が頭をフリーズしていたなどとは知らないシキ、そして澪引。

「あら? どこの部分のお話かしら?」

平気に応えられ意味が分からなくなった。

「あれ? んっと・・・何だったっけ・・・」

この場面を阿秀が見ていたら、こめかみを押さえただろう。

何が何なのか分からなくなり「えっと・・・あ、取り敢えず」 と、明後日までは宮に居るようにとマツリが言っていて、その次の日に東に送ると言った、と話した。 明々後日と聞いていたのは深夜のことだ。 もう日は明けた。 それを聞いたシキ。

「それでは、わたくしも」

と、シキが宮に泊まることになった。 もちろん波葉に文句を言わせる気はない。
そして紫揺はマツリの部屋を出てシキの部屋で寝起きすることとなった。


シキがある場面を頭に浮かべた。 唱和のことで紫揺と此之葉、秋我が本領に居た時のことを。
澪引が食事の席に現れなかった時、リツソがサッサと食事を終わらせ紫揺に会いに行こうとした。 それをマツリが止めた。 紫揺たちも今は食事中だと言って。

マツリに止められたリツソは尻をモゾモゾとさせながら紫揺に会いに行けるのを待っていたが一度マツリに止められたのだ、マツリの許可が出ない限りリツソは席を立てない。
それなのに己らの食事も終わり茶が運ばれて来てもマツリがリツソに紫揺の元に行ってもいいと言わなかった。

だから

『マツリ、そろそろリツソを許してやってちょうだいな』 見かねたシキがそう言った。

マツリが軽くシキを見てから前を向いた。 いつものマツリはシキにそんな目を送らないのに。
それに宙に足をバタつかせてマツリを見上げているリツソの視線を感じていたはず。

マツリが茶をすすり四方も茶をすすっていたが、マツリの様子に片眉を上げていた。 『マツリ?』 思わず四方もマツリに声を掛けた。

マツリが片眉を上げて右を斜に見てまた前を見た。
『行ってよし』 ようやくマツリの許可が下りてリツソが走って出て行ったが。

(あの時のマツリはおかしかったわ。 父上もお気づきになっていた。 だから仰った)

『どうしたマツリ』

『何がで御座いましょうか』

『別にリツソをじらさんでも良かっただろうに』

『じらしてなどおりません。 一言いう前に茶を飲みたかっただけです』

(ええ、そう。 あの後、父上とわたくしが目を合わせたのですもの)

シキが柳のように美しい眉を寄せる。

(あの時のマツリはおかしかったわ。 父上もそれに気付いていた程に。 ・・でも今から思えば・・・考えられなくもないかしら)

「シキ様?」

紫揺の顔が覗き込んでいた。

「え? なあに?」

いつの間にか口元に指を寄せていた手を下す。

「先ほどから何度もお呼びしていたのですが、お加減が悪いのですか?」

「あら、ごめんなさい。 ちょっと考え事をしてしまって。 わたくしったら」

せっかく紫揺と居るのに、なんともったいないことをしてしまったのだろう。 シキが己を叱責する。

「波葉様の事ですか?」

「え、波葉様?」

すっかり忘れていた。 そう言えば己には波葉が居たのだった。 それに思い出してしまった怒り。

「波葉様とは暫く口を利きませんの。 ですから考えも致しませんわ」

「喧嘩でもされたのですか?」

それが原因で考え事をしていたのだろうか。
波葉へのシキの怒りは自分が原因であり、そしてまた今、シキが考え込んでいたのは自分が原因だとは微塵にも思っていない。

「紫は心配しなくていいわ」

「いいえ、そういうわけにはいきません」

何故かハッキリキッパリという。

「どうして?」

「ご夫婦には必要な喧嘩があるかもしれませんけどシキ様はまだご結婚・・・ご婚姻されて一の年も経っておられません。 なのにこうして私と一緒に居るなんて。 波葉様に申し訳がありません」

「あら? わたくしではなくて波葉の味方に付くの?」

澪引といた時もそうだったが、ついウッカリ以前の癖で波葉と呼び捨てにしてしまっている。

「そういう意味じゃありません。 これじゃあ、私がお邪魔虫になってしまっています」

「おじゃまむし? それはどんなものなのかしら?」

「あ・・・」

この言葉も通じなかったのか。

「えっと、私がシキ様と波葉様の邪魔をしている虫・・・なんて言えばいいのかなぁ」

紫揺が口元に人差し指を付け黒目だけで上を向く。

「きゃ! 可愛い!」

シキの声が聞こえた。 シマッタと思っても後の祭り。 指をそっとはなしシキを見る。

「虫です、小さな。 ノミやハエや蚊みたいな? そんな虫と一緒で、お二人の間を邪魔しちゃっている虫っていうことです」

日本と比べて、ちょっとしたところで通じないことがある。 でもノミやハエや蚊は、きっとここにも居るはずだと、この三つに絞った。
けれど、それで合っているのだろうかと不安になる。 敢えてお邪魔虫の定義など考えたことが無いのだから。

だがお邪魔虫と言うくらいだ、虫には違いないだろう。 昆虫の。 昆虫にそんなに大きなものはいないだろうが、例えてしまったノミもハエも蚊も自分がそれでは寂しいものがある。 せめてカブトムシとか、クワガタにしておけば良かった。

「まぁ、何を言うのかと思ったら、そんなことはないわ。 それにね、さっき紫が言ったように今回のことは必要な喧嘩なの。 波葉にはわたくしが何をどう思っているのかということは早いうちからしっかりと分かってもらわなくては後になって困るもの」

それにね、と続けて言ったのは澪引の事であった。

「澪引様が四方様に我儘を? お若い頃から?」

「あら、聞いていなかったの? ええ、母上がご自分でそう仰ったの。 母上は我儘って仰ったけれど、可愛らしいものだと思けれどね」

「はい。 澪引様が我儘を仰るなんて」

と言いながら振り返ってみると、それもあり得るかもしれないと思える節がある。 自分とリツソの事は澪引の我儘ではないだろうかと。 だがそんなことは言えるものではない。

急にシキが紫揺をまじまじと見る。 どうしたのか? といった目をシキに送る。

「マツリが紫の身体の具合が悪いのは、紫の力の限界を越したからって言っていたのよね?」

「はい」

「マツリの二つ名の事は知っていて?」

「はい。 北の狼に聞きました」

マツリは、祭であり魔釣であると。

「それを聞いて紫はどう思うかしら?」

「え? どうと言われましても」

何をどう答えればいいのだろうか。

シキがニコリと口元に美しい花びらを咲かせる。

「わたくしも二つ名を持っているのは知っていて?」

「え? 知りませんでした」

「一つは季節の四季。 祭と一緒よ。 マツリもわたくしも、各領土の季節の四季に合わせて祭に出るということ。 東の領土では春に祭が行われるでしょ? 各領土がそれぞれの領土に合った四つの季節に祭を行うの」

そしてもう一つは、と細く美しい人差し指を一本立てた。

「わたくしが視た方のお気持ちを視ることが出来るの。 視る気持ちと書くの。 視ようと思えば、その方が何を考えているかを視ることが出来るの。 領土を回る時にはこの視気の目を使うわ。 でなければ領土の民の心の中が分からないから」

「はい」

視気の目を使っていたとは知らなかったが、シキが東の領土のことを見ていたと、領主や秋我からよくよく聞いていた。 シキが民に添ってくれていたと、民の心をよくよく分かってくれていたと。
それは視気の目で視ていたからだったのか。

「あくまでも、視ようと思えばよ。 紫にそんなことはしないから安心して」

紫揺がコクリと頷く。

「お話を最初に戻すわね。 マツリが紫に、紫の力の限界を越したからって言ったのは、マツリには魔釣以外に他にも力があるの」

「え?」

シキが言うには、マツリは対象者の身体に手を添わせるとその者の体調が分かるのだという。 どこを害しているのか、そこから体調不良の原因が分かるという。

「あ・・・、だから私が、紫の力の限界を越したって分かった・・・」

「そう。 もし紫が倒れた時に薬草師が抱えなければ後頭部を打っていたでしょうね。 そうなっていたらそれも視ることが出来たわ」

シキはこの話を食事の時にマツリから聞いた。 別部屋で夕飯をとっていた紫揺においては “最高か” と ”庭の世話か” から聞いていた。

ちなみに紫揺のこの夕食時には、一緒に食べようと紫揺が四人を誘ったが、とんでもないと丁寧にお断りをされた。 その分というわけではないが、食事中の紫揺にこの四人は代わる代わる色んな話を聞かせてくれていた。

「ね、わたくしもそうだけれど、マツリの二つ名の魔を釣ると、手を添わすと体調が分かるというのを聞いて、紫はどう思うかしら?」

紫揺が答えやすいように、敢えてわたくしもそうだけれど、と付けた。
さっきの質問はそういうことか、と紫揺が得心する。

「うん、と。 どう思うかと訊かれれば困ります」

日本に居た時には有り得ない事なのだから。 もしあのまま日本に残りその力の事を聞かされれば、眉唾ものと眉間に皺を寄せたかもしれない。 でもここは、自分が選んだのは日本ではない。

「お力があるのがこの本領や領土では当たり前なんですよね。 それに私もシキ様には及びませんが五色の力があります」

そう、日本に居てはこの五色の力は誰にも理解してもらえない。 いつまでも日本を思っていては、比べていてはいけないことは分かっているが、まだ所々に出てしまう。

「シキ様のお力は民の為です。 民を思っての事です。 そのお力は・・・。 えっと・・・崇高だと思います」

敢えて付けた “わたくしも” にしか答えていない。 どうしてそこまでマツリの話をしたがらないのか、話の持って行き方をしくじったか。

「ありがとう。 そう言ってもらえればわたくしも安心だわ。 では、マツリはどう? 魔を釣るのよ? それに人の体調が視えるのは紫にはどう見えるかしら?」

直線を描こう。 不自然ではない筈だ。

「・・・マツリ」

と言った後に一拍おいて小さな声で付け加える。

「・・・さま、は・・・」

こちらは完全に不自然である。

「待って、紫。 もしかしてマツリのことをマツリ様と呼びたくなくて、マツリのことを言わないの?」

紫揺が口を歪める。 当たり前だろう。 マツリのことなど崇拝もしていなければ神とも考えていない。 それどころかリツソを虐めた相手だ。
シキと澪引には心から “様” を付けて呼べる。 四方にも言いたくは無いが本領領主、と回りくどく言うのも面倒臭くて無理矢理だが四方様と呼んでいる。 でも、マツリには無理矢理も付けたくない。

「いいのよ、わたくしと居る時はマツリのことをマツリと言って。 わたくしも紫といる時には波葉様と言わず波葉と言うのですもの」

最初はついウッカリ波葉と言ったが、その後は紫揺が相手だと気を許し波葉様ではなく波葉と言っていた。
それにシキは紫揺とマツリの口喧嘩をきいている。 紫揺がマツリのことをマツリと散々呼び捨てにしていた。 今更 “マツリ様” などと言えないだろう。 そしてあの口喧嘩の中で、今度、紫揺のことをお前と言えば、紫揺はマツリのことをアンタと呼ぶとも言っていたのを聞いている。 マツリを呼び捨てにするどころでは無い。

「あ・・・でも」

「そんなところに囚われていては進むものも進まないわ。 ね、マツリのことはどう思うかしら?」

進むものも進まないとはどういうことだろう、と思いながらもシキの言葉を聞き紫揺が腹をくくる。

「魔を釣る、狼から聞かされた時には恐かったです。 あの時はこの本領のことも領土のことも分かっていませんでしたから」

日本に居て何も知らず攫われただけだったのだから。

「でもあの時はリツソ君に対しての態度。 マツリ・・・が許せませんでした。 それでマツリに魔釣られるのなら、こっちだって魔釣ってやろうと思いました。 今思えばマツリみたいに力が無いのにあの時はそんなことを思ってしまいました」

「それはマツリが魔釣であっても、今の紫は意としないということ?」

「マツリが魔釣であっても何も怖くはありません。 それに今はそれがマツリのやらねばならないための力と思っています」

「ではマツリに人の体調が視えるというのはどうかしら?」

「皆さん、えっと以前シキ様に付いていらっしゃった方々。 その、さっきも一緒に居て下さっていた」

分かるだろうかとシキの顔を見る。

「ええ」

シキが頷く。

「その方たちに私が目覚めない間、マツリが細目に私の体調を視てくれてたって聞きました。 そのお話からすると私の持っている紫の力と似ていると思います。 こうしてシキ様に敢えて訊かれて気付いたくらいですけど、マツリには指南してもらいたいという気持ちがあるかもしれません」

正直に言った。
でも! 絶対に言いたくありませんっ! と、少し前なら言っていたであろう。 だが今はそんな風に思わなかった。 ただ、言い終えたかと思うとシキを見て「これは絶対にマツリには秘密です。 シキ様だけに言うのですから」 と付け加えた。

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