人生途上では、ちょっとした挫折は山ほどあり、健康な人は、そう気にしないで乗り越えていきますが、少々自己愛に問題がありますと、やたらと絶望したり、自信喪失したりします。大した挫折でなくても、居直って生きる事自体に「冷酷な無関心」を意識、無意識に、無関心を装ったり、本心、そうなつたりして生きています。これは全て自己愛の領域で、対策としては、その心の仕組みを意識化する事が一番の治療というか、対応策です。エリクソンに言わせればこの現象は人生の目的が無い場合とか、身体的な事情、技能不足、知恵不足、意思力の欠落等色々ですが、個別に分析していかないと本当の対応策はここでは書けませんが、自分を大事にする意味を少し勉強すると、案外、早く立ち直れます。自分を愛する、他者を愛する、この愛するという訓練は生涯の訓練です。愛は本能的な領域もありますが、愛は訓練なり、というスコット・ペックの教えは貴重です。冷酷な無関心、という精神状態はいづれにしても危険なもので、本人自身に日々の生き甲斐がなくなるのが悲劇です。どんなに身体症状が出てきていても、心がけひとつで日々の生き甲斐は必ず存在しています。その前提は健全な好奇心、好奇心が無い人、何かに興味を感じない人は、どうしようもないので、その好奇心が生まれる心理療法が大事なようです。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:269>
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「自分の生き甲斐」は「自分で楽しく探究」していきましょう。
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