社会での生存競争、生き抜いている間に色々の大人の体験を積んでいく内に、子供の頃の夢は、遠いかなたに消えてしまっているようです。小学生時代の夢はどんどん変化してはいますが、その頃の生き甲斐のようです。少年少女時代の夢を実現した大人の話は沢山ありますが、普通の人は美しく懐かしい頃の思い出として時々思い出すくらいのものでしょう。エリクソンという学者はぎょっとするような学説を打ち出していて、大人の性格のうち、希望、信頼、意志力、自律性、恥辱感、疑惑、目的志向性、勤勉、劣等感などは、ほとんど、この少年少女時代の後半には原型が確立されている、と主張しているのです。素晴らしい洞察力なのですが順調に人生が流れている時はこの思想はまあ、ふーん程度に考えているかもしれませんが人生に破綻したり幻滅したり神経症になつたりした時の治療に役立ちます。暫く子供の頃の夢について思索していきます。
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