金峯山寺、 これまた面白い歴史を持つ山寺です。きんぷせんじ、と読みますが修験道の根本道場です。修験道は日本人のアイデンティティに大きな影響を与えています。日本は古来から山を神聖なものとしてとらえて生きてきました。仏教や儒教が日本に入ってきますが、どうも満足出来ない信仰の領域がありました。持統天皇の時代に役小角(えんのおずぬ)という修験道の開祖がいます。山岳宗教の完成者というか中興の祖、というか不思議な人物です。699年に弟子の広足が世を惑わす妖怪な人物という事で訴えたので小角は伊豆に流罪されます。この役小角は非常に面白い人物で映画、小説で大活躍ですが、もともと神聖な山であった吉野を更に修験道の根本道場として、この吉野金峰山寺は今でも信仰の大事な対象となるお寺です。大分前ですが、このお寺を6月頃、NPO法人の事業として学友と訪問しました。日本文化の中では山は神聖なもの、不安感等のストレス曲線を癒す重要な存在ですので、この吉野は私達にはとても重要な意味を持ちます。汚れと禊、この問題では富士山信仰と共に重要な場所です。
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