五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

青春の美学

2016年01月12日 | 第2章 五感と体感
青春の美学2016年1月12日

デビット ボウイが逝去。昨日の日本は成人の日。諸々の用事で着物姿が混じる雑踏の街を歩きながら20歳の頃の自分を投影し、音楽尽くしの学生時代を懐かしく思い出していました。当時はウォークマンを持ち、カセットテープから流れるロックやジャズを常に聴き、世間と自分を隔絶することを図りながら自分のアイデンティティを育んでいた時期でもあったように思います。
「青春ね・・・」と、覚めた心持で怖いもの無しだと世間を達観していた時期こそ青春そのものだった事に気付くようになったのは、社会で責任を持ち仕事をするようになってからです。
帰宅してからデビット ボウイの訃報を知り、思いもよらぬ寂寥感がこみ上げてきました。
昨年末には「求めない」を書かれた加島祥造先生が亡くなられ、先生と御縁のある方々との新年会で皆様の長寿を祈願し菊水でご冥福を祈ったばかりでした。
10代から20代にかけて、加島先生の「老子 タオ」を聖書の詩篇のように読み更けた経験も今の自分の素地になっていることは確かです。数年前にお会いする事が叶いその時に握手をした手は厚く、強さがありました。

自分のアイデンティティを構築する時期にその時代を表現してきた人々の訃報が段々と増えてきたと思うようになってきた事は、同時に自分自身の転換期でもあると云う事ができそうです。

自分の経験をフルに活かす時間が、まだ残されているうちに惜しむことなく尽くしてゆこうと思うのも自身の終活の第一歩であるようにも解釈しています。
今年も新春からメメントモリでありまする。

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