五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

韓国の二つの月

2016年01月03日 | 第2章 五感と体感
韓国の二つの月 2016年1月3日

韓国の旅ではありましたが、人と人との繋がりの旅という印象のほうが勝っています。そもそも宮城県山元町の関わりのあるNPO団体に開通したばかりの常磐道を車で走らなければ、私は竹籠を持ってゆかなかったでしょうし、秋保温泉ホテルを選ばなければHさんは、籠を持つ私を見掛けなかったでしょう。
しかも、お人柄の良い優れた通訳をなさるNさんとのやり取りが、とても楽しく好印象であった事は、とても大事なキーポイントでした。
それと同時に、当初は春になったら直接ソウルのお店を訪ねて気楽に籠を届けようと思い、韓流ファンの親しい友人を誘い韓国行きの準備をしようとしていた事も笑いあり涙ありが助長され(笑)、心和やかに楽しむことができました。

韓国伝統料理の店「12か月の御膳」は、2日目に宿泊したRESOM FORESTの入口近くにあります。千五百年の歴史を持つ浄芳寺は、その先の30年前に出来た大きな人工湖を抜けた山奥にあるのですが、人工湖が出来る前は、道なき道抜け、たいそう苦労して山を上り切らなければ辿り着かない場所に建立されていたはずです。Hさんは、この湖と連なる山々の美しさに魅せられ、音楽祭なども企画しているようです。
車窓からその風景を眺めながら、日本のへそとも云われている奈良の天川や十津川村、熊野古道の風景を重ね合わせ、日本の聖地と韓国の聖地の共するところに深い親しみを覚えました。アメリカに長く住まわれていた御住職も寺院で待ち合わせをしたチェジュン市市役所の職員(おじいさんが日本人)の方も日本を訪問した事は無く、日本の寺院の御堂の配置を目にしたらきっと私が話した事柄をもっと深く理解してくださるはずだと思うのでした。

Hさんは、「この湖の上に昇る月が二つ見えたら南北の統一が叶う」という都市伝説的な伝説を話してくださいました。なるほど、あり得ない事でありながら、あり得ない事ではないような、そんな気にさせる含みのある言の葉に、村上春樹の小説を思い、二つの月が一つになるか、一つの月が二つになるかの違いをつらつらと思索する夜ともなりました。

人と人との繋がりを何よりも大事にしているHさんは、「自分は分け与える人生を送っている。」と仰います。自欲とは何かを良くご存じであり本質を見据える焦点付けが、心地よく洗練された人であると三日間の旅の同行者として深く感じ取らせていただきました。
私は、彼女の足元にも及びませんが、似た様な傾向の人生を歩んできたようにも思います。人との繋がりの中で、芽生えるものを期待することも実力のうちでもありましょうし、そこから広がる何らかのイメージを持つ事も人の生き抜く術の一つであるようです。
今回の出会いで、私自身の矛先にもちょっぴり自信を頂き、きりりとした新年を迎える事ができました。

お正月の三が日、年末の韓国の魂の旅を吟味する余裕もあり、今年も春から縁起が良いわい^^//と、。

籠を拵えた天国の某さんから私はその籠に一目ぼれし喜び勇んで求め、その数年後にそれらの籠を売り歩く奥様に出会い、同じ籠を求め、人と人との繋がりがガンジスの砂粒のように連なってゆくことは、多分これからも永遠に成されることでしょう。
ガンジスの砂粒が海を越えて行ったことは、必然的な事でもあるのです。偶然は必然の賜物だといつも思うことは、真理だ、とも思います。
「求めなくては与えられない」これは真実だと思います。

繋がっている皆様との御縁を益々大切にしてゆきたいものです。


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