五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

親子の道行き

2014年03月09日 | 第2章 五感と体感
私が関わる学校の卒業式は3月3日でした。卒業生を見送り、直ぐに期末試験があり、ようやく春休みが具体的に見えてきたころではないでしょうか?

子を育てると、このような区切りが人生の節目と捉える事ができ、その節目を体験する毎に、新たな気持ちを体験することを繰り返してきたように思います。

社会に送り出すまでの保護者の気配りは、それぞれ違うかもしれませんが、就学の時期を終え社会人として一歩踏み出す節目は、今までに体験したことの無い節目を感じました。これはきっと子育てをしてきた人が唯一味わうことのできる御褒美のようにも思います。

成人以降、親子共で自己実現を成す人もいますが、たいていの場合、親子一体から分離し、高校を卒業する頃には親子共々色々な事を経験し、子は親を離れてゆきます。

子供の自己実現を親が成り変わることはできません。

子供の自己実現をサポートすることはできても、子供は子供の人生を歩んでいくわけで、親子一体となるわけにはいきません。
そんな時に、「自立とは?」ということを考えてみるのもよいかもしれません。
家庭の中での役割を再認識してみると、それぞれの暮らし方の傾向も見えてくることにも繋がります。
「自立」の概念は、人それぞれでありましょう。

「あなたのために言っているのよ」や「あなたのためにやっているのよ」と親が言い続けているとしたら、その言葉は、長い時間かけて子にとっての刃の言葉となっていきます。言い続けてきたその言葉は親である自分自身の「理想の自己実現そのもの」に過ぎません。

愛して育てた子には、親に愛されたように生き抜く力が備わっているはずです。

「子の行く末を信じる」ことは、「自分に具わっている愛を信じている」ことと同じことなのです。

「どこで手を離すか。。。」
それは、人によってそれぞれですが、「親と子はいつなんどきも離れられない関係性ある故に、、」ぐらいの事は、時々思い出してみると、「自立とは何か」の意味が自分自身に湧いてくるように思います。

「答え」は「応え」であり、世間一般の画一的な答えなんてありません。自分の内から湧き出てきた「応え」が自分の「答え」でありましょう。

☆☆

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