五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

シャガールの生涯

2013年07月16日 | 第2章 五感と体感
7月号の芸術新潮「シャガール特集」が面白いです。このような編集を待っておりました。ありがたいです。

欧米では絵画鑑賞による心理療法の媒体としてシャガールの絵画が使われることが多いと教えられ、「何故シャガールなのか?」ということを考えながら、10年くらい前に資料をまとめたことがあります。

「好きな画家は?」と、問われ、戸惑いも無く「シャガール」とは言いたくない気持は、美術の世界に生きてきた人には共感できるものだと推察しています。
安易な形容のように聞こえる「愛と幻想の画家」というイメージが強いお陰で、シャガールの人生を知ろうとする人は少ないかもしれません。

シャガールが生きてきた時代と彼の人生については、自叙伝である「我が回想」に記されているのみですが、第二次世界大戦にニューヨーク近代美術館が選定した数十人のユダヤ人artistの一人として亡命し、そこで共に生き延びてきた最愛の妻ベラが死に、数年後に出会ったヴァージニアにより、生きる喜びを取り戻していきます。
ニューヨークでの暮らしについてはヴァージニアの目線で書いた本もあり、信じて読むならばかなりのリアリティを感じ取ることができます。

三人目の妻、ヴァヴァと暮らすニースでは、魂そのものであろうと思える位のスケールの大きな旧約をテーマにした絵画を数多く描きます。
シャガールニース国立美術館所蔵の絵画は、見る人を天国そのものの場所に立たされているかの如くの体感を味わう事ができると形容してよいくらい素晴らしい美術館です。

私が生きている時代と重なるシャガールの人生は、ピカソと共に人類の愛を真正面から捉えた画家であることは間違いないと思っています。

シャガールのスケール感、つまり、理論的に云えばプロセススケールの幅が広く深いことを想像してもらうにはどうすればよいか。。。

北海道立美術館を皮切りに始まったシャガール展、9月3日からは宮城県立美術館です。以降、広島、静岡、愛知、と続きます。

直に観て、体感したうえで、ワークショップを行うのが理想ですが、残念ながら東京巡回は無いようです。
どのような内容で展覧会を行うのかは調べないと解りませんが、ニースから旧約シリーズがいくつか来ているのでしたら、新幹線代を出しても惜しくはない内容だと思います。
私が行くとしたら宮城かな。。。
10月からの某講座は絵画鑑賞療法です。今回もシャガールを使います。色々思索しましたが、やはりシャガールをモチーフにすることが一番相応しいと私自身納得しています。
できることなら、直に観ていただいた上で講座に臨んで頂きたいなぁ~ということが私の理想です。

7月27日土曜日10時~12時 東急セミナーBE雪谷にて「生き甲斐の心理学講座:24節気から自分を知る」を行います。
一日講座です。問い合わせは直接東急セミナーBE(03-3728-7231)にお願いいたします。尚ブログのメールは使用しておりませんので御了承ください。

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