五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ワンパターンの話題と人間観

2013年02月19日 | 第2章 五感と体感
私は、いつもどのくらいの種類の話題を他者に提供しているだろうか?

ロバートキャパ/ゲルダタローの写真展を一緒に観に行った中学時代から尊敬する先輩との会話の中で、ふとそんな思いが湧きあがってきました。

私自身も似たような話題しか提供していないような気もするし、特に昔から持っている自分の理想と現実のギャップにいつも同じような不安感を抱えているとも云えるし。。。

ゲルダタローが戦場で亡くなり、それ以降キャパがベトナムで地雷を踏んで亡くなるまでの18年間、彼は戦場で何を撮ってきたのか、ということを固執するように昨日も思いを巡らしていました。

確かに、美容や痩身の話題は、付き合い程度で充分だし、ファッションも嫌いじゃないけど突き詰めているわけではないし、昔は固執するほど聞いていた音楽も、今ではラジオから流れてくる音楽で満足しているし。。。

でも、今の私の公私の生活に関して言えば、提供する話題は森羅万象のことに繋がっていくので、特に自分が持っている興味を惹くものに関しての好奇心と深く繋がっていることは事実です。

毎度毎度、誰かのの関係を話されると、話題の提供としてはワンパターンですし、毎日美容の話題に包まれようものなら逃げ出したくなります。

「話題」というのは「媒体」であるわけで、「その人がいったい何に対して興味を持っているのか。不安感を持っているのか」は、案外その人が提供する話題を通して見えてくるのです。

つまり、何かの理想と、何かの現実に満足できず、理想と現実のギャップを何らかの媒体を使って他者に伝達したくなる、ということです。

ロバートキャパが撮ってきた人々。
ファインダーを通し、キャパがシャッターを押してきた戦場に居る人間は、私達が街で出会う人々と同じであり、私自身でもあるのです。
キャパが提供してきた話題は、一貫して彼の人間観であったことも、展覧会鑑賞の日から二晩寝て、私自身言語化できたように思います。

人は心と身体と魂で成っています。

どれが欠けても人は生きてはいけません。

戦場では、それが如実に表現されます。

人を愛すること、人に愛されること、自分自身を愛することは、心と身体と魂を通して、個人の個性、、行動、傾向として表に表われるのです。

多くの心と身体と魂を撮ってきたロバートキャパのファインダーには、一貫した人間観に統合されている自分自身が居たのかもしれません。

戦争映画好きの先輩が映画の中で見えてくるものも、きっとそこから一貫した何かを捉えているのだろうなぁ、と。

そんなわけで、今朝は昨日と違う爽快感で目覚めました。いつもこのブログを読んでくださっている先輩もきっと写真展で物凄い疲労感の日曜日だったと推察しています。

ワンパターンの話題でうんざりしたとき、「あなたの人間観は?」と、聞いてみると、その人の不安感が見えてくるかもしれません。
尋ねるには勇気がいるかもしれませんが^^;


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