五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

高知と台風

2011年09月03日 | 悔いのない人生とは?
昨日は、台風のニュースの中で何度も私が5歳まで住んでいた奈半利町が映し出されていました。

昨年45年ぶりに訪れた町は、私が過ごしていた5歳までの記憶を蘇らす建物や風景が未だ残っていました。
私が強く印象に残っているのは台風の準備です。父の会社の関係者の方々が、長屋の社宅の雨戸を打ちつけに来てくださり、台風が通過している間は、母が作ったおにぎりが食卓に置かれ、必ず停電になるので、ロウソクが立てられます。

父が仕事で関わっていた山奥のダム周辺の村や町も台風の被害を受けているようです。

異常事態であっても、怖いという感情はありませんでした。むしろ、普段は居ない大人の男衆が、ワイワイやってきて作業ししている姿を眺め、いつもは忙しい母も腹を括って大人しく食卓の前でじっとしているので、いつもよりも自分が大事にされているような気持が湧いてきて安心感が湧き出していたようです。

荒れた海は怖いです。でも、嵐が過ぎた海は、濁り、うねりながらもいつもの深く青黒い海へと徐々に戻っていきます。
凪を待つまで、人の力ではどうしようもありません。ただ、ただ、海を眺めるばかりです。

空海が若かりし頃、暁の星が口に飛び込んできたのは室戸岬の洞穴での修業中の出来事です。
太平洋の海原の先にはほんとうに海と空しか無いと思わせるのが高知の海です。
空と海しか見えてこない風景は、私の心の原風景の一つと言うことができます。

天気図を見ながら、豪快な海原と水の豊かな山に育つ木々、そしてそのような環境の中で暮らす人々を昨年の旅と重ねながら、体感と共に思い出しています。

豪快な気候と自然は、やっぱり豪快な人を育てるのかもしれません。
坂本龍馬に中岡慎太郎、それと岩崎弥太郎…

政治に豪快さを必要としなくなった昨今、静かな水辺でドジョウの生活を維持できるのはいつまでかな(^^;)、とも思ったり・・・

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