五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

高知の台風

2006年12月06日 | 第1章 意識と知覚
季節は、少々ずれますが、
台風が近づいてくると決まって父の会社の人がやってきて、2軒長屋の社宅の雨戸を外側から板で打ちつけてくれました。

40年前の話。

太平洋という大海原と真正面に向き合う高知県は、台風の通り道。
暴風雨から台風の目に入り、また暴風雨、、これが一晩続くのです。

丸いちゃぶ台に、おにぎりと蝋燭が準備され、息を殺して嵐が去るのを待ったことを鮮明に覚えています。
「息を殺す」ということを覚えたのは、その体験でだと思います。
声を出すと「台風」というお化けに掴まるんじゃないかという私の怖い体験でもあり、こんな時は、なんだか母が優しくみえたりして・・・。

恐怖と母の愛を同時に感じ取ることのできた大切な時間を台風で経験させてもらったようです。

私の知覚が意識化された「過ぎ越し」のひとこまです。
人気blogランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする