Mr.コンティのRising JAPAN

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いよいよドイツ戦 Socceroos のスタメンは…

2010-06-14 | 夏季五輪

先週末から始まった FIFA World Cup 。これから次々に出場国が登場してくる。そして世界中の Football Junky 達のみならず普段サッカーにそれほど興味を持たない人達もこの大会を話題の中心に置く事だろう。

明後日のドイツ戦を前にオーストラリア大陸でも恐らく4年前以上にワールドカップは話題となっているだろう。その原因はあの Kaiserslautern での日本戦。我々にとっては苦い屈辱の思い出であるが Aussei 達にとっては忘れ得ぬ素晴らしい思い出となる試合だっただろう。そして今大会、前回に引き続き1次リーグ突破を狙う Socceroos の大切な初戦、ドイツ戦に向けての調整具合はどうなのだろう……

Final 23-man squad for 2010 FIFA World Cup™ announced
Sandton, South Africa Wednesday 2 June

2010 6月2日 既に南アフリカ入りしていた Soceroos のワールドカップ最終メンバーが発表された。25日、 All Whites 戦の翌日 McDonald, North そして Nick Carl の3人がメンバー落ちし28人が南アフリカに向かった。そして1日のデンマーク戦を終えJames Holland, Shane Lowry, Tommy Oar , Rhys Williams そして GK の Engene Galekovic が外れ A-League からは Jason Culina のみの選出となった。.
しかし6月12日 GK Brad Jones が4歳の息子 Luca 君が白血病と診断され家族のいるフランスに帰る事になり替りに A-League のAdelaide United の Eugene Galekovic が選ばれた。



惜しくも最終メンバーから漏れた選手達はRhys Williamsが恥骨炎の治療の為帰国が他の4選手は現地に残りチームと帯同する。最終メンバーは下記の通りとなった。
GK : Mark Schwarzer ( Fulham 74 (0)) Eugene Galekovic (Adelaide United 1(0)) Adam Fedrich ( Reading FC 1(0) )

DF: Michael BEAUCHAMP (Al-Jazira Club, UAE : 21(1) ) David Carney ( FC Twente 24(3)) Scott Chipper Field ( FC Barsel 61(13)) , Mark Milligan ( JEF 千葉 10(1)) , Craig Moore (未定 49(3)) , Lucas Neil ( Galatasaray SK 55 (0)) , Luke Wilksire ( FK Dinamo Moscow 41 (2))

MF: Mark Bresciano ( Palermo 54(11) ) , Tim Cahill ( Everton 39(19) ) , Jason Culina ( Gold Coast United 48 (1)) , Brett Emerton ( Blackburn Rovers 72(17)) , Richard Garcia ( Hull City 6(0)), Vincenzo Grella ( Blackburn Rovers 44(0)), Brett Holman ( AZ Alkmaar 31 (2)) , Mile Jedinak ( Antalyaspor Kulubu turkey 11 (0)) , Carl Valeri ( U.S. Sassulo Calcio 21 (0)) , Dario Vidosic ( FC Nurnberg 6(1))

FW : Josh Kennedy ( 名古屋グランパスエイト19 (7)), Harry Kewell ( Galatasaray SK 45 (13) ), Nikita Rukavysya ( FC Twente 3 (0) )

前のワールドカップ終了後、AFCに加盟したり Asian Cup に出場したり色々あったが結局最終メンバーは前の大会経験者が16人も含まれ、彼らの経験に頼ったと言う事か?  J-League からは Milligan と Kennedy の2人が選出された。今年に入り出場試合時間が10分にも満たない Kewell もメンバー入りした。 
Pim Verbbek 監督が採用して来た 4-5-1 のシステムが本大会でも継続して採用されるだろうがそのワントップはドイツ戦は Kennedy だろう。 Kewell の出場機会はあるのだろうか? 

Kennedy downs Danes Australia 1-0 Denmark 02 June Ruimisig Stadium Johannesburg 前のブログでも書いたが日本と同じグループに入った Denmark との試合は71分、Luke Wilkshire のクロスを Kennedy がヘッドで落とし Liverpool 所属のデンマークCB Daniel Agger をかわして自らが右足で押し込んだ代表7得点目となるゴールで オーストラリアが勝利を得た。 




 Kewell のスタメン出場が危ぶまれる中最前線は恐らく 194cm のKennedy のワントップとなるだろうが、身長 190cm を越える CB が揃うドイツ相手に思う様に空中戦を制する事が出来るだろうか…. ドイツの CB 候補は Horger Badstuber 189cm ( Bayern Munich ) Per Mertesacker 198cm ( Werder Bremen ) , Arne Friedrich 185cm ( Herta Berline ) Jerome Boateng 192cm ( HSV Hamburg ) と長身揃い。名古屋に移籍してくる前に Kaiserslautern でプレーしていた時数回現場観戦機会があったが彼の長身を生かしたプレーはあまり見られなかった。それは相対するCBの身長もあったが彼を生かすべくサイドからのクロスや広報からのロビング、そしてアーリークロスが全く入らなかった事もあった……

GK 1 Mark Schwarzer DF 11 Scott Chipperfield ( 45’ 21 David Carney ) 2 Lucas Neil 3 Craig Moore ( 75’ 6 Michael Beachamp ) 8 Luke Wilkshire MF 5 Jason Culina 13 Vince Grella ( 73’ Dario Vidosic ) 23 Mark Bresciano 4 Tim Cahill ( 45’ 16 Carl Valeri ) 19 Richard Garcia ( 45’ 14 Brett Holman ) 9 Joshua Kennedy

連勝ついにストップ
Australia 1-3 USA 06.June Johannesburg

本番前最後に行われたアメリカ戦は 1-3 で敗れこれで Scceroos の連続不敗試合は6でストップした。 オーストラリアのスタメンはデンマーク戦と同じメンバー。 
このメンバーでドイツ戦を迎えるのか…. そしてこの試合、David Beckham がワールドカップ初戦となる相手アメリカをスカウティングの為に観戦しに来た。 (日本だったら大騒ぎになるだろうなぁ…..)




試合は高地とよく弾む大会公式球に両チームとも悩まされていいたらいい。  そしてアメリカが序盤からペースを握った。そして4分 Grella がボール処理を誤ったところを Edson Bubble がかっさらい、そのまま撃たれたショットは GK Schwarzerを破り先制ゴールを挙げた。堅守を誇る Socceroos ディフェンスがあっさりと破られたのだ…..




更にその直後も Robert Findley のシュートが Australia ゴールネット を揺らすがここはオフサイド。だが18分 Socceroos は同点に追い付く。 Wilkshire のクロスをアメリカDFのクリアーが悪く Cahill が拾って押し込んだ。アメリカ GK Tim Howard は Cahill と同じEverton の選手だった。



28分 アメリカはClint Dempsey が Craig Moore を振り切り放ったドリブルシュートは Schwarzer がファインセーブ。 しかし続くMichael Bradley のクロスをWilkshre とMoore の間に割って入った Buddle のヘッドは止められずアメリカに勝ち越しゴールを決められた。その直後、 Chipperfield のクロスを Kennedy がヘッドで狙うがゴール枠を外してしまった。 

後半に入って Cahill はベンチに下がりボランチの Jason Culina が前に上がるがむしろ Chipperfield のサイド攻撃が目立っていたらしい。  52分 Findlay のシュートはポストを叩き、リバウンドを拾ってBradley が放ったシュートは Schwarzer がセーブ。 その直後に Verbeek 監督は Culina , Richard Garcia を下げて Dario Vidosic , Nikita Rukavysya らを投入しシステムを 4-4-2 にする。 
Rukavysya は何度かチャンスを創るが得点は入らず、終了直前にアメリカ  Herculez Gomez に決められ、7試合ぶりに敗戦を喫してしまった。 

シュート数はアメリカ 16, オーストラリア 13. 枠内シュートはアメリカ 9, オーストラリア 5, そしてボール支配率はアメリカ 58% オーストラリア 42% だった。 この試合の出場メンバーは下記の通りだった。

GK 1 Mark Schwarzer DF 11 Scott Chipperfield 2 Lucas Neil 3 Craig Moore 8 Luke Wilkshire MF 5 Jason Culina ( 73’ Dario Vidosic ) 13 Vince Grella 23 Mark Bresciano 4 Tim Cahill ( 45’ 16 Carl Valeri ) 19 Richard Garcia ( 71’ 17 Nikita Rukavysya ) 9 Joshua Kennedy

GK 1 Tim Howard ( 45’ 23 Marcus Hahnemann ) DF 3 Carlos Bocanegra ( 55’ 12 Jonathan Borrstein ) 6 Steve Cherundolo 15 Jay De Merit 21 Clarence Goodson ( 61’ 5 Oguchi Onyewu ) MF 4 Bob Bradley , 8 Clint Dempsey ( 82’ 9 Herculez Gomez ) , 10 Landon Donovan 13 Richardo Clark FW 14 Eddie Buddle ( 78’ 7 DaMarcus Beasley ) 20 Robbie Findley

アメリカ代表は6日後、6月12日の England 戦には上記のメンバーから 2得点のFW Eddie Bubble に替ってJozy Altidore, そしてDF Clarence Goodson に替って193cm の CB Oguchi Onyewu が起用された。




"Wir wollen den Sieg" (我々は勝利を求めている)

6月9日の記者会見で Lukas Podolski と Marko Marin の2人はこう答えた。 
“このチームと一緒にピッチに立つと楽しいよ。”  Podolaki  は決して満足のいく昨シーズンではなかった 1FC Köln でのプレーを振り返り、 “クラブでは我々は守備的なプレーを強いられたが、代表での私の任務は攻撃でその方が私には合っている。” そのドイツは Australia 戦は 4-2-3-1 のシステムを採用する事が濃厚だ。その1トップだが Miroslav Klose の怪我がまだ完治しないのでStuttgart のCacau が起用されるとドイツの専門誌は見ている。もちろん Klose が完治すればそれに越した事は無いが。
だが同様に重要なのは2列目、左に Podolski, 真ん中に Mesut Oezil ( Werder Bremen ) そして右にHSV Hamburg の Pitor Trochowski が置かれる事が濃厚。 
しかし21歳の Marko Martin ( Bremen ) もボスニア戦での出来が良かったので先発もあると思われる。 その Martin はこう語った。 “ウィングのプレーが試合を左右する。それが我々のゲームだ。オ-ストラリア はラインを深く保つだろう。それをこじ開ける為にウィングからのボールが重要だ。 1トップは問題では無い。トップの選手にポゼッション保ってボールを供給する事を確認するだけだ。私が右でプレーするか、左かは問題では無い。私はどちらでもプレーできる。そして13日の試合はスタメンでプレーしたいがもしそうでなければ交替出場で頑張るまでだ。”

Mesut Özel は“オーストラリアの守備は大変強く、屈強でタイトなマークをするDF陣だ。しかし、我々はより良くプれーするそしてよく準備が出来、動機付けも充分だ。 オーストラリア戦では勝利できると思うし、この勝利で後のトーナメントに弾みをつけたい。 ”

そして Podoslki はこうも付け加えた。 “勿論我々が有利と云う試合前にはプレッシャーの様なものを感じるがグループリーグの3試合は自信を持って臨むだろうし、最初の試合は是非勝ちたい。 我々はオーストラリアが非常に守備の意識の高いチームと理解している。我々はそれをただ打ち破るだけだ。 そして我々は今いるストライカーを起用し進むだけだ。”

今回のドイツチームは若い選手が多い。 Michael Ballack の怪我による離脱の為 Philipp Lahm が主将を務め、Ballack の穴埋めとして守備的MF Sami Khedira ( Schtuttgard ) 22歳が選ばれ、Özel と Marin の Bremen コンビは共に21歳。 Thomas Muller ( 20歳 ) Holger Badstuber は共に Bayern Munchen 所属で 先月のUEFA Champions League 決勝戦に出場を果たした。 ドイツは2009年 UEFA U-21 で優勝しており、今後更に強化されそうだ。

今終わった Group D の Ghana vs Serbia 戦は85分 A. Gyan のPK で Ghana がSerbia を降した。これで試合を控える Australia , Germany は勝利が必要となった。 これが両チームにどう左右するだろうか…



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2 コメント

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厳しい現実 (鍼灸)
2010-06-14 20:56:10
僕は前回の投稿で「ドイツ戦で大敗しても気持ちを切らさずに、最後まで戦って欲しい。『大人』の集団なんだし」という一説を加えるつもりでした。
でもあまりにもネガティブだし、ひょっとしたら守備が機能して、引き分けに持ち込めるかもしれない、という希望的観測もありました。

ドイツ代表は僕より辛口でした。

惜しむらくは、この試合を1年前にやって欲しかった。
代表の作り方について考え直すチャンスが欲しかった。
出涸らしのお茶を入れ続ければ、いつの間にか飲めなくなってしまうんです。
今いれたのは飲めても、次にいれたのは飲めたものではなくなってしまうかもしれない。
ベテランに頼ったチームは賞味期限が突然やってくるんです。

05年のコンフェデのグループリーグ第1戦でもドイツと対戦しています。
このときは壮絶な打ち合いの末、3-4で敗れましたが、意外にオーストラリアもやるなという評価を与えたと思います。
結局、精神的に切れたのか第3戦のチュニジアにも負けて、勝ち点0でコンフェデを去りましたが、この時の状況とダブるものがあります。
あの時は惜敗でしたが、今回は完敗なので、あの時よりも状況は悪い。

本人たちはショックでしょうが、最後まで切らさずにやってほしいです。
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蓋を開けたら.... (Mr. コンティ)
2010-06-17 00:44:34
鍼灸様

いつもありがとうございます。
期待していたドイツ戦は最悪の結果でしたね。
スタメンを見た瞬間にこの試合の為に契約したスカパーの料金を半分返してほしいと思いました。苦戦をするとは思いましたが 0-4 はちょっと.....確かにドイツの出来は最高でしたけど..
交替で投入されたのが Rukavysya でKennedy, Kewell, Bresciano をベンチに”温存”した理由は残りの2試合で勝点6を見込んでいるのでしょうか?
次のガーナ戦はどういうスタメンなのかも楽しみです。またアップします。 
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