Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

欧州戦線 終結へ 前編

2005-09-09 | FIFA World Cup
遅れ馳せながら、今月初旬に世界各地で行われたワールド杯地区予選。早いものでもう終盤。来月初旬には参加32カ国の殆どが決まる事になる。
その注目の欧州戦線。ウクライナが初出場の美酒に酔っているが、まだ他の欧州枠12カ国が決まっていない。残り2試合になっての予想をするのもいい加減な気がするが、皆様の予想と照らし合せて下さい。

1組 1位オランダ 28 2位チェコ 24 3位ルーマニア 22
先週ブカレストでチェコを 2-0 で降したが、ルーマニアは試合消化が1つ多い。最終戦はアウェーでのフィンランド戦を残しているが、これに勝っても勝点は25で打ち止め。オランダはホームでマケドニア、チェコはアウェィでフィンランド戦を残しており取りこぼしはまず考えられない。両国とも勝ち点25を上回る事は確実でルーマニアの2大会連続予選落ちはほぼ決定的。残る1位争い。10月8日にプラハで行われる大一番、チェコ対オランダ戦が見もの。しかし、これに勝ってもオランダが最終戦でマケドニアに勝てば1位抜けするので、チェコはプレーオフに回るかも。 この組は前回大会の出場国が入っていない。
シード権ってどうなっているの??

2組 1位ウクライナ 24 2位トルコ 20  3位ギリシア 18 4位デンマーク 16
ウクライナは欧州地区の予選突破1号となった。問題の2位争い。トルコは試合消化が1つ多く、最終戦のアウェィでのアルメニア戦を残すのみ。この試合に勝つ可能性は高いので総勝点 23 は期待できる。するとデンマークがまず脱落する。(残り2試合を勝っても勝点は22 )残るギリシアは10月8日にアウェィでデンマークと対戦するがこれに勝たないとおそらくトルコに追い付かない。 よってこの組の2位はトルコであろう。
この組はトルコ、デンマークといった前回大会の出場国に加えて欧州選手権覇者のギリシアが加わった激戦区。そんな中ウクライナが出場を真っ先に決めた。

3組 1位ポルトガル 24 2位スロバキア 19 3位ロシア 19 4位エストニア 15
ポルトガルは次のホームでのリヒテンシュタイン戦に勝つ事は間違いないのでその時点でこの国の1位が決まる。2位争いは最終戦でスロヴァキアがロシアをホームに迎えて雌雄を決する。団結力のスロヴァキアか?個人能力の高さでロシアか? 私個人的には共産権時代の圧制があったのでスロヴァキアを支持したい。 この2カ国アイスホッケーならメダル争いをしてもおかしくないんだけれど?? 

4組 1位スイス 16 2位フランス 16 3位イスラエル15 4位アイルランド 13
かつてはアジア地区に所属しワールド杯、五輪にも出場したイスラエルの健闘もあって混戦の4組。イスラエルは試合消化が1つ多いが最終戦はフェロー諸島。総勝点 18 は確実だが、2試合を残すフランスは最終戦でアイルランドはその前節の10月8日にそれぞれキプロスと戦うので勝点3ずつ上乗せが期待できる。しかし面白いのはスイスが10月8日にホームでフランス戦、最終節の10月12日にはアウェィでアイルランド戦を残している。この前の直接対決ではアイルランドに 1-1 フランスの 0-0 と引分けており混沌としている。イスラエルのもチャンスは大いに残されているが、1位はフランス、2位はスイスとの直接対決をホームで残しているアイルランドか?? でもスイスが落ちれば3年後の欧州選手権ホスト国が揃って予選落ちと(もう一方の共催国オーストリアは既に敗退)なってしまう ……

2018年 ワールドカップイングランド大会 決定??

2005-09-09 | Aussie & Kiwi
商用で再びオーストラリアです。今年から始まった Hyndui A-League, なかなかの話題を呼んでおり9月3日、メルボルン五輪競技場で行われた Melbourne Victory vs Perth Glory は 18,000 人の観衆を集めたとの事。今から49年前の五輪で地元オーストラリア代表が1回戦で日本を 2-0 で破った競技場からサッカーの再復興の狼煙が上がっていると言っても過言でない。 目前の目標である来年のワールド杯出場もさることながら2018年には隣国ニュージーランドと共同開催でワールド杯の誘致を試みていた。ところが、その関係者にショックを与える動きが。FIFA のブラッター 会長がイングランドFA に2018 年のワールド杯に立候補する様に促したのだ。事の発端は7月にシンガポールで開催された Olympic Congress 。
ロンドン五輪誘致の為に Bobby Charlton, Erikkson 現イングランド監督、そしてDavid Beckham 様が集結。見事ライバル Paris を破って 64年ぶりの五輪開催権を勝ち取ったのだが、そこには IOC 委員を兼任するブラッター氏の姿も。こうなれば話は早い。イングランドでワールド杯が再開催と言う流れが出来てしまった。
そして私はどうも臭うのが何かの取引だ。確かに五輪後で全てのインフラは問題なく整備されている。だがそれだけが理由でしょうか?2012年のロンドン五輪は英国がホスト国になる。当然サッカーも含めて球技類は全て予選免除で本大会に参加できる。しかしここでは Great Britain の旗の下にチームを組まねばならず、 England のみと言う分けには行かない。また、ホスト国であるゆえ、無様な成績では終われない。大会の何年か前からチームを結成し強化に当たらねばならない。サッカーでは通常欧州地区は予選の替わりに Under-23 の大会が開催されその上位国が五輪出場権を得るが、 England, Scotland 等の英国4協会は元々の出場権が無いのでその順位はスキップされているが、少なくとも五輪前年に開催される欧州 U-23 の大会には強化の一環として Great Britain チームを結成して派遣せねばならないだろう。しかし、これに難色を示しているのは Scotland 協会の SFA. 今は落ち目であるがかつては1974, 1978 と England が欧州地区予選を敗退する中、英国4協会の中から唯一名乗りを挙げた実績もあり、また宗教的(カソリック系も少なくない)そして歴史的にイングランドへの対抗心が強く、1991年には散発的ではあったが、ソ連邦崩壊の流れを見て、 Scotland 国家独立の動きもあった。今は無くなったがかつては伝統トーナメントであったHome International では England としばしば激戦を交えた。
ブラター氏の動きは活発で既に Brian Barwick FA 会長、Dave Richard Premiership 会長そして Richard Caboran スポーツ相とも面会を済ませ非常に肯定的な回答を貰ったらしい。
その裏には Scotland にロンドン五輪の成功を協力して貰う替わりにワールド杯を準ホームのイングランドで開催するので、との暗黙の取引があるのではと見ている。
ワールド杯は来年ドイツで行われた後、 2010年には初めてアフリカ大陸に渡り南アフリカ共和国がホスト国に。 2014 年は南米大陸でブラジルが有力的で、その次の 2018年にオーストラリア、ニュージーランドが開催を狙っていたのだが。 ブラッター氏には断る理由が有るかもしれない。オーストラリア大陸が広すぎる( Perth から Sydney までは飛行機で4時間 また Sydney から Auckland までは約3時間 )共同開催は受け入れ難いと。しかし、既にラグビーのワールド杯は両国での共同開催を経験しており、アメリカ大陸程の移動距離は無い。しかも共同開催の既成事実を作ったのは他ならぬブラッター氏だ。
改装される Wembly Stadium は12年前51歳の若さで癌でなく亡くなった代表キャップ数108 の1966年大会優勝時の主将 Bobby More 氏の銅像建設が決まった。
既に13年後のワールド杯開催に向けて事が進んでいるように思われる。
ブラッター氏よ、サッカーは欧州の為だけにあるのではない。”第三諸国” にも機会を与えられないかい?イングランド開催はその次ではダメなのかな??