Mr.コンティのRising JAPAN

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4月25日 ACL 日韓対決

2007-04-28 | Football Asia

 

5度目の挑戦でようやく見えてきた1次リーグ突破の壁。その殊勲者となろうとしているのはかつて我が愛する京都パープルサンガと同時期にJ2に降格しそして一時J2では激戦を繰り拡げた相手川崎フロンターレだ。

4月25日。日没直前まで雨が降ったり止んだりの繰り返し。8年振りになる等々力競技場に着いた時も雨雲は上空に停滞しておりいつまた雨が落ちて来るか心配な天候。川崎、全南の所属する Group F は他にもインドネシアのアレマ・マランが所属するが、この組を面白くしているのは何と言っても日本人MF深沢仁博のいるタイのバンコックユニバーシティー。ACL序盤は格上の全南、川崎と引き分けこのグループを盛り上げた。

全南ドラゴンズは昨シーズンの韓国FA杯の王者。前節ではホームに川崎を迎える者の 1-3 で完敗。これで川崎がベスト8に大きく一歩前進を果たした。だがそれだけにこの試合、負ければ後がなくなる相手を迎えた川崎はホームとは言え厳しい戦いになる事は誰もが想像するところ。許丁茂監督は“25日に向けて特別に何かをすることは無い”とは言えホームでの川崎戦では怪我の為レギュラー選手5人を欠く苦しい布陣での敗戦。ベストメンバーさえ揃えばアウェーでも十分に勝算有りと思っていただろう。

4月21日、さいたまスタジアム2002で浦和を 2-1 で破り浦和のホーム不敗記録をストップしそのままの勢いでこの全南戦に臨みたかった川崎であったが浦和戦で先制ゴールを決めた日本代表FWの我那覇を“にんにく注射”の為出場を“自粛”するアクシデントに見舞われた。そして試合当日のこの空模様。過去、代表チーム同士の戦いを含めた日韓対決を思い出し自分が濡れるよりもピッチ条件が対戦相手に有利になる事を案じてしまう。そして現役時代は韓国代表の中心選手でオランダPSV Eindhoven でもプレーした全南の許丁茂監督は1980年マレーシアでのモスクワ五輪予選(この時はPK)、1985年ソウルでのワールトカップ予選と言った重要な試合で日本相手にゴールを決めている事を思い出してしまった。日本とは監督自身は相性が良い様だ。

キックオフ時刻の午後7時近くになり両チームの選手が入場してくると小雨が降って来た。すぐに止むことを祈り、周りの人がそうする様に自分も傘を開かない。川崎は4日前の浦和戦で話題となった“左MF黒津”はベンチスタートでそこにはACL前節全南戦でスタメンであった森が起用され我那覇に替って鄭大世が抜擢された。一方の全南は前節の川崎戦と比較すると右サイドバックのPark Ji Yong が外れ右MF Lee Jun Ki がそこに入り五輪代表候補の姜敏壽, そしてワールトカップメンバーでかつてジュビロ磐田でプレーをした金珍圭とともに3バックを組むことに。FWはサンドロが外れレアンドロのワントップに。ACL初登場のPark Chun Sin がサンドロのやや後ろに配置されその後ろに Song Jung Hyun , Chang Dong Hyuk が置かれ3バックの前には左から前節では起用されなかった金致佑(A代表候補:怪我でもしていたのかな?)そして前節は途中出場の Kim Seoung Jae ,白承敏の3人が置かれる。白承敏は五輪代表候補。これは攻撃を重視した布陣か?

しかしキックオフからボール支配率は川崎が上回る。序盤の攻撃の中心はオシムジャパンの“秘蔵っ子”中村憲剛そしてFWのジュニーニョ。この二人にボールが渡ると何かを期待させてくれる。5分を過ぎた頃には霧雨も上がり8分には早速中村からのスルーが鄭大世にわたりチャンスを演出する。22分にはFKのチャンスを貰い中村が攻撃参加した箕輪に絶妙のクロスを入れる。ジュニーニョは時間を追うごとにドリブルが冴えを見せる。相対する Chang Dong Hyuk, Beak Seung Min が何度も振り切られる。15分にはその左サイドの突破からチャンスを掴む。

一方の全南は川崎の選手の速い出だしになかなか良い大勢でボールが持てない。そして1対1でも川崎の選手の方が強さを見せていたので全南の序盤のチャンスは12分、16分そして23分のFKからとセットプレー頼み。ワントップのレアンドロは左右に動くがボールを受けた時後にスピードがなく川崎DF陣にすぐ囲まれてしまう。4月にオーストラリアアデレードで観た城南一和の崔成国、キムドンフンの様な縦横無尽と言う感じではないので見ていてあまり脅威を感じさせない。川崎優勢の中26分先制点が生まれる。中村からのスルーパスが左サイドの村上に通り中に入れると鄭大世が撃ったショットは一旦相手DFに当たって跳ね返されたがそのリバウンドをジュニーニョが押し込んだ。公式入場者数 10.070 人のうちおそらく川崎をサポートする 約10.000 人の大歓声が湧き上がり、一斉に手にしていた青色のマフラーを振り回す。新丸子駅からここへ来る途中多くの旗やポスターがあった通りロンターレが地元にいかに密着し受け入れられているかがよくわかる。勝たねばならない相手から先制点を奪う非常に理想的な試合展開になったと思ったとたん、この試合初めてスルーパスをゴール前に通されピンチを招く。 Chang Dong Hyok から Song Jung Hyun に通されたが寺田がスライディングで Song のシュートをブロック。CB189cm巨漢の寺田はその強さをこれまでしばしば発揮。昔から日韓対決を見ている私にとって体格で韓国選手を抑えるなんて本当にたのもしく思えてならない。<o:p></o:p>

30分に許丁茂監督は早くも Chang Dong Hyok を下げてブラジル人FWサンドロを入れて2トップにしトップ下に Park Chong Sin をトップ下に置きその後ろに Song Jung Hyong を頭に3バックの前にMF4人が菱形を形成する布陣に。それでも優勢に試合を進め続けるのは川崎。35分には左サイドで得たFKからマギヌンがヘッドを放つがGK正面に。38分には鄭大世がドリブルシュートを放つがポストを直撃。41分中村が、ジュニーニョとのワンツーで抜け出しDF二人を交わして放ったシュートは惜しくもゴールポスト右に外れる。この中村のボールキープは同じ中村姓の俊輔を彷彿させると言うのは褒めすぎか?それとも川崎サポーターからは “一緒にするな!!”と一喝されるか?

45分には右のCKから最後は鄭大世が頭で狙うがGK正面に。 フォーメーションを替えた全南はようやく39分に逆襲からレアンドロが左からシュートを放つがまたも寺田がブロック。43分にはまたもカウンター攻撃を見せ右サイドから逆サイドのサンドロにボールが渡り全南MF二人が雪崩込むゴール前にセンタリングが入れられたが箕輪がカット。しかしバウンドしたボールがペナルティーエリア内の箕輪の手に当たった様にも見えたけど。

46分に全南は波状攻撃を見せたがゴールには繋がらずそのまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

スコアは 1-0 と川崎リード。しかし最後は全南もボールが繋がる様になった。後半どちらが先に次のゴールを決めるのだろう….   続く

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