Mr.コンティのRising JAPAN

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ACL ベスト8 に王手は川崎フロンターレ

2007-04-28 | Football Asia

ハーフタイムの間に Match Day Program を求めて競技場内を散策すると、ありがたい @300 で販売されていた。前節のアウェーでの試合の模様などが書かれている。こういうプログラムが完備されるのは日本ならではか? 後半は全南の出足がやや早くなった様に感じる。52分には箕輪が相手FWを倒してイエローカードを受ける。それでも同点ゴールの気配は感じられない。56分には二人目の交替選手 DF 登録の Kim Jin Hyun がトップ下の Park Chun Sin に替って投入される。この意図はなんなのだろう?

58分、スタンドが沸くシーンが。鄭大世がドリブルで突っ込むが全南DFはファールで止めてゴール正面やや左側でFKを得る。ダポーター達から “ Let’s Go KENGO !! “ のコールが飛ぶ。中村は蹴らなかったがそのFKから右サイドに流れた中村がペナルティーエリアの端からシュートを放つが惜しくもGK Yeom Dong Gyun がブロック。

 

その直後にも再びドリブル突破を試みる鄭大世がゴール真正面で倒され、さっきよりもずっと良い位置でFKを得る。更に大きな声で “Let’s Go KENGO !!” の声援が中村の直接FKを促すが蹴ったのはマギヌン。そしてその直接シュートはGKの正面に。そしてこの時間から全南にボールがよく繋がるようになる。前半は間延びしていた中盤がコンパクトに保たれるようになり、局面で数的優位を保ち、何度も川崎ゴールに迫る。箕輪、寺田がファールすれすれまたファールで相手の突破を止める。65分には3人目の交替選手 19MF Lee Kyu Ro Lee Jun Ki に替って投入される。中盤の運動量を更にアップさせる狙いか? 確かに川崎の選手の足が止まり気味だ。68分には村上が Kim Jin Hyun を倒して与えたFKは川崎ゴールを襲うが川島がキャッチ。その直後も右から繋がれ白承敏に撃たれるがこれも川島が掴む。2003 UAE で行われたワールドユースでの決勝トーナメント1回戦の日韓対決で日本のゴールを死守し勝利に導いたのがこの川島永嗣だった。この試合にはここにいる金珍圭、Kim Chi Woo の二人も出場していた。スタンドからは関塚監督に選手交代を、特に黒津の起用を促す声が。確かに浦和、全南とアジアの強豪相手に中三日おいての連戦ではあるが、まだ20分残っておりリードしているとは言え1点の余裕しかない。選手交代によって極端に攻撃偏重、守備偏重になるのを案じたか?それに中三日しかないととるのか中三日あったと取るのかは選手次第。この連戦も長距離の移動はないのでこのレベルの選手たちだと我々が心配するほど疲弊はしていなかったのではないか? この劣勢の中で目立ったのはジュニーニョ、マギヌンの外人コンビ。次第に左サイドを制圧する様になり79分にはジュニーニョがドリブルシュートを放つ。そして全南は最前線のレアンドロの運動量が落ちてきてトップに残ったままになり、逆にレアンドロにボールが出なくなってくる。そして81分。またもマギヌンからのボールを受けたジュニーニョが左サイドを突破し全南DF二人をかわしてグラウンダーのセンタリングを入れると中に走り込んだ鄭大世は合わせるだけで良かった。この日決定力に問題があった鄭大世がようやく仕事をした。スタンドからは“やっと鄭が決めたよ。”“でもほとんどジュニーニョのゴールだ”と安堵の声を漏らす。

ここでようやく関塚監督が動き村上に替えて黒津でなく井川を投入した。“関塚さん、中村も替えてやってよ。”と声が飛ぶ。中村も足が止まっているがサッカーでは1点差より2点差の方が危険と言う事を関塚監督は熟知してのことだろうか? そして87分には試合をと言うよりもACL1次リーグを決定づける3点目がきまる。2点目と全く同じような展開でマギヌン、ジュニーニョと繋がれ、鄭大世が待つ逆サイドにボールが送られる。鄭のシュートはGK Yeom Dong Gyn が体に当てるがそのままラインを割った。

 

そして谷口、マギヌンがお役目ごめんと落合、大橋と替って大歓声に送られてベンチに下がる。試合終了が待ち遠しいがロスタイムは4分と表示される。この前の浦和戦もロスタイムは4分程度あったなぁ。

このロスタイムにまたドラマが起こる。右サイドでドリブルで上がるジュニーニョに最後まで彼に良い様にあしらわれていた Kim Sang Min が後方からタックルを入れる。怒ったジュニーニョが Kim に掴みかかると両軍の選手がそこに直行する。それが川崎ベンチ前だったので川崎の控えの選手までそこに加勢する。止めに入る選手。明らかに加勢する選手。(止めている選手は少なかったなぁ。関塚監督も止めていなかったかなぁ?)

結局ここで数分プレーがストップし Kim Seong Jae に警告が出されたのみ。でジュニーニョにはお咎めが無かった。そして都合ロスタイムは7分程度取られタイムアップ。川崎と言うよりもJリーグのチームが初めてACLの準々決勝に大きく進出した瞬間であった。

2得点の鄭大世に地元商店街からデコポンが進呈されるこの微笑ましい光景がスクリーンに映し出されるがこの試合の殊勲者は1得点2アシストのジュニーニョだろう。ジュニーニョは21日の浦和戦のマギヌンのゴールも演出するなど大一番に大活躍だ。 そう言えば昨シーズン等々力で愛する京都サンガは彼にコテンコテンにやられたなぁ。

試合後、選ばれた子供達が選手達と勝利のハイタッチをして行くのを見ながら川崎そして浦和がアジアの戦いで勝ち進む事を祈った。

そして……   我が愛する京都サンガはいつこういう舞台に立てるのだろう?そうなれば地の果てまでもサポートに出掛けるのだが



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2 コメント

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TBありがとうございました。 (へんしゅうちょ)
2007-04-30 22:50:28
遅くなりましたがTBありがとうございました。
詳細な観戦記、大変参考になりました。

京都サポの方なんですね…J1復帰、祈念いたします。
来年は同じリーグで戦える様に頑張りましょう!

どっちもJ2だったりして(汗)。
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京都はいつ..... (Mr.コンティ)
2007-05-02 18:37:25
へんしゅうちょ様

コメント有難う御座います。
今や川崎はJリーグを代表するクラブ。
選手も監督の戦術も素晴らしいの一言。そしてうらやましいの一言。
Jへの昇格は教徒の方が先だったのに、こんなに差がついてしまいました..... 昨シーズンもコテンパンにやらましたし...

http://blog.goo.ne.jp/conty1ban/e/159d1c79ed980e210690bc5fd015ed32

愛する京都がJ1復帰することを祈ります。昇格した時はお手柔らかにお願い致します。
そして今季川崎が ACL で勝ち進むこと祈ります。
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