Mr.コンティのRising JAPAN

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日本 4 韓国 3 + Newcastle Jets 超級 0 ACL ベスト16決定

2009-05-22 | Football Asia

商用先の Frankfurt 空港のマクドナルドで私は ACL TV を観ていた。
もちろん蔚山現代と Newcastle Jets のGroup E の大一番だ。 
試合開始前の時点では visitor である Newcastle Jets が勝点1リードしており、この最終節を引き分ければベスト16進出が決まる。
しかし迎え撃つ蔚山現代とて当然勝って次のラウンド進出を決めたいところだった。 
最終節を前に東地区では J League 勢はすべて次のラウンド進出を決めており、残り4つの席をこの組を含めた合計8チームが争う事となっていた。
そして直接対決で決まるのがこの Group E 蔚山対 Jets 戦。 他の3組は最終戦が “消化試合”となるJ League 勢が運命を握っていた。
しかし Group H の川崎フロンターレは1位が確定していなかったので何とか勝ちたいところでは無かったか……
5月19日に Group G と H の試合が行われ水原三星と浦項スティーラーズが次のラウンド進出を決めた。川崎が等々力で浦項に 0-2 で完敗したのはショックだった。

最終節をホームで Jets を迎え撃つ蔚山現代としては当然勝って他の K League 勢に後れを取りたくないところであっただろう。

前節最後の6分間で連続ゴールを挙げて奇跡の逆転勝利を収めた Newcastle Jets は FW Adam Griffiths を累積警告で欠くものの、イタリア人FW Vingroli Fabio が怪我から復帰しスタメンに名を連ねた。 そして前節北京国安戦でスタメン出場した Jobe Wheelhouse がこの試合でもスタメンに。しかしオランダ人FWの De Groot Donny そしてロスタイムで逆転ゴールを挙げた Daniel Rooney の2人はベンチからも外れた。 それは引き分けでも良いこの試合を守備的に逃げ切る為か??

一方前節、瑞穂競技場で名古屋グランパスエイトに 1-4 で大敗した蔚山現代は名古屋戦では途中出場であったかつてFC東京でもプレーした呉章銀がスタメンに入った。他にもマケドニア代表MF のGergierski Slavcho, ボタフォゴでもプレーしたブラジル人 FW Almir Lopez de Luna。そして彼と2トップを組む 2008年東アジア選手権の日本戦に出場歴のある Cho Jin Soo , 2002 年ワールドカップメンバー(出場歴は無い)のMFでありチームの主将である玄泳、 2009年FIFA U-20韓国代表候補の Lim Jong Eun 更にGK 金永光は 2003 FIFA U-20, アテネ五輪、2006年FIFAワールドカップ に選出され6月のワールドカップ予選のメンバー候補に招集されている将来の李雲云に続く代表候補。 こう言ったタンレント揃いのホームチームにどうやって勝点を挙げるのだろうか…と思った。

        

そしてこの競技場は7年前のワールドカップの試合を観戦しに訪れた事がある思い出の競技場だ。またいつか行けるといいなぁ…..

試合は開始からホームの蔚山が押す。14分には Cho Jin Soo が強烈なショットを放つがゴールポストの右に外れる。26分には Slavcho のパスを受けた Cho Jin Soo のシュートはクロスバーをかすめる。 ボールキープの出来るブラジル人の Almir Lopez は脅威であるが最終ラインは韓国人相手でもさすがにフィジカルに優る Jets 。最後の1対1では容易に突破を許さない。       

          

そして36分先制ゴールが生まれる。 左サイドを Vingroli が突破し入れたクロスはぴたりと Jason Hoffman の頭にあいそのまま放たれたヘッドは 金永光を破ってゴールネットを揺らした。       

        

ここには Newcastle からサポーター達は少ししか来なかったのか静寂が訪れる。 勝たねばならない蔚山が先制ゴールを許した。 しかし試合の主導権は蔚山が握っていたので同点ゴールを挙げるには難しいとは思われなかった。 後半に入っても猛攻をかける蔚山。49分には Kim Shin Wook のヘッドがクロスバーに当たり、55分の Almir のヘッドは GK Kennedy がファインセーブ。 68分 Slavcho のヘッドはゴールネットの上に乗る。 
Jets は開始9分に DF Milicevic Lujibo が怪我でベンチに下がるが替って入った元 Adelaide United の Anzelo Constanzo が最終ラインを D’Apozzo Adam とともにしっかりとケアー。 イタリア人FWの Vingroli は足の故障が心配なのか前半でベンチに下がり若い Mooy Brodie Frank がピッチに入る。 時間が経つにつれて FW Sasho Petrovski 以外は全部が下がって守備にまわる。 しかしボールを奪うや Perovski にロングボールを送る方策は効果的で何度か蔚山ゴールにカウンターで迫るシーンも。しかし流石代表GK 金永光、ファインセーブを見せつ追加点を許さない。                   

          

そして88分途中出場の Lee Dong Geun が低い弾道のミドルシュートを放つがまたも GK Kennedy が横っとびで押さえる。 そしてタイムアップのホイッスルを迎えた。 これで昨シーズンの Adelaide United に続いて Newcastle Jets が次のラウンドに進出を決めた。 蔚山現代は K-League 勢の中で唯一ベスト16に残れなかった。

“アウェーゲームはいつも苦戦を強いられる。 我々はカウンター攻撃に頼ったそしてゴールを挙げた。それはやったと思わされたゴールだった。 そして規律良く守備が出来た。 我々の中ではベストゲームの一つでは無かったがもちろんこれは素晴らしいゲームでもあった。“ 試合後 Gary van Egmond 監督はほっとした表情でこう語った。       
           

他の組ではFC ソウルがベスト16進出を決めた。山東魯能はインドネシアの Sriwijaya にアウェーとはいえまさかの敗退 ( 2-4 ) 勝って入ればFCソウルが勝ってもベスト16進出が決まったのだが格下のチームの意地を見せつけられた結果となった。
日中韓豪の直接対決を一つの表にまとめてみた。 
J League 勢は既にベスト16を決めた後の最終節は2分2敗。
中国超級勢は J-League, K-League 勢との直接対決で後れを取った事が Group Stage での結果につながったと思う。 
オーストラリア A-League の3勝は全て Newcastle Jets が上げたもの。

だけどフロンターレよ何故最終節勝ってくれなかったんだろう….

そうすれば Newcastle Jets を等々力で見られたのになぁ…… 

             日本     韓国    中国    豪州    Total     得失点   勝点
J League            4-1-3  4-3-1 3-1-0   11-5-4   36-20    38
K League 3-1-4             4-2-2  1-1-2    8-4-8    23-28    28
中国超級 1-3-4  2-2-4             2-1-1    5-6-9    17-21    21
A League 0-1-3  2-1-1   1-1-2              3-3-6    11-18    12


 



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