Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

アジア大会 男子サッカー 勝つのは・・・

2010-11-13 | Football Asia

幸先良く2連勝スタートの日本男子サッカー。
この時期J-League の優勝争いが佳境を迎えている事もありどうしてもベストメンバーを組めない。と云うよりも大会への位置づけ自体が80年代とは異なる故のメンバー構成となっているのかも知れない。
しかしそこは勝負事。選ばれた選手達は負けても良いなんてさっぱり思っていない事はスポーツ経験者なら解る事。初戦はあの中国相手に 3-0 の快勝。一つでも先のラウンドに進んでくれることを祈っています。  さて他国の事情はどうだろう…

優勝候補の北朝鮮。兵役免除のかかる韓国…

南北朝鮮が同居した Group C。韓国の方は選手選考から色々紆余曲折があったみたいだ。

朴主永、一転出場へ大会前に (朝鮮日報から)

over age 枠でメンバー入りしながらも所属先の AS Monaco のの反対により出場できないとされていた朴主永が、11月7日の韓国紙の報道によると一転して出場できる見込みとなった。
11月5日に「チームが降格の危機にあるため、朴主永を派遣できない」との公式文書を大韓サッカー協会に送っていたASモナコが、当初の方針を変更し、朴主永のアジア大会出場を容認することにした。 
朴主永の強い意志が、ASモナコの態度を変えた。兵役(免除)の恩恵が懸かる朴主永側は、クラブ側との交渉で、「チームの順位が18位まで降下したのは監督の責任であり、このことで選手の未来が犠牲になってはならない」と主張した。 朴主永側は、アジア大会で金メダルを獲得すれば選手としての価値が上昇する点を説明し、「切実な願い」から「脅迫」に近い主張まで展開してクラブ側に迫ったという。
話し合いでは、大声でやり合う場面もあったとのことだ。 
当初は朴主永の意思を確認せず、自分たちの立場だけを伝えてきたクラブと監督は、結局は朴主永の強い意志によって決定を覆すこととなった。
朴主永の参加が決まるや、代表チームもほっとしたムードに包まれた。朴主永は8日午後6時に中国・広州に到着するため、同日5時から行われる北朝鮮との試合には出場できないが、コーチ陣は代役探しの悩みから解放され、後輩選手らは精神的な安心感を得た。
洪明甫(ホン・ミョンボ)監督も、「朴主永の努力に拍手を送る」と喜びを語った。

一方、北朝鮮代表も週末に激しいトレーニングをこなし、韓国戦に備えた。
6日にはパス練習や9対9の練習試合など2時間にわたり練習を行い、試合前日の7日にも体をほぐしながら勝利への意欲を高めた。
北朝鮮のGKチュ・グァンミンは、「簡単にはやられない」と意欲を見せた。だが、北朝鮮は練習場を訪れた韓国の記者を締め出すなど、デリケートな反応を示す場面もあった。北朝鮮は、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場したメンバーが10人を占める上、2003年からユース代表監督を務めているチョ・ドンソプ監督がチームを率いているため、戦力は最強との分析も聞かれる

韓国は基本 U-21 、2年後のロンドン五輪候補選手に over age がプラスされている。
そして先月行われた AFC U-19 のメンバーからは日本を苦しめた長身の池東ウォンが選ばれている。 指揮するのは2002年大会の英雄、洪明甫。優勝へのモチベーションは何と言っても兵役免除。
韓国サッカーとてアジアレベルでもなかなか王者戴冠とはいかないのでサッカー選手は他の競技種目選手達と比較すると少し“気の毒”な気もしないではないが…
ただこういう国家代表選手はまだこういうチャンスがあるけど、“代表一歩手前”の選手が一番かわいそうな気がする….

“優勝の為“か”兵役免除の為“か解らないが今大会は当初、朴主水、金正友らが over age 枠として選出され金周栄、申光勲、の2人もロンドン五輪出場の年齢資格ではないがU-23 と云う事で選出されていたが21歳で今やA代表にも欠かせない選手となりつつある奇誠庸が所属先の Glasgow Celtic での出場機会が増えたので合流が不可能となってしまった。そして朴主水も大会合流が”危ぶまれていた。しかし心境著しく日本戦を含んだワールドカップ後の国際試合に国家代表として出場した尹ビッカラムは1990年5月7日生まれなので“堂々”メンバー入りをしている。

一方の北朝鮮は現時点の U-23 メンバーにワールドカップにも出場した over age 選手3人を加えていた豪華メンバー。ワールドカップメンバーは over age の3人だけでなく合計10人。その
内訳は DF 李俊一( Ri Jun Il ) , 李光川 ( Ri Kwang Chon ) , 李光栄 ( Ri Kwang Hyok ) , 朴男哲 ( Pak Nam Chol ) MF 李哲民 ( Ri Chol Myong ) , 金琴一 ( Kim Kum Il ) , 金永峻 ( Kim Yong Jun ) , 朴男哲 ( Pak Nam Chol ) , FW ; 崔金哲 ( Choe Kun Chol ) , 安哲赫 ( An Cho Hyok ) .
DF 李俊一, 李光川 はワールドカップでは3試合フル出場。 ワールドカップでは鄭大世と共に中心選手だった MF 朴男哲 も3試合にスタメン出場している。もし Bochum で鄭大世がガンガンプレーしていなかったら彼も over age で召集されたか??
その上金永峻の120試合を筆頭に登録選手全員がA代表でプレーした経験を持つ。

気になるのは"
16歳" でメンバー入りしている Ri Kwang Il 先の AFC U-16 でも同名の選手がいたけどその選手は FW 登録でレギュラーではなかった。
そして今大会に選出されたRi Kwang Il はGK 登録で1994年4月13日生まれと登録されていたがこれは1988年4月13日生まれの転記ミスだろう。一瞬先般の AFC U-16 に出場した Ri Kwang Il かと思ったけどこちらは FW 登録だから…

   


注目の南北対決  ( 朝鮮日報から )

過去のサッカー南北対決では、1点差のゲームがとりわけ多かった。
韓国と北朝鮮は国際Aマッチで14回対戦したが、そのうち13回が1点差以内のゲーム(引き分けを含む)だった。それだけ南北対決ではゴールが生まれないということで、先制点を奪ったチームが勝利する可能性が高い。
このような傾向は、中国・広州で開催されるアジア大会韓国代表のU23(23歳以下)でも繰り返された。

アジア大会は8日、開会式(12日)に先立ってサッカー1次リーグ6試合が行われ、
C組の韓国は北朝鮮と対戦し、0-1で敗れた。
韓国は前半序盤、中盤で相手を圧倒し試合をリードした。前半のボール支配率は7対3で韓国が上回り、パスも比較的正確だった。個人プレーでは韓国が勝っていた。しかし、北朝鮮の堅固な守備を崩すことができなかった。試合の主導権を握りつつも、拙攻を繰り返した。一方の北朝鮮は守備を重視しつつ、ミドルシュートを放つなどして食い下がった。
まるで、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の北朝鮮-ブラジル戦を彷彿(ほうふつ)させるような試合だった。当時、北朝鮮は1-2で敗れたが、徹底した守備でブラジルを焦らせた。今回もW杯代表メンバーが10人含まれており、高い守備力を見せた。 
結局、先制したのは北朝鮮だった。北朝鮮は前半36分、アン・チョルヒョクがヘディングで落としたボールを、リ・グァンチョンがダイビングヘッドで合わせ先制ゴールを決めた。
アジア大会韓国代表を率いる洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は後半、ソ・ジョンジン、チ・ドンウォン、ユン・ピッカラムを投入し、総攻撃を仕掛けた。
さらに後半21分には、北朝鮮のパク・ナムチョルがイエローカード2枚を受けて退場処分となり、数的優位を得た。
しかし北朝鮮は、全員がハーフライン後方に下がって韓国の攻撃を封じ込めた。
試合を見守っていた韓国代表の趙広来(チョ・グァンレ)監督は、「北朝鮮のサッカーは精巧でシステムがよい」と評価した。
アジア大会韓国代表はU23の選手ではなく、昨年のU20(20歳以下)W杯で8強入りしたメンバーで構成されている。試合が思い通りに進まなくなるとパスミスを犯し、ゴール前で慌てるなど、経験不足を露呈した。 だが、あきらめるのはまだ早い。アジア大会ではグループリーグで上位2位、3位に入った4チームが決勝トーナメントに出場可能なため、韓国の決勝トーナメント進出は十分にある。韓国は10日にヨルダン、13日にはパレスチナと対戦する予定だ。 一方、A組の日本は中国を3-0で破った。

洪明甫監督の試合後のコメント 
「残念だ。相手の徹底した守備を崩すことができず、チャンスを作れなかった。失点は、GKキム・スンギュが9月以降試合に出ておらず、実戦感覚が戻っていないことだ。韓国がアジア大会で優勝できないのは、きょうの試合のように相手の守備を崩すことができないためだ。このような経験をトーナメントではなく、初戦で経験したのは幸いだった」

チョ・ドンソプ北朝鮮監督の試合後のコメント 
「一人の選手が退場処分を受け、数的不利の状況でも、選手らが敬愛する将軍様の高い指導力の下、最後まで集中力を切らさなかった。韓国が長身の選手を前線に置き、サイドからクロスを上げる戦術を展開するだろうと予想し、ゴール周辺の守備を強化したのが奏功した。ボール支配率が下回ったことや、初戦ということもあり、選手らのプレーに余裕がなかったのが残念だ」

チョ・ドンソプ北朝鮮チーム監督のコメントは定番と言うか…
スタメンは over age でワールドカップメンバーの  李光川、朴男哲、を並べ更に DF 李光栄, 朴男哲, MF 李哲民, FW 安哲赫ら合計6人のワールドカップメンバーを擁した北朝鮮に対して韓国は朴主水は初戦に間に合わず申光勲はベンチスタートで over age は金正友のみのスタメン。 更に尹ピッカラムもベンチスタートだった。 

各選手のコンディションは解らないが南北対決と云う事で4年前のアジア大会準々決勝では完敗している北側の方が負けられないと思ったのかもしれない。洪明甫監督は前半は Jリーガー4人( DF 金英権: FC 東京 , MF 曹永哲 :新潟、キムミンウ : 鳥栖、金甫 : 大分 ) をスタメン起用した。 金英権と曹永哲の2人は10月の韓日戦で召集されたメンバー。金甫はワールドカップ前の日韓戦で途中出場を果たした選手。 
そして74分に曹永哲に替って投入された池東ウォンは前述した U-19 のメンバー。どうもこの世代、日本は南北朝鮮に比べてちょっと出遅れているかな……

                     

かつての強豪マレーシア…

13日、中国戦に臨むマレーシア U-23 チーム。この試合は今後のマレーシアサッカーの将来を左右する試合となるかもしれない…
初戦、キルギスタンを 2-1 で破り続く日本戦は敗れたものの現時点では得失点差は日本に3点差で敗れた中国を抑えて Group A の2位につけている。
続く中国戦を引き分けると堂々2位で決勝トーナメント進出となる。

Malaysia hold edge against China ( New Straights Times より )

中国が次のラウンドに進出する為に13日のマレーシア戦に勝たねばならないとは誰が予想したであろう。今の星取表では得失点差で中国を上回っており、もし中国戦を引き分けられれば日本に次いで2位で1次リーグを通過できる。
そして中国も勝点4を確保出来れば次のラウンドに進出する為の1次リーグ3位の中での上位4チームに入る可能性が高くなる。 そしてもしマレーシアが仮に敗れても Rajagobal 監督率いるマレーシアチームはF組のモルディブ対パキスタン戦が引分けに終わったので C 組の最終戦ヨルダン対パレスチナ戦も引分けに終われば次に進めるチャンスがある。しかしその胸算用ももしキルギスタンが万が一日本を破ってしまえば霧散してしまう。
中心選手の Safiq Rahim は1978年大会以来マレーシアが1次リーグを突破出来るものと信じている。
“まだ1次リーグ突破のチャンスはあると考えている。我々はその可能性を確実にする為に中国戦に全力を尽くす。しかし日本戦で犯した様なミスは避けねばならない。さもなくば我々のチャンスは潰えてしまう。 ”
こう語った Satiq Rahim は日本戦では負傷で出場出来なかった Norhafiz Zamani Misbah に替って主将を務めた。

Rajagbol 監督は大会前に怪我を抱えていた選手達に就いてもまた前向な見解を抱いている。 “我々は中国戦を前に中3日空いたことが選手達のコンディションの回復の手伝いになると信じている”とのコメントも残した。
そして中国戦に就いては守備的な陣容になる事もほのめかしていた。

China keeper forced into humbling apology

多くのアジアのアスリート達が続々とアジア大会の雰囲気を楽しもうとする中、男子中国チームのGK王雷大は自身のブログに地元中国の観客の事を“ 低能”とか“犬の群れ”と表現した事が物議を醸した。
この21歳の将来有望な欧州王者の Inter Milan や Manchester City 入りの可能性をも秘めた GK は初戦の日本戦の2失点目を止められなかったことを指摘されこの様な言葉をブログに綴った。
事が明るみに出て続くキルギスタン戦はメンバーから外された王雷大は謝罪の意を表した。 “私はメディアとサポーターに対してこの様な言葉を用いて中国サッカー代表、中国スポーツのイメージを傷つけた事に対して深く謝罪します。これは私の失敗で、名誉を回復する機会が与えられることを祈っており、今後このような事は二度と引き起こさしません。”と述べた、と報道された。

                


ミュンヘン五輪、モスクワ五輪予選では韓国、日本を抑えて見事に出場権を勝ち取ったマレーシアだが以降は低下線をたどる一方。
アジア大会でも1974年テヘラン大会は3位決定戦で北朝鮮を破って3位となった実績を持つが今はそのかけらも感じさせられない。
2007年 Asian Cup ではホストカントリーながら3連敗で良いところなく大会を後にした。

マレーシアサッカーが浮上するきっかけがようやく…と思われる。
メンバーは U-23 に3人の over age 選手を加えた構成になっている。その中心となるのは over age のFW Talaha と 23歳の MF Rahim と Zambri 。Talaha はキルギスタン戦でゴールを決めている。
13日、もし中国が敗れる様な事になると、一体どうなるのだろう…
それにしても中国は今年2月の東アジア選手権で優勝して以来一体どうしたのだろう? AFC U-19, U-16 では共に1次リーグで敗退。そしてアジア大会では初戦に日本に 0-3 で完敗…. これも一人っ子政策の影響か ??

あぁアジア大会が見たいなぁ…



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