「イチローは本当に礼儀正しい」
日韓決戦?となる WBC のアジアラウンド最終戦。既に日韓両国はアナハイムで行われる2次リーグ進出を決めているが、販売部数拡張を先のイチロー発言に端を発した対日扇動報道に依存するマスコミが上記の見出しを掲げている。 大会前の2日の出来事だったらしい。
2日、東京ドーム3塁側ベンチ前。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手らの打撃練習を見守っていた宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチに、誰かがこっそりと近付いた。
「宣さん、お久しぶりです」
聞き覚えのある声だ。日本代表の看板打者のイチローが、多くの記者たちを伴って宣コーチのもとへあいさつに来た。互いの近況を尋ね、歓談した。もちろん報道陣のカメラのフラッシュが一斉にたかれた。
イチローが笑みを浮かべながら「体重がずいぶん増えたようですね」と問い、それに対して宣コーチは大笑いしながら「あの時より10kgは太った」と答えた。7~8分間の談笑の後、イチローは深々と頭を下げ、その場を離れた。
宣コーチのいう「あの時」とは、韓国野球委員会(KBO)広報委員として活動していた2000年代初めのことだ。
当時、韓火イーグルスのアリゾナ春季キャンプを訪れた宣コーチは、現役引退後初めてイチローに会った。ハンファがイチローの属するシアトル・マリナーズのピオリア・キャンプに参加していたためだ。その時もイチローは先輩の宣コーチに自分から声をかけた。宣コーチが中日でプレーしていた当時、所属チームやリーグこそ違ったが、気心の知れた仲だった。 「あいつは本当に礼儀正しいヤツだ」
宣銅烈といえば中日ドラゴンズでリリーフエースを担った韓国球界屈指の至宝だ。1991年シーズン終了後初めて韓国プロ野球選抜チームが来日したと時にもエースとしてやって来た。そして2回目に選抜チームがやって来たときは日本チームのその無気力振りにわれながら失望した。“一試合30万円しかもらえない”と語った選手も。しかし30万円貰えるのであれば、もっと練習をしてプレーするべきだろう。そんななかシーズン中と替わらないプレーをしたのはイチローであった。そんな彼を国境を越え、野球の後輩の礼儀正しさに接した宣銅烈は憶えているに違いない。 また懐かしい名前も「世界中の選手たちと競う野球大会でいい成果を上げてほしい」 というのは60年代から70年代に日本では大木金太郎という名前で親しまれたレスラー「頭突き王」金一(キム・イル)だ。
金氏は、この日午後、韓国選手団が滞在している東京ドームホテルを訪れ、最後の公式練習を終えた金寅植(キム・インシク)監督、宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチらコーチングスタッフと、朴賛浩(パク・チャンホ/サンディエゴ・パドレス)を始めとする選手たちと面会した。 日刊スポーツ主催の「金一の日本大長征」の一環として、先月27日に日本に到着した金氏がスケジュールの合間をぬって訪問したもので、金氏はこれに先立ち、先月27日、アントニオ猪木と再会し、師として仰いでいた故力道山の墓を訪れた後、力道山の未亡人、田中敬子(64)さんに会ったりもし昨日韓国に帰国した。もう77歳だ。 そして日本の運営の良さを紹介する記事も。
日本は練習試合終了後に開かれる公式インタビューで、韓国語・日本語・中国語・英語の4ヶ国語の同時通訳をする公式通訳機を用意している。取材陣は同時通訳機を通して、リアルタイムでインタビュー内容を伝えることができる。 試合終了後に不満をぶちまける監督の感情や選手達の表情が生々しく、他言語を使う取材陣にも伝わる。通訳を通しているとはいえ、選手達と取材陣はわずか2~3秒待つだけで直接質問と受け答えができる。また他の質問をすることもできるため、言葉の壁からくる誤解の解消を期待されている。
東京ドーム地下2階のメディアルームで行われるインタビューは、タバコ1箱ほどの大きさの通訳機を通して無線でグラウンドの一部や観客席上部にある放送席でも受信することができる。試合終了間際で移動しにくい取材陣にとってこの翻訳機は、今大会での最高のヒット商品として歓迎されている。
と、最新鋭?の翻訳機を紹介。しかしそれも
第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアジア予選開催国としてのプライドからなのか、それとも野球に対する強いプライドからなのか、日本はWBCにただならぬ情熱と誠意を傾けている。
と言う行からの紹介だ。 日本で開催されるスポーツイベントでの運営の良さは世界でも定評があるのだが。
しかし4年前の日韓ワールドカップでは空港や駅、バスターミナルでのボランティアのレベルは韓国の方が上であった。 流暢に日本語を話すオモニ、アボジ達が丁寧に交通機関の乗り継ぎ等を教えてくれ、宿泊先も手配してくれた。そこに日韓の長い歴史を感じた。
そして最後に シマムラマサツグ(25)さんという日本の方が“韓国チームの応援団長は日本人青年”と言う見出しで紹介されている。シマムラさんは1日、東京ドームで日本プロ野球千葉ロッテマリンズとの練習試合をしたWBC韓国代表チームの応援団長を務めた。らしい。
プロ野球サムスンライオンズのユニフォームを着て、今は解散したOBベアーズ(斗山(トゥサン)ベアーズの前身)の帽子をかぶっていたからだ。「サムスンのファンなのか、斗山のファンなのか」という質問には「ロッテジャイアンツのファンで引退したパク・ジョンテ選手が好きです」という予想外の答えが返って来た。しかし間もなく「本当は千葉ロッテが一番好き」と打ち明け、バッグの中から千葉ロッテのユニフォームを出して見せた。敵陣の応援団長をしていたのだった。 「千葉ロッテの応援団はたくさん来ているのに、韓国は今日応援する人がいなかったので」
シマムラさんは「応援の声が聞こえてこないと選手たちはやる気が出ないし、球場が寂しげに見える」と話した。95年韓日スーパーゲームの時に韓国の野球を初めて見たというシマムラさんは、2002年にソウルで韓国語の語学研修を受けたことがあるという。 韓国代表チームではイ・スンヨプとク・テソン選手が一番好きだというシマムラさんは、「それでも5日の韓日戦の時は日本代表チームを応援するだろう」と話した。そして再び観衆に向かって大きな声を張り上げた「みなさんご一緒に。チェ・ヒソプ頑張れ!」
韓国では日本女性が韓流ブームに乗って韓国人男性にぞっこんと紹介されているが、伝統的に日本女性は韓国男性に憧れるものとされている。 日本男性がチェジウやキムテヒら韓国女性に興味を示すことはあまりよくはおもっていないらいしい。70年代から80年代にキーセンに明け暮れる日本人男性が氾濫したせいか?
今日の日韓対決はあらゆる意味で興味がある。韓国は初戦の台湾戦で徐在応、金炳賢、具台晟、朴賛浩 といったメジャー経験者(朴賛浩は今もメジャー)をつぎ込んだが、そのうち何人かは日本戦にでてくるか? 勝負がどうついても、異常な扇動報道がなされないことを祈るよ。
日韓決戦?となる WBC のアジアラウンド最終戦。既に日韓両国はアナハイムで行われる2次リーグ進出を決めているが、販売部数拡張を先のイチロー発言に端を発した対日扇動報道に依存するマスコミが上記の見出しを掲げている。 大会前の2日の出来事だったらしい。
2日、東京ドーム3塁側ベンチ前。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手らの打撃練習を見守っていた宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチに、誰かがこっそりと近付いた。
「宣さん、お久しぶりです」
聞き覚えのある声だ。日本代表の看板打者のイチローが、多くの記者たちを伴って宣コーチのもとへあいさつに来た。互いの近況を尋ね、歓談した。もちろん報道陣のカメラのフラッシュが一斉にたかれた。
イチローが笑みを浮かべながら「体重がずいぶん増えたようですね」と問い、それに対して宣コーチは大笑いしながら「あの時より10kgは太った」と答えた。7~8分間の談笑の後、イチローは深々と頭を下げ、その場を離れた。
宣コーチのいう「あの時」とは、韓国野球委員会(KBO)広報委員として活動していた2000年代初めのことだ。
当時、韓火イーグルスのアリゾナ春季キャンプを訪れた宣コーチは、現役引退後初めてイチローに会った。ハンファがイチローの属するシアトル・マリナーズのピオリア・キャンプに参加していたためだ。その時もイチローは先輩の宣コーチに自分から声をかけた。宣コーチが中日でプレーしていた当時、所属チームやリーグこそ違ったが、気心の知れた仲だった。 「あいつは本当に礼儀正しいヤツだ」
宣銅烈といえば中日ドラゴンズでリリーフエースを担った韓国球界屈指の至宝だ。1991年シーズン終了後初めて韓国プロ野球選抜チームが来日したと時にもエースとしてやって来た。そして2回目に選抜チームがやって来たときは日本チームのその無気力振りにわれながら失望した。“一試合30万円しかもらえない”と語った選手も。しかし30万円貰えるのであれば、もっと練習をしてプレーするべきだろう。そんななかシーズン中と替わらないプレーをしたのはイチローであった。そんな彼を国境を越え、野球の後輩の礼儀正しさに接した宣銅烈は憶えているに違いない。 また懐かしい名前も「世界中の選手たちと競う野球大会でいい成果を上げてほしい」 というのは60年代から70年代に日本では大木金太郎という名前で親しまれたレスラー「頭突き王」金一(キム・イル)だ。
金氏は、この日午後、韓国選手団が滞在している東京ドームホテルを訪れ、最後の公式練習を終えた金寅植(キム・インシク)監督、宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチらコーチングスタッフと、朴賛浩(パク・チャンホ/サンディエゴ・パドレス)を始めとする選手たちと面会した。 日刊スポーツ主催の「金一の日本大長征」の一環として、先月27日に日本に到着した金氏がスケジュールの合間をぬって訪問したもので、金氏はこれに先立ち、先月27日、アントニオ猪木と再会し、師として仰いでいた故力道山の墓を訪れた後、力道山の未亡人、田中敬子(64)さんに会ったりもし昨日韓国に帰国した。もう77歳だ。 そして日本の運営の良さを紹介する記事も。
日本は練習試合終了後に開かれる公式インタビューで、韓国語・日本語・中国語・英語の4ヶ国語の同時通訳をする公式通訳機を用意している。取材陣は同時通訳機を通して、リアルタイムでインタビュー内容を伝えることができる。 試合終了後に不満をぶちまける監督の感情や選手達の表情が生々しく、他言語を使う取材陣にも伝わる。通訳を通しているとはいえ、選手達と取材陣はわずか2~3秒待つだけで直接質問と受け答えができる。また他の質問をすることもできるため、言葉の壁からくる誤解の解消を期待されている。
東京ドーム地下2階のメディアルームで行われるインタビューは、タバコ1箱ほどの大きさの通訳機を通して無線でグラウンドの一部や観客席上部にある放送席でも受信することができる。試合終了間際で移動しにくい取材陣にとってこの翻訳機は、今大会での最高のヒット商品として歓迎されている。
と、最新鋭?の翻訳機を紹介。しかしそれも
第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアジア予選開催国としてのプライドからなのか、それとも野球に対する強いプライドからなのか、日本はWBCにただならぬ情熱と誠意を傾けている。
と言う行からの紹介だ。 日本で開催されるスポーツイベントでの運営の良さは世界でも定評があるのだが。
しかし4年前の日韓ワールドカップでは空港や駅、バスターミナルでのボランティアのレベルは韓国の方が上であった。 流暢に日本語を話すオモニ、アボジ達が丁寧に交通機関の乗り継ぎ等を教えてくれ、宿泊先も手配してくれた。そこに日韓の長い歴史を感じた。
そして最後に シマムラマサツグ(25)さんという日本の方が“韓国チームの応援団長は日本人青年”と言う見出しで紹介されている。シマムラさんは1日、東京ドームで日本プロ野球千葉ロッテマリンズとの練習試合をしたWBC韓国代表チームの応援団長を務めた。らしい。
プロ野球サムスンライオンズのユニフォームを着て、今は解散したOBベアーズ(斗山(トゥサン)ベアーズの前身)の帽子をかぶっていたからだ。「サムスンのファンなのか、斗山のファンなのか」という質問には「ロッテジャイアンツのファンで引退したパク・ジョンテ選手が好きです」という予想外の答えが返って来た。しかし間もなく「本当は千葉ロッテが一番好き」と打ち明け、バッグの中から千葉ロッテのユニフォームを出して見せた。敵陣の応援団長をしていたのだった。 「千葉ロッテの応援団はたくさん来ているのに、韓国は今日応援する人がいなかったので」
シマムラさんは「応援の声が聞こえてこないと選手たちはやる気が出ないし、球場が寂しげに見える」と話した。95年韓日スーパーゲームの時に韓国の野球を初めて見たというシマムラさんは、2002年にソウルで韓国語の語学研修を受けたことがあるという。 韓国代表チームではイ・スンヨプとク・テソン選手が一番好きだというシマムラさんは、「それでも5日の韓日戦の時は日本代表チームを応援するだろう」と話した。そして再び観衆に向かって大きな声を張り上げた「みなさんご一緒に。チェ・ヒソプ頑張れ!」
韓国では日本女性が韓流ブームに乗って韓国人男性にぞっこんと紹介されているが、伝統的に日本女性は韓国男性に憧れるものとされている。 日本男性がチェジウやキムテヒら韓国女性に興味を示すことはあまりよくはおもっていないらいしい。70年代から80年代にキーセンに明け暮れる日本人男性が氾濫したせいか?
今日の日韓対決はあらゆる意味で興味がある。韓国は初戦の台湾戦で徐在応、金炳賢、具台晟、朴賛浩 といったメジャー経験者(朴賛浩は今もメジャー)をつぎ込んだが、そのうち何人かは日本戦にでてくるか? 勝負がどうついても、異常な扇動報道がなされないことを祈るよ。
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