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Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

メダルを狙う オーストラリア五輪代表 Olyroos 達

2008-07-24 | Aussie & Kiwi
北京五輪の開幕までいよいよ2週間余りとなって来た。開会式より早く男女のサッカーは開幕する。日本の五輪メンバー18人は7月14日に発表され24日にオーストラリア五輪代表29日にはアルゼンチン五輪チームを迎えて代表発表後の連戦に臨む。
アルゼンチンに就いてはメッシやリケルメが出るとか話題になっているがオーストラリア五輪チーム Olyroos を語る、いや語れるマスコミ、専門誌はほぼ皆無だ。ならば私が??と言う訳ではないが24日神戸で日本五輪チームと対戦する Olyroos を自分なりに纏めてみた。そのオーストラリア五輪代表チームのポジション別のメンバーは下記の通り。

GK : Tando Velaphi ( Perth Glory )
   Adam Federici ( Reading : ENGLAND )

このポジションが Graham Arnold 監督が最も悩むポジション。最終予選では Central Coast Mariners の守護人 Daniel Vukovich が6試合全て自陣ゴールを守り通した。しかし今年2月の Hyundai A-League の Grand Final の終了直前の Mark=Shield 主審に手を出し退場に。試合も敗れたばかりか本人の処罰は当初オーストラリアフットボール協会F.F.A. は15カ月の出場停止処分と発表したがこれはあくまでも A-League に限られたことでAマッチを含めた国際試合に適用されるかどうかが焦点となっていた。その後チーム、本人からの“控訴”により A- League 出場停止期間はずいぶん緩和され8月29日から10月5日までの間となった。しかし五輪、A代表としての出場については6月11日 FIFA から2009年1月25日までとの判断が“確認”され Vukovich の五輪出場の可能性が断たれてしまった。これには本人はもとより F.F.A. Mariners 関係者、五輪代表スタッフはショックを隠し切れなかった。主審に手を出したのは決して許されることではないが、その判定が“明らかに”主審の誤審。地元では Vukovich に同情的な声が多かった。現在A代表こと Socceroos ではワールドカップ、 Asian Cup でもゴールを守った Mark=Schwarzer がいるが、彼の後継者として Vukovich は期待されていただけに9月から始まるワールドカップ予選にも不安感を募らせることに。
2008年に入って Olyroos は3月のアメリカ遠征から活動を始動。5月17日から26日までマレーシアで開催された国際大会で5試合を行ったが主に GK は五輪予選では第2GKだった Tando Velaphi が担って来た。
6月28、29日には“最終選考会”の一環として Darwin でチリ五輪チームと2試合を行いそこでは Justin Pasfield ( Sydney United ) Chris O’Connor ( Bray Wanderers : IRELAND ) がそれぞれ“最終試験”に臨んだが Velaphi を脅かす存在でもなく五輪メンバー入りも叶わなかった。Pasfield は2005年オランダで開催されたFIFIA U-20 メンバーにも選ばれ1-1 に終わった日本戦に出場。その時の控えGKが Velaphi だった。正に立場が逆転したのだった。Velaphi は2007-08 シーズンはチームの正GK Jaspn Petkovich が前シーズンの負傷が癒えるまで8試合ゴールを守った。第2GKには Adam Federici が選ばれたが日本戦では恐らくこれまで出場機会が無かった Federici がではないかな??それとも Velaphi がレギュラーかの最終試験か......

DF : Ruben Zadkovich ( 左サイドDerby County : ENGLAND )
   Adrian Leijer ( CB Fulham Athletic : ENGLAND )
Mark Milligan ( 右サイド or CB : EX-Sydney FC )
Matthew Spiranovic ( CB or CHF : FC Nurnberg : Germany )
Trent McClenahan ( 右サイド Hereford United : ENGLAND )
Nikolai Topor-Stanley ( 左サイド or CB Perth Glory )
Jade North ( 左サイド or CB Newcastle Jets ) : Over Age

最終予選に出場した6選手は出場時間が360分、4試合以上の選手ばかり、その上Over Age のJade North も選ばれた。妥当と言うよりの不動のDFラインだ。そして最終予選では Leijer , Milligan がそれぞれ2得点ずつ挙げている。総得点7点中DFが4得点とはどこかの代表チームの様だが特に最大のライバルと見られていたイラク戦ではアウェー,ホーム共にはイラク攻撃陣を完封し、ホームではこの二人のゴールで勝利を上げ五輪出場に大きく前進した。
オーストラリアは Socceroos, Olyroo そして A-League と4バックが主体。左サイドにZadkovich, CB にはTopor-Stanley と Jade North そして右サイドに Mark=Milligan がスタメンではないか? Mark=Milligan は昨シーズン1月の A-League 日程終了後は Agent と共に渡欧の可能性を探っていた。そして Manager, Agent の連絡ミスから??5月の合宿に現れずマレーシア遠征から外されたが合宿に遅れたのは欧州のクラブチームのテストを受けていたかららしい。
それでも Arnold 監督は Milligan は外さなかった。いや外せなかったと言った方が適切か??
このDF陣を見ると日本と随分縁のある選手が並ぶ。Trent McClenahan は2005年 FIFA U-20 の日本戦に出場しカレン=ロバートや平山と相対した。Zadkovich, Topor-Stanley そしてMilligan は昨年 Sydney FC のメンバーとして浦和 REDS との試合に出場した。特に Topor-Stanley はホームでの試合は左サイドで出場したがさいたまスタジアムでのリターンマッチでは191cm の長身を生かしてCBに入りワシントンのマークに着いた。そのTopor-Stanley は North とCBを組んで五輪ではアルゼンチン、セルビアの攻撃陣を抑えにかかる。North は本来左サイドのポジションで起用されることが多いが2月の Frand Final では CB でも起用された実績がある。Adrian Leijer をベンチに温存できるのは大きいと思うがタレントの揃ったDF陣に Over Age の Jade North を加えるのは得策でないという声も多い……….

MF : Stuart Musialik ( CMF : Sydney FC )
Kristian Sarkies ( Offensive MF : Adelaide United )
Neil Kilkenny ( CMF : Leeds United : ENGLAND )
Blagoja Celeski ( Offensive MF : Melbourne Victory )
James Troisi ( 左MF : Newcastle United : ENGLAND )
David Carney ( 左MF Sheffield United : ENGLAND ) : Over Age

A代表歴もあり最終予選では全試合に出場しホームのレバノン戦でゴールを挙げた Melbourne Victory 所属の Nicholas Ward は選ばれなかった。Over Age の David Carney が選出されたがMF陣を見渡しての感想は“超攻撃的”または“ディフェンスはどうするのだろう??” そして右サイドは誰が担うのか…… 左サイドは David Carney で決まりだ。ワールドカップ予選ではサイドバックで起用される事が多かったが中盤の左が彼のもっとも得意とするポジション。昨年のACL では Sydney FC のメンバーとして浦和 REDS とも対戦。その攻撃力は浦和DF陣を苦しめた。また Asian Cup の日本戦にも先発出場している。右サイドには Sarkies または Celeski を起用して Musialik, Kilkeny を中盤の底に置くか?それともタレント豊富なDF陣をこの位置に入れるか?
Sarkies,Kilkeny はともに2006年のワールドカップの予備メンバーでドイツまで帯同した。そして6月のワールドカップ3次予選の最終戦の中国戦に出場している。 Musialik, Sarkies そして Celeski は2005 年FIFA U-20の日本選手出場している。

FW : Mark Bridge ( Sydney FC )
Nikita Rukavysta ( Perth Glory )
Archie Thompson ( Melbourne Victory ) : Over Age

Nathan Burns, Bruce Djite の元 Adelaide United コンビ、そして David Williams ( Brondby ) らがそろって落選したことは一種の Supplies であった。この二人の落選に就いては Arnold 監督も記者会見で記者達の質問に答えているが、北京での暑さに耐えられるか疑問であった事と(おそらく国際舞台での) FW経験の不足を挙げたらしいがそれは正しいとは言い難い。まずこの二人は6月のワールドカップ予選では常にチームと帯同し中東遠征にも参加。 Djite はホームのイラク戦、アウェーのカタール戦には途中出場も果たしている。 Perth Glory 所属の Rukavysta は昨シーズンA-Leagueでは20試合出場し6ゴールを決めている新星ではあるが、Djite, Burns の方が1枚上手出はなかったか? Rukavysta は最終予選では2試合ベンチ入りを果たしたのみで出場機会はなかった。来るシーズンは Djite ( Genclerbirligi Turkey ) Bruce ( AEK Athens ) 共に渡欧するがそれが影響しているとは………この二人が Adelaide から抜けたのは9月に ACL で対戦する鹿島には”吉報”だ。
日本戦では Mark Bridge と Archie Thompson の2トップが起用されると思われる。 Mark Bridge は昨シーズンの Grand Final では決勝のミドルシュートを決めて当時所属していた Newcastle Jets を王者に導いたがそのシュートの強烈さは印象的で今でも忘れられない。 も一人のFWは Thompson だと思うが昨シーズンは所属先の Melbourne Victory では彼のボールキープを生かすべくむしろ2列目で使われていた。Thompsonは昨年の Asian Cup では何試合か出場を果たしたがワールドカップメンバーであったが出場機会は無かった。
Arnold 監督としてもこのFWのポジションがGKの次に頭を痛めたのではないか?当初は Kewell, Breschiano の召集を試みたが叶わず、2006年のワールドカップに”出場”したメンバーを起用したかったらしい。 最終予選でFWの得点は Mark Bridge と David Williams が1点ずつを挙げたのみ。それもホームの Lebanon 戦,
得点力不足は日本に限ったことでは無いという事か.....

Olyroos は7月4日のメンバー発表後は12日に Sydney で New Zealand ( 3-2 ) と 20日には中国 (0-1 ) と 長春で試合をこなし24日に日本、31日にソウルで韓国と試合を行い8月7日にセルビア(上海)10日アルゼンチン(上海)そして13日象牙海岸(天津)との試合に臨む。日本より10日早くメンバーを発表したことにより中国にまで”下見”をする事が出来た。
しかし反町監督にも同情を禁じえない。 A-League は2月に日程を終了し欧州のリーグは5月末までに各国ほぼ日程を終えているのでオーストラリアの方が召集、合宿そして遠征を組みやすかったのは間違いない。
 
前回はベスト8に終わったが(準々決勝でイラクに敗れる)今大会の目標は1次リーグ突破そして Ned Zelic, Tony Vidmar, Paul Okon そして Tony Popovic らを擁して準決勝に進出したバルセロナ五輪以来戦績を狙う。幸い?セルビアがレッドスターをはじめ地元クラブの選手供出に難色を示し混迷が始まっている。もし準決勝進出となれば Arnold 監督はAsian Cup で失墜した権威を回復するチャンスだ。 

その Olyroos と女子の Matildas が来日し日本五輪代表となでしことゲームを行うが試合会場は神戸だ…….

残念だけどテレビ観戦しかないな……. しかし反町ジャパンは大丈夫なのだろうか??  

南半球を徘徊中 急発展都市 Brisbane にて

2008-03-09 | Aussie & Kiwi
New Zealand 一の大都市Auckland から3時間少しのフライトでオーストラリア大陸、Queensland 州の州都 Brisbane に到着した。ここでまた数日過ごす予定だ。
New Zealand で過ごした1週間弱の期間はあまりよく寝られなかった。今は夏の南半球、夏時間を採用する New Zealand と日本では時差が4時間もある。オーストラリアの東海岸の都市とでもメルボルン、シドニーとは2時間 ブリスベンとは3時間の時差がある。従って現地時間の夜中の2時ごろにならないと寝られないのだ。それでいて朝は6時か7時には起きねばならない。歳のせいか時差への順応もなかなか時間がかかり今回は慣れた頃にそこを離れねばならなかった。
ここでは現在ラグビーの国際リーグ、 Super 14 が開幕したばかり。Wellington に行った時には Super 14 の試合があった。おかげでホテルがなかなか取れなかった。昨日もここ Brisbane で Super 14 のゲームがあり、地元の Reds は今季まだ勝ち星の無い南アフリカの Cape Town Stormers に 16-34 で敗れてしまった。 ラグビーは興味はあるがサッカーほどでもないので昼間に顧客と会った時に試合があった事は聞いていたが競技場まで足は運ばなかった。ラグビーファンなら勿体ない話と受け止められたかも知れない。
当地で Four For Two Australia を購入した。先々週終了した A-League の総括特集があった。興味を引いたのは Team of the Year に最下位に終わった Wellington Phoenix が選ばれたこと。その理由はまず他のチームは2シーズンの経験と実績があったがPhoenix は昨シーズン開始前からチーム作りを始めたこと。名匠 Rickie Herber の目指すスタイルが魅力的であった事。そして Wellington にサッカー人気を作った事が理由に挙げられている。前にあった Auckland をホームにした New Zealand Knights は最後のシーズンとなった 2005-06 では最後の4試合は頑張って3勝1分けとしたもののそれまでは17試合で2勝しか上げられず、開幕シーズンではわずか1勝しか出来なかった。そして平均観客動員数も4,000人に達する事は無かった。新星 Phoenix はデビューシーズンとなった昨シーズンは Perth Glory と同じ勝点20ながら得失点差で最下位に甘んじた。勝点20は昨シーズンの Knights より勝点が1つ上回っただけだが平均観客動員数は 11.683人に達し,ここのサポーター達は “ Yellow Fever “ と言う名前が定着した。これは Knights のホームグランドだった North Harbor Stadium が街の中心からかなり離れており、しかも交通手段が車しかなかったのに対して、Phoenix のホームスタジアムの Westpac Stadium が街の真ん中にあり非常にアクセスが良かった事も大いにあるが、チームオーナーの Terry Serepiosos の経営手腕も大いにある。ニュージーランド代表ストライカーの Shane Schmelz, ブラジル人MF Daniel 等のレベルの高い選手を積極的に取り、そしてサッカー人気を定着させるべく David Beckham のいる Los Angels Galaxy を招待し Exhibition Match も行った。




しかしシーズン終了後はPremiership の Fulham でもプレーした Ahmed Elrich, ブラジル人MF Felipe Campos FWの Royce Brownile そして Adelaide United からシーズン途中に移籍してきたKristian Rees らはチームを去ることに。しかしオーストラリア五輪代表候補でもある Vince Lia, Newcastle Jets の Andrew Durante ルーマニアの FC National Bucuresiti, Politehenica Timisoara でプレーしていたオーストラリア U-20,23 そして代表歴もある Jon McKain そしてPerth GloryのFW でNew Zealand 代表のFWでもある Leo Bertos らを獲得。来シーズンの開幕が非常に楽しみな陣容となりつつある。これまでの Knights の様に欧州、特に England の下部リーグでプレーしていたロートルばかりを取るのではなく、上記の様な即戦力や若い将来性を先取りしたり、2月8日から Herner 監督をはじめチームの重鎮3人が3週間にわたって新選手発掘の為に世界を行脚させるなどこう言った投資が来シーズンに結びつけ非常に面白いリーグをなると思う。

ただリーグの発展となると不可欠なのがチーム数の増加。これまでの8チームでは試合数も限られ収益も限られる。そしてオフシーズンが長すぎてしまう。まぁその間に Joel Griffiths の様にアビスパ福岡に“出稼ぎ”に来るのも良いかもしれないがJリーグの“居心地の良さ”に日本に渡ってしまうかもしれない。ただ地元のサッカーファンは“日本だと時差がないし移動も10時間以内だからワールドカップ予選にも影響がない。それにアジア各国への合流も問題無い。”と昨日会った顧客は語っていた。でも中東などの西アジア地区なら欧州の方が近いし、選手なら欧州でプレーしたいだろう。 3月7日付の地元紙によると来シーズン A-League のチーム数が現状の8チームもままになる可能性が出て来たとの事。Gold Coast Galaxy と Townsville Thunder が新加盟を目指していたのが Thunders の資金調達がメルボルンの投資家Millissa Fischer-Massa が投資から身を引いた事により怪しくなって来たらしい。 FFAとしては奇数チームでリーグ運営をしたくないのでこうなると既に何人かの選手と契約を結んでいる Gold Coast Galaxy の加盟も危なくなって来た。 Thunder の新監督にはかつての New Zealand の英雄で JEF United でもプレーした Wynton KIWI Rufer 。それに Gold Coast は仕事でも良く行くので楽しみにしていたのだけど……

リゾート地の Gold Coast はいつも周りが観光客ばかりで仕事には向かない街だけど A-League があればとおもっていたんだけどなぁ……新加盟についてはもうすぐ最終決定がなされる。
Brisbane では時差もなく本当によく眠れた……久しぶりによく眠れたわ……….


南半球を徘徊中 Christchurch にて

2008-03-05 | Aussie & Kiwi
クライストチャーチ2日目はやはり雨が降って来た。初日の昨日は終日雨だった。おかげでスーパーマーケットの入っているショッピングモールはものすごい人だった。雨でどこにも行けない時ほどこう言った Shopping Complex がはやるそうだ。そこは車社会のニュージーランドでの特徴だ。
ここに在留している邦人の方に色々現地事情を尋ねる。ニュージーランドと言えばラグビー。3年後の次回のワールドカップはここが開催国。第一回目以来の開催となるがそれももう21年前。あぁそんなに経ったのか……..
でも良く考えれば ALL BLACKS は地元開催以来ワールドカップでは優勝した事がないのだ。昨年あれだけ期待されたワールドカップは準々決勝でフランスに敗れた。あの時はオーストラリア、ニュージーランドと南半球の強豪が相次いで敗れ、商用にオーストラリアにいた私は地元の人たちの落ち込みぶりが手に取る様に解り非常に気の毒に思った。 ALL BLACKS は大会後の誰が監督に就任するのかが地元では大変注目さていたらしいが、協会の決定は昨年のワールドカップに続いて Graham Henry の続投。その決定を受けて本命視されていたCanterbury Crusaders の監督であった Robbie Deans はライバル国 Wallabies の監督にしかも4年契約してしまった。 Henry の契約は2年。3年後地元開催のワールドカップでは優勝が至上命令のはず。なのに監督人事のこの一連に流れに地元の人達は怒りを通り越して疑問しか湧いて来ないらしい。
Henry は2003年のワールドカップ終了後、ALL BLACKS の監督に就任したのだが大会直後、2003年大会覇者の England に2連勝し株を上げたがその後の 2004 Tri-Nations では2勝2敗の最下位に終わる。2004年末の遠征ではフランスをパリで 45-6 で破るなど成果を上げる。2005年に入ると British and Irish Lions 戦そして 2005 Tri-Nations での優勝する。さらに翌年の Tri-Nations でも優勝を果たしこの年の欧州遠征では England, France そしてWales を撃破。この年は Tri-Nations で南アフリカに敗れただけであった。そしてこの年IRB から Coach of the Year に輝き、2007年のワールドカップではALL BLACKS こそニュージーランド国民にもならず世界のラグビーファンから優勝候補最右翼とされた。しかし準々決勝のフランス戦ではまさかの逆転負けを喫しベスト8で姿を消してしまった。
大会後、次の監督去就が注目されたが結局 Graham=Henry が続投。本命視された Robbie Deans はオーストラリアに行く事となり3年後の地元開催のワールトカップの結果が早くも不安視され出した。
もしこの Graham=Henry が契約延長期間の2年間で結果を出せなければ誰が地元開催のワールドカップで ALL BLACKS を24年振りの優勝に導いてれるのだろう………
今年の6月には Ireland, England がニュージーランドに遠征しテストマッチを組む予定らしい….
3年後に行われるラグビーのワールドカップ。出場枠が16に戻されると言う事で日本は大会に出場できるのだろうか?ニュージーランドの在留邦人は“アジア枠”が確保される事を願っている….とのことであった。

タクシーを拾って乗り込むと運転手は韓国人の男性であった。歳は私よりは10歳以上年上に見える。
私が行き先を告げると、“日本人の方ですね。”と大変流暢な日本語で話しかけて来た。
1972年から4年ほど日本の大学に留学していたそうだ。当時を知る私は金大中氏誘拐事件、在日韓国人青年文世光の朴大統領狙撃事件の事を話し、それが子供の時の韓国の第一印象で非常に怖い印象を持った事を話した。彼も日本に留学にやって来た時に朝鮮総連からコンタクトがあったそうで当時の情報力に驚いたそうだ。
ありきたりの話をしてみた。“2002年のワールドカップの時に韓国に行ったが行く前は不安で日本人と判れば何をされるかわからないから中国人のふりでもしようかと思ったけど、みんな優しくしてくれてよかった。”との話した。
彼は苦笑しながら、“大丈夫ですよ。日本人なら韓国人を嫌う人は徹底的にきらうけど、韓国人なんてへんなもんで植民地時代の事を出して日本を非難しながら日本人は好きなんですよ。”と話してくれた。
留学時代はいやな思いをした事は殆どなかった。あの時は楽しかった、と述懐し、南北統一なんて金正日が生きている限り、それに取り巻く一万人程度の特権階級を取っ払わないと絶対に無理とも話した。
日本人拉致問題もよく知っており、“あんなことしなくても金を払って日本人を雇って教育ががりに据えればいいものを…..”とも言っていた。韓国人も多くが拉致されているの今の韓国政府は…..とも。
本当はもっと話をしたかったけど、サッカーの話なんかもしたかったけど、車範根を知っていますよね、中学生の時にテレビで見たけど凄かったですね….と切り出せなかったなぁ……
目的地に着いてタクシーを降りた。もっと乗って話をしたかったなぁ…… 

いつの日か北朝鮮の人とも話せないかな??もちろん1966年のワールドカップイングランド大会の時、祖国ではどうだったのだろう、どんな様子だったのだろう…….. そんな日が来るのだろうか
それでもその時はどんな話が出来るかその時になってみなければわからないだろうなぁ………

南半球を徘徊中

2008-03-01 | Aussie & Kiwi
関東地方に春一番が吹き荒れた日に日本を後にして丁度1週間。今回も移動の連続で休まる日は無く New Zealand の Christchurch に足を踏み入れこれからようやく一息がつけそうだ。
Newcastle Jets の優勝で幕を閉じた3シーズン目の A- League の次の話題は Melbourne Victory と Adelaide United の出場する Asia Champions League 。日本でもようやく昨年から ACL が話題になってきたが昨シーズン初出場のオーストラリア勢は Sydney FC が浦和レッズと同じグループだったことから浦和レッズそして J リーグに対して関心が割と高いと感じた。
メルボルンに行った時ある顧客と話をした。話題は半分以上がサッカーの話題でその半分が A-League の話題。
元々はアイルランドからの移民でメルボルン在住は16年目になるらしい。メルボルンには Irish Bar が市内に40軒あるらしく中には特大のアイルランド国旗を掲げているところもあった。警察が来て何度も下ろすように指導されているらしいが降ろしても1か月もすればまた掲げるらしい。ここに来ると日本人は割と歓迎される。Ireland 人は Celtic をまずサポートするらしく中村俊輔がチームの顔となり水野晃樹が契約した事から日本人の私を歓迎してくれるのだ。これは御存知の通り Celtic はカソリック色のクラブでアイルランド人はカソリック系が多いので Celtic を支持するらしい。パースでも,ある Irish Pub が Celtic を熱狂的にサポートしておりその店に一度行かないか?と誘われた事もある。 
彼はまた熱狂的な Arsenal のサポーターでもあり昨年末には Emirates Stadium に行き Tottenham Hotspur 戦との North London Derby を観戦したらしい。試合は彼のお気に入りの Arsenal が2-1 で勝利しご機嫌だったそうだ。そして何よりも現場でしか味わえない試合の雰囲気を熱く語っていた。今シーズンは2月23日の時点で2位 Manchester United に勝点3差を付けて首位を走っており、このまま残りの11試合を戦い抜き4シーズン振りの優勝を、と願っているとの事だった。3月4日(現地時間の)には UEFA Champions League の AC Milan 戦があるがまずは Premiership でのタイトルをとの事らしい。
だがこの前の Birmingham 戦ではクロアチア人選手の Eduardo が Martin Taylor から受けたタックルで負傷退場。Taylor には1発でレッドカードが出されたがもっと深刻なのはタックルを受けた Arsenal の Eduard。全治何年何ヶ月になるかわからず今シーズンの Premiership そして6月の欧州選手権はおろか選手生命、そして負傷した左足が完治し普通に歩行できるかもわからない状態。Eduardo 本人は
”今は治療に専念する”と語ったらしいが治まらないのが Wenger 監督。
" Taylor の選手資格を剥奪しろ”と珍しく語気を荒げる。お客の彼も”あんな酷いタックルは見たことない。今はEduard が普通に歩ける事を祈るだけ。”と言っていた。 

彼は当然オーストラリアのサッカーにも興味はあり A- League では勿論地元の Melbourne Victory の熱心なサポーターだ。昨シーズンはホームゲームに“6試合しか”観戦出来なかったらしいが、2006-07シーズンの独走そして Grand Final での圧勝とうってかわって昨シーズンは Final Series にも進めない体たらくに溜息しか出ないと言ったところらしい。
昨シーズン契約をした2005年の FIFA Confederations Cup では Socceroos に選ばれてたLjubo Milicevic が初戦の Wellington Phoenix 戦の32分に怪我で退場するとその後シーズン中彼がピッチに現れたのは1回だけ。そして昨シーズンはレギュラーシーズンで10得点 Grand Final では5得点の Socceroos Player , Archie Thompson が6ゴールに終わったりと充分に力が発揮できないままシーズンを終えてしまった。しかし昨年末に Queens Park Rangers から獲得した Nick Wardが新シーズンに向け契約を締結いした事を喜んでいた。そしてACL に向けて Central Coast Mariners から攻撃的右MFの Tom Pondeljak を獲得。これで3月12日から始まる ACL が非常に楽しみだと語っていた。しかしその後 Grant Brebner とCarlos Hernandez の長期離脱がわかり苦戦は必至だ。
Melbourne Victory は全南ドラゴンズ、タイの Chonburi FCそして ガンバ大阪と同組だ。彼はガンバの事をしきりに訊いていたがこの組はむしろ韓国の全南ドラゴンズの方に気をつけた方がと思う。この前の東アジア選手権には GK廉東均、DF郭泰輝 MF 金致佑そして高基衢の4人がメンバー入りしていた。それでも彼は先週行われた Pan Pacific Championships の決勝戦で Houston Dynamo を 6-1 で粉砕したガンバのパフォーマンスに舌を巻いていた。 バレー、ルーカスの外国人コンビが良い上に代表メンバーがごっそり抜けていた事を考えればこの組の本命はガンバ大阪と彼は断言する。この大会は Sydney FC が出場しておりオーストラリアでも Pay TV で中継されたらしいがそれにしてもよく観ているなぁ。4月に万博競技場で行われるガンバ大阪戦は観に行けないがホームでの試合は全部観に行くとの事。その開幕戦がメルボルン Telestra Dome での全南ドラゴンズ戦だ。
彼も言っていたが A- League の開幕でサッカーの人気が高まりサッカーファンが“市民権”を得る事が出来、その効果は大きいと語る。3年前の A-League の開幕イヤァーにゲームを観戦したがそれは J-League が開幕した時の日本に雰囲気が似ていた。今は8チームの A-League だが来シーズンから2チーム増えて10チームに更に2年内に2チーム増えて12チームになる計画がある。次の Expansion では是非 Victoria 州から Geelong のクラブチームに A League 入りさせるべきと彼は言っていた。この地域イタリアやクロアチア、ギリシアと言った欧州系の移民が多いのでサッカー人気の高い地区らしい。昨シーズンの AFLの優勝チームがここをホームとする Geelong Cats だった。
仕事以外の話が随分と長くなってしまった。次にメルボルンに来るときは是非 Victory の試合がある時に来てくれ、その時は一緒に観戦し、試合後はサポーターに紹介する。出来れば Victory が ACL でベスト8に進み URAWA REDS と戦う事を願っている……… こうして私はカンタス機に乗り込みニュージーランドに向かった………

Grand Final が終わって......

2008-02-28 | Aussie & Kiwi
試合が終わり選手達のウィニングランが始まる。選手が近づいたスタンドではサポーター達が大歓声を上げる。 そしてこれから行われる表彰式が正面で見られる反対側のスタンドに向かって通路を駈けていると帰途に着くMariners のサポーター達も。まず敗れた Mariners の選手達にメダルが贈られたが最初に呼ばれたのが Tony=Vidmar だった。そしてようやく Jets の選手達にメダルが授与され最後は優勝杯が手渡される。そしてスクリーンにその姿が映し出されスタンドに残っていた Jets サポーター達から大歓声が再び湧き上がる。
しばらくその光景を眺めていたら、一人の男性が声を懸けて来た。私が来ていた Celtic の Nakamura のレプリカ(と言ってもタイ製なんだけど)を見て声をけたらしい。彼も Celtic の(こちらは本物そうだった)レプリカを着ていた。彼は5カ月前に家族でScotland からオーストラリアに仕事の関係で引っ越してきたらしい。一緒に写真を撮ったり、Celtic の話を数分間したら彼の方から“ビールでも飲みに行かないか?”と誘われた。特に断る理由もないので “OK, why not “ と応えた。話をしたのがスタンドの最前列。ピッチは手に届きそうなところだ。すると目の前に Joe Marston が。試合前のセレモニーで今は Central Coast に住んでいる Marston がこの試合の特別ゲストとして招かれた事が紹介され、この試合のプログラムである 90 minutes にも紹介されていた。 Joe Marston と言えば 1954年に Preston North End の選手としてオーストラリア人で最初に FA Cup の決勝戦に出場した伝説の選手らしい。 当時の年齢は28歳。今年で82歳になるが実際は 90 minutes の写真より若く見え、足取りもしっかりとしていた。彼にサインをもらおうと声をかけようとするがMarstonの周りにいた人達と話をしていてこちらを向いてくれない。すると私の意向を察した Celtic のレプリカを着た彼がすぐ近くにいた警備員に”すまないが、日本から来た友人の為にあそこにいる Joe Marston にサインをもらってくれないか?“と頼んでくれ、その警備員が 90 minutes とサインペンを持って Marston の所へサインをもらいに行ってくれた。 Marston は喜んでサインをしてくれ、そしてサインを頼んだのは誰かと警備員に尋ねている様子。警備員は私の方を指さすとこちらに歩み寄ってくれた。 Celtic の彼が”この友人は日本から Grand Final の為にやって来てあなたを見つけました….” と説明してくれた。 Marston はサインをしてくれた 90 minutes を直接手渡してくれ握手までしてくれた。日本の試合では考えられない快挙だ。警備員とCeltic の彼に丁寧にお礼を言う。
“ よしビールを飲みに行こう “ とCeltic の彼が言ったので競技場の出口に向かうと、何と昨年 ACL の Sydney FC 戦の時にさいたまスタジアム2002 で会って、7月のアジアカップではバンコックで再会したオーストラリアのジャーナリストとまた出会った、と言うか出会う事も期待していたのだけど。彼は日本人の奥さんを貰った事は彼の同僚から聞いて知っていた。“日本女性との生活はどうだぃ?”と訊くと日本語で “まぁまぁ…” と答えた。彼はサッカーダイジェストにも寄稿する程のオーストラリアのジャーナリスト。掲揚すべきはアジアカップ後のオシムジャパンの展望について彼だけがオシム氏の健康状態を案じ、悲しいかなそれが現実となってしまった。そのサッカーダイジェストの記事を読んだこともあなただけがその事に気が付いていたと言う事も話した。日本には年に何度か来るらしい。”なんでここにいるんだ?“てなことを訊くので”今日は A-League の Grand Final. That’s all “ と答えた。そして”日本に来るならいくらでも連絡してくれ。日本にはJリーグ開幕前からサッカーを知っているジャーナリストは少ないし、オーストラリアサッカーやA-League に興味を持つプレス関係は皆無だ。私ならもっと面白い情報を提供できる。“と話した。
このやりとにには Celtic の彼が今度は驚き、まずそのジャーナリストが地元テレビ局のSBSの関係者で、私がそんな人と親しく話した事に、”何で彼とそんなに親しい? You はジャーナリストか?この試合を取材に来たのか?“と訊かれたが”オーストラリアには仕事で来ているだけ。Just Football always drives me crazy “ と答えると、“ me too “ と言って肩を組んできた。そして先日の Champions League の事や Nakamura, Mizuno の事そして Scotland の事を話しながらパブに向かった。 

パブは”行きつけの“ Sydney Football Stadium の近くにあるパブではなく、同じ通りにある数十メートル離れた所にあるパブであった。 何を飲む?と聞かれたので “ Guinness “ と答えると?” Guinness ??? “ と言われてしまった。そうか、彼は Scotland 人だった。”ビールならなんでもいいよ“と答え注文をしてもらった。中には既に両チームのサポーター達が多く集っていたが Mariners の方が多かった。 Mariners サポーターの一団に”お前達はどちらのサポーターだ?“と訊かれたので Celtic の彼が私の肩を組み “ We are Celtic !! “ と答えた。試合の事をいろいろ話したが私が” Tony Vidmar を観に来た“と言うと1人の女性が ” 今日が彼の最後の試合 “と教えてくれ、彼の引退試合になった事を初めて知った。 あぁ、あの失点に繋がったプレー、2度目の Grand Final も結果に恵まれなかった事が彼の脳裏に一生残るかもしれない。 やがてバグパイプを吹く人が店の奥から出て来た。あの独特の音が私は好きだ。ここは Scottish Bar とでもいうのか? そうしているうちに Jets サポーター達も入って来る。 “ We ! Are ! Champion !! We are champion !!! “ と叫んだりしているが別に紛争が起こる雰囲気も無い。 Jets サポーターの一人が”お前は日本人か?ウラワレッズは来年も Asia Champions League に出るのか?来年はウラワレッズと試合をするぞ。“ と声をかけて来る。昨年、 Sydney FC と試合をした事が広く REDS の名前を知らしめる事になっていた。そして奥の方に一人 Sydney FC のレプリカを着た男性がいたので声をかけた。昨年3月に REDS が来た時は彼もスタジアムに行ったらしい。あの応援をもう一度見たいと言っていた。
Australia や Scotland のサッカーの話など話題は尽きない。しかしやがて潮時と店を出ることにした。 Celtic の彼が”ユニフォームを交換しよう“と言ったがこちらはタイ製、あちらはどうやら本物なので悪い気がした。私が NAKAMURA のユニフォームを脱ぐと下に来ていた Asian Cup の Japan の青いTシャツを見て、”それも替えてくれ。“と言われたので脱いで上げることにした。NIKE製だったがそれでも値段のバランスは取れないんじゃないかな…と思っていたら同じテーブルにいた女性が NAKAMURA のユニフォームを欲しがったので Celtic の彼が彼女に上げた。あぁそっちに渡ったか。でもそれ本物じゃないしそろそろプリントが… と思うも彼女はよっぽど嬉しかったのかCeltic の彼と私に抱きついて来た。皆と握手を交わし、 Celtic の彼とも何度も握手と抱擁を交わしその場を離れた。 あぁ日本でも試合後にこう言う雰囲気を楽しめるところがないかな……. 

 

翌日の新聞を見ると試合の結果もそうだったが最もこれから話題になりそうなのは Mariners GK の Danny Vukovic の処遇。1年かそれ以上の出場停止処分が下る事は免れないと言った報道。そうなると来季のリーグ戦はおろか今夏行われる北京五輪の出場も危ぶまれる。結局翌々日の新聞で Vukovic は9ヶ月の出場停止で次に同じ様な事をすれば6か月停止処分が下されるとの決定がFFA から発表された。これは A-League の試合に限ってという事だが、五輪代表を含めた代表レベルでも適用される可能性が大いにあり、試合の翌日に五輪代表候補チームがメキシコ五輪チームとの試合の為にサンフランシスコに旅立ったが Vukovic の姿はそこにはなかった。昨年の五輪最終予選6試合フル出場を果たした Vukovic がいなくなる事はメダルを狙う Olyroos としても痛いと思われるのだが……. ただレッドカードが出された原因となった終了直前のプレーと Mark= Shield 主審の判定もこれからも論争は続くと思われる。テレビのリプレィを見ると James=Holland が肘でボールを押し出した様に見える。ここでPKが与えられるかどうかは試合を大きく決定付ける判定だっただけにその判定にも議論が向く事は必至だろう。

 

 

また Grand Final を勝利した Newcastle Jets の方も来季に向けての選手との契約更改がどれだけ進むか懸念されている。決勝ゴールを決めた Mark=Bridge は来季 Sydney FC への移籍が決まっており、DF の要 Andrew Durante は Wellington Phoenix への移籍が濃厚と言われている。また来シーズン開幕までではあるが Joel Griffiths, James Holland がアビスパ福岡に移籍。心配なのはこの二人が Jリーグを気にいって戻らなくなる事。 Griffiths は Socceroos はSocceroos との兼ね合いもあるけど。さらに Adam D’Apuzzo は Adelaide United へ移る事が確実視されている。そして Noel Spancer は新チーム Gold Coast Galaxy と契約が締結すると思われている。 そして JEF 千葉に移籍が決まった事で知られている Eddie Bosnar は当初 Jets が狙っていたとの事でもあった。折角優勝したのに選手が残らない、これもサラリーキャップ制度の弊害と Gary van Egmond 監督は頭を抱えているらしい。 このあたりが難しいところなのだろう。でももっと日本に来てくれないかなぁ…………

 

A-League Grand Final Newcastle Jets 戴冠

2008-02-26 | Aussie & Kiwi
後半は両軍メンバーチェンジがないまま試合が始まる。開始早々の48秒には Song がクロスを入れるが Vidmar がカット。そして Mariners が連続攻撃を見せる。47分には Kwasnik がこぼれ球に反応しシュートを放ち、49分、Kwasnik が今度は絶妙のクロスを左サイドから上げるとファーサイドのフリーの Aloisi がヘッドを放つがポストの僅かに右に外れる。決定的なシーンであったが、 Mariners サポーターからすればあれは決めて欲しかっただろう。そして目の前でこのヘッドを観た Jets サポーターはほっと胸を撫で下ろしたに違いない。立ち上がりの Mariners はHutchinson と Jedinak のボランチの二人が前に押し上げる形となり前線で数的優位が保たれる事となった。しかしここで先制ゴールを挙げたのは Jets だった。Mark Bridge が中央やや左で相手DFがコントロールしようとしたボールをかっさらいそのままドリブルで持ち込みミドルシュートを放つとそのまま GK Danny Vukovic を破ってMariners ゴールネットに突き刺さった。 スタンドの Jets サポーターは狂喜乱舞する。しばらくこの歓声はなり止まなかった。 

  

Mark=Bridge は五輪代表候補選手でもあり将来の Socceroos 候補でもある。そしてボールを取られた Mariners のDF は何と Tony=Vidmar であった。彼も何とも言えない表情がスクリーンに映し出された。失点直後に Mariners はすぐに反撃に転じ、右サイドバックの Boogaard がドリブルで持ち込みグラウンダーの惜しいシュートを放ち68分には Owen がミドルを放つ。そして69分に Mckinna 監督は Kwasnik と Owen を下げてAndre Gumprecht と Tom Pondeljak を投入する。この二人は2年前の Grand Final ではスタメンで出場している。 Grumprecht は昨シーズンの殆どを怪我で棒にふっているだけにこの Grand Final 出場には喜びもひとしおであろう。 71分にはその Grumprecht がシュートを放つがGK Covic がブロック、72分にはシュートレンジで Aloisi にボールが渡ったがマークがきつくてシュートを撃てない。 Jets ベンチは72分に得点者の Mark Bridge を下げて James Holland を入れ中盤を厚くする。するとその75分に Mariners は Tony Vidmar を下げて長身FWの Matt Simon を投入する。拍手に送られてベンチに戻る Vidmar 失点につながるミスをどう思うのだろう…..すると Jets も中盤の Matt Thompson を下げて FW の Jason Hoffman を入れるがこれはむしろ Simon 対策であろう。 これで Mariners は Aloisi と Simon の2トップ2列目の右に Pondeljak, 左に Gumprecht を置く。 Jets としては Mariners が上がった裏を突いてチャンスを作りたいところ。78分には相手ゴール前に入った Adam Griffiths が体を反転させてシュートを放つが惜しくもポストの左に外れる。 Mariners サポーターとしてはひやりとした瞬間だっただろう。 82分には Ceccoli からおくられたロブを Aloisi がヘッドで落とし Jedinak がシュートを放つがGK 正面。そこに詰めた Simon に Jets の Adam Griffiths が迫り両者がエキサイトする。84分に右サイドをPondeljak, Gumprecht が崩し Gumprecht が中の Aloisi に入れるが Aloisiのヘッドはゴールを外れる。 87分、 Ceccoli のスルーを Aloisi がシュート体勢に入るが撃てなずにGKへ。 Aloisi は Durante にユニフォームを引っ張られたと必死の形相で抗議をするがPKは得られない。 88分に、今度は Jets がカウンターから右サイドを突破し、 Elrich から中の Song に繋ぎ Song は前半でも見せたヒールパスをHolland に送り Holland が放ったシュートはGKの正面に。 Mariners はもう前線の Aloisiと Simon を狙ってロングボールを放り込んでくる。89分には Ceccoli がロングボールを入れて Simon がヘッドを撃つがGK正面に。そこに詰めた Aloisi がキーパーチャージを取られる。その直後には Boogaard が Song を反則タックルで止めてイエローカードが出される。 Mariners はロングボールを入れるのは良いが、ハーフウェィラインの手前から送り込んで来るので正確性にやや欠ける。 Jets の前線もそこまでは出てこないのでもう少し中に入ってあげればと思う。90分を過ぎロスタイムは3分と表示される。 Mariners にもまだチャンスはありそうだった。そして個人的にはここで追い付いて延長戦にはいれば時間当たりのチケット代が安くなると Mariners の攻撃を楽しみにするのだが…. 92分、Durante が Hutchinson へのファールでFKが Mariners に与えられる。 Mariners はもうGKの Vukovic までPA内に上がって来る。そして中にボールが放り込まれる最後はゴールラインを割りコーナーに。GKの Vukovic はもちろんそのまま残る。そして入れられたCK にゴールマウスに犇めく両軍の選手達がボールにむらがるが、最後は大きく弾んでゴールラインを割ったが、ここで Mariners イレブンは激しく Mark=Shield 主審に詰め寄る。Jets の交替出場選手James Holland が最後に肘でボールを押し出した、PKだ、と激しく詰め寄り線審に確認を取るがPKは与えられず、GK Dannu Vukovic が Shield 主審の腕を叩いたとしてレッドカードが出された。Vukovic はそのまま一直線に出口に向かうが更に Aloisi にもイエローカードが出された。最後のボールの弾み方からして少なくとも頭か足に当たった弾みかたには見えなかったが…. 

 

そしてプレー再開後、タイムアップのホイッスルが吹かれた。時計の針はもう95分をさしていた。喜びが爆発する Jets 選手達とサポーター達。 Mariners のパワープレーをよく凌いだといったところだろう。 Mariners サポーターにとっては最後のプレーは語り継がれる事だろう…….. 

 

遠い南半球での国内リーグの決勝戦。 UEFA Champions League でもなければ Seire A, Liga de Espanola, Premiership でも Bundesliga でもない異国の国内リーグであるがサッカーはどこの国でも存在するそう言う私の理念を再確認する事が出来た。それがこの試合で得た最大の収穫かも知れない…………  


                                                                                        試合後に続く......

3年目の A-League Grand Final

2008-02-25 | Aussie & Kiwi

3年目の A-League は Newcastle Jets が Central Coast Mariners を 1-0 で破り初優勝を飾った。 Newcastle は3シーズン連続の Final Series 進出で今年初めて Grand Final へ駒を進め、見事に悲願を達成した。一方の Mariners は A-League 初年度以来のGrand Final 進出。その時はSydney FC に 0-1 で敗れ今回は是非ともタイトルを、との思いで臨んだ試合であったが願いは届かなかった。
Jets はレギュラーシーズンを2位で終えて首位で日程を終えた Central Coast Mariners と Major Semi-Final に臨んだ。1月27日に地元 EnergyAustralia Stadium で開催された 1st Leg では 29分にAdam Griffiths のゴールで先制し 84分には Joel Griffiths のPKで追加点を挙げ2-0 と快勝を納めた。この二人は双子の兄弟。 Joel は昨シーズン Newcastle Jets と契約をしたがその前は Leeds United でもプレーをした。 Adam は A-League が創設される前の 2002-03 に Newcastle Jets でプレーしていたが以降渡英し England League One の Oostend を皮切りに4つのクラブチームを渡り歩き今シーズンから Jets に戻って来た。



初戦を快勝した Jets であったが 2週間後の2月10日に行われた2nd Leg では Mariners の地元 Gosford で還り討ちにあう。37分に Adam Kwansik, 74分に Sasho Petrovski にゴールを決められゴール数で追い付かれ延長に入った 95分に再び Petrovski にゴールを割られると残りの25分で1点を返す力はもう残っていなかった。 Mariners は敗れた 1st Leg で臨んだスタメンをそのまま 2nd Leg でも起用。一方の Jets は ワールドカップ予選キャンプで招集された Joel Griffiths の負傷が懸念され何とかこの試合には間に合ったものの攻撃的MF Troy Hearfield が 1st Leg で負った負傷が完治せず 2nd Leg に出場出来なかった事が響いた。 これで Jets は2005-06 の Minor Semi Final に続いて Mariners で苦杯を喫する事となった。


 

しかし Jets にはまだチャンスは残されていた。 Minor Semi Final で Sydney FC を降した Queensland Roar を 1週間後の Preliminary Final で破れば Grand Final に進出する可能性が残されていた。 Preliminary Semi Final はレギュラーシーズンを上位で終えた Jets の本拠地 Newcastle で一発勝負で決められる。昨シーズンの Jets は Adelaide での Adelaide United 戦で PK 戦で敗れ Grand Final に進めなかった。昨シーズンの主力選手 Nick Carle, Paul Okon はチームを去ったが、 GK Ante Covic そして Joel Griffiths, Mark Bridgs, Andrew Durante といった悔しさを知っている選手は残っている。そしてこの試合も激しい試合となった。40分に Matt Thompson が先制ゴールを決めるとそのまま試合は進みロスタイムに。16,021人集まった観衆の7割近くを占めた地元の観衆はGrand Final 進出をほぼ手中にしたと思った92分に Adam D’Apuzzo が Simon Lynch をペナルティーエリア内で倒したプレーがファールを取られPKを与えられる。そのPKを Reinaldo に決められ試合は振り出しに。ほぼ手中にしていた勝利がお預けとなったが延長にはいった 104分に今度は交代出場の韓国人選手 Song Jin Hyung がPA内でRoar DF Sasa Ognenovski に倒されてPK を貰い、Joel Griffiths が決めて 2-1 と勝ち越し、更に6分後 には Tarek Elrich が追加点を決めて 3-1 と試合をほぼ決定付ける。この1分後、先のワールドカップ予選のカタール戦が代表引退試合となった Roar のDF選手Craig Moore が Mark Bridge に肘を入れて退場に。これで Roar は1人少なくなったが117分には Elrich が Roar MF Michael Zullo をPA内で倒したとされPKが与えられそれを再び Reinaldo が決め1点差に。残り3分間は激しい攻防が続いたがそのままタイムアップ。 Jets が悲願の Grand Final 出場権をようやく手に入れた。
試合後物議を醸したのは3つのPK 。どれも微妙な判定だけに両監督のコメントも対照的。敗れた Roar の Frank Farina 監督は “ 警官が常に私の発言を見張っているのでこれ以上何も言えない。“と言葉を残したのに対し Jets の Gray van Egmond 監督は “審判は常に私より良く見える位置で見ている。彼がPKといったら明らかにPKなんだ。”とコメントした。 Final Series 初登場の Queensland Roar であったが左サイドバックの韓国人選手 Seo Hyunk-Su が怪我で起用できなかった事が痛かった。 そして試合をほぼ決定付けた Tarek Elrich のゴールだが、この試合が A-League 戦30試合目の出場でそれまでゴールを決めた事がなかった。初ゴールがチームを Grand Final に導く貴重なゴールとなった。昨年 AFC U-20でオーストラリア U-20 のメンバーとして出場を果たしたが今は同僚となった Song Jin Hyung に2ゴールを決められ韓国に敗れている。そしてこの勝利で Newcastle Jets の 2009年の Asia Champions League 出場が決まった。 

 


快晴そして絶好の観戦日和の Grand Final

春一番の吹き荒れた関東地方から南半球のオーストラリアに。ここは夏の終わりとは言え日本の様に残暑が厳しく湿度も高くと言う訳ではないので非常に快適な絶好の観戦日和となった。日本は強風のあとまた気温が下がったらしいが。 Grand Final の会場となった Sydney Football Stadium には3万人以上の観衆が集まったが、サポータの数では 6対4で Newcastle のサポーターの方が多い様に見えた。ホテルでも Jets のユニフォームを着た人達を何人も見た。 Newcastle から Sydney までは電車でも自動車でも約1時間半以内。地理的な事では Mariners の地元 Gosford はNewcastle と Sydney の中間点にあるのでこちらからのサポーターが多いと思っていたのだけれど…. レギュラーシーズンを終え首位 Mariners 2位 Jets が決まった時点で A-League は Grand Final の開催地を Sydney Football Stadium に決めた。 Mariners の Bluetongue Stadium, Jets の EnergyAustralia Stadium 共に収容能力は30,000人にも至らず特に EnergyAustralia Stadium は17,000 人程度らしい。興行的な事と地理的な事を考えてもこの決定は妥当だったかもしれない。そしてこの観客数を見れば本当にここで開催されて良かったと思った。注目のスタメンだが Mariners は Jets との Major Semi Final 2試合とほぼ同じメンバー。ただ右の2列目には Tom Pondeljak ではなく Andre Gumprecht のスタメンを予想する新聞もあったがGreg Owen が起用された。Owen は昨シーズンまで Adelaide United に所属し Grand Final にも出場しているが前半終了時にベンチに下がった。 Mariners の Lawrie McKinna 監督は Owen のその経験にかけたか?それとも彼の右サイドアタッカーとしての攻撃力が決め手となったか? Pondeljak も2002年には一度代表入りした経験を持つ。そして2005-06 シーズンでの Sydney FC 戦でのゴールはチームの Goal of the year に輝き Preliminary Final の Adelaide United 戦では決勝ゴールを挙げてチームを Grand Final に導いた。その時に対していたのが Owen だった。
Jets は試合前から話題になっていた20歳の Song Jin Hyung をスタメンから起用。他は Roar 戦と同じメンバー。
フォーメーションを見てみてみると、 Mariners はGKが Danny Vukovic 右サイドに Nigel Boogaard 左サイドバックにはアビスパ福岡でプレーしシーズン終了後従来 Mariners のこのポジションを担っていた Dean Heffman が負傷で長期離脱を余儀なくされ急遽 Mariners と契約した Alvin Ceccoli 。 Ceccoli は2年振りの Grand Final 出場でその時もここ Sydney Football Stadium でSydney FC の一員としてプレーしている。 CBはAlex Wilkinson と Tony Vidmar 。Vidmar は長く Socceroos の中心選手であったがワールドカップ直前に不整脈が発覚し残念ながらドイツワールドカップメンバーから外れてしまった。そのうっ憤をここで晴らしたいところだろう。



ボランチには Mike Jedinak と John Hutchman 2列目の左には Adam Kwasnik そして右には Greg Owen が入り2トップはSasho Petrovski とワールドカップ、アジアカップの日本戦でゴールを決めた John Aloisi 。
一方の Newcastle Jets は GK Ante Kovic 。2006年のワールドカップでは第3 GKとして選出された。先日のカタール戦では Schwarzer の控えGKとしてベンチ入り。 DFは3バックで Andrew Durante が CB,右に Adam Griffiths 左が Jade North 。共に代表候補選手だ。その前には 右が Tarek Elrich 左が Adams D’Apuzzo 。この二人はボランチと言うよりも両サイド一杯に開き、相手攻撃時にはDFラインに入り5バックの様な形となる。前線は Joel Griffiths がワントップで右に Song Jin Hyuk 左に Matthew Tompson が入りその後ろに Mark Bridge が配置されこの4人でダイヤモンド型の布陣を敷いている。

大歓声の中 Jets のキックオフでいよいよ試合が始まったが開始5秒で Mariners のMile Jedinak が Joel Griffiths に激しいタックルをかけファール。そこに両チームの選手が集まり早速小競り合いが。そしてFK後今度は Joel Griffiths がGreg Owen に反則タックルを仕掛け、更にその後Durante が Aloisi を倒し立ち上がりは身体をぶつけ合うと言うよりも相手を倒し合う激しいプレーの連続。これが彼らの標準なのかもしれない。従ってワールドカップでの日本戦やアジアカップで相手選手が容易にひっくり返りその度にファールを取られる展開に我慢が出来ないのであろう。立ちあがりはお互いに中盤で潰し合い展開、従ってどうしても後方からのロングボールが多くなって来る。それでも14分に Jets 右サイドの Elrich がドリブルで突破しそのままシュートを放ち、GK Vukovic がファインセーブで抑えたあたりから Jets が中盤を制しだしボールを繋ぐようになる。17分には Bridge が中でボールをキープし右サイドを上がった D’Apuzzo に繋ぎ、そこから中に入った Thompson に渡りシュートを放つが僅かにクロスバーを越える。19分には Bridge がマークに付いた Wilkinson を背負いながらも粘り Song に送ると Song はヒールパスで中のThmpsonに渡しそのままダイレクトシュート。これは僅かにポストの右に外れる。20分にはまたも右サイドを崩し最後は Song が絶妙のセンタリングを中で待つ Griffiths に送るが最後は Vidmar が必死でクリアー。この立て続けの攻撃にゴール裏に陣取る Jets サポーターからは大歓声がおこる。26分にはまたも Song がドリブルで突破しセンタリングを入れるがこれも Vidmar がスライディングでカットする。



中盤をJets 攻撃陣と言うよりも Song の細かい動きやショートパスに翻弄されていた Mariners は2列目の左 Adam Kwasnik を30分過ぎから Song に密着させ劣勢を挽回しようとする。しばらくはそれが功を奏して Mariners がボールを試合し始めるが攻撃が相変わらず Aloisi, Perovski へのロングボール頼りなのでなかなかシュートに持ち込めない。26分には Petrovski がシュートを放つがこれはロングボールを Aloisi がElrich と競りながら頭で落とした所を拾って撃ったシュートで中盤を繋いだものでは無かった。30分にようやく左サイドを突破したKwansik が Song をかわしてミドルを放つがこれはサイドネットを直撃。このシュートが初めて中盤からビルドアップをして持ち込んだシュートと言えた。
30分を過ぎたあたりから Jets はフォーメーションを替えて来た。 Joel Griffiths が2列目に下がり Mark Bridge が真中のトップに立ち、左に D’Apuzzo, 右に Song が入り Elrich が高い位置にせり出し Song をフォローすると共に Kwansik の動きもマークする様になった。これで Song が動きやすくなり、再び Jets は前線でボールが回る様になった。前半ロスタイムに入った47分には左サイドに回った Song がボールをキープ中の Bridge にボールを通すが最後は Vidmar がコーナーへ何とか逃れた。前半は Jets が押し気味に進めるも何とか Mariners が無失点で切り抜けたと言った展開であった。                                                              後半 に続く….. 

 


カタール 戦に向けて39人の候補選手発表……

2008-01-28 | Aussie & Kiwi
1月23日、Pim Verbeek 監督から2月6日のカタール戦に向けて代表候補39人が発表された。
当初 A-League の選手を中心にチームが構成されるのではと噂されていたが、39人のうち半数以上の20人が欧州をベースにプレーする選手で占められた。そのメンバーは下記の通り。

EUROPEAN-BASED PLAYERS: Michael Beauchamp (Nuremberg), Mark Bresciano (Palermo), Jacob Burns (Wisla Krakow, Poland), Tim Cahill (Everton), Nick Carle (Bristol City), David Carney (Sheffield United), Jason Culina (PSV Eindhoven), Brett Emerton (Blackburn), Vince Grella (Torino), Brett Holman (NEC Nijmegen, Netherlands), Josh Kennedy (Karlsruhe), Harry Kewell (Liverpool) Scott McDonald (Celtic), Lucas Neill (West Ham), Mark Schwarzer (Middlesbrough), Michael Thwaite (Wisla Krakow), James Troisi (Newcastle), Carl Valeri (Grosseto, Italy), Luke Wilkshire (FC Twente, Netherlands).

A-LEAGUE PLAYERS: John Aloisi (Central Coast), Mark Bridge (Newcastle), Alex Brosque (Sydney), Simon Colosimo (Perth), Ante Covic (Newcastle), Bruce Djite (Adelaide), Travis Dodd (Adelaide), Adam Griffiths (Newcastle), Joel Griffiths (Newcastle), James Holland (Newcastle), Mark Milligan (Sydney), Craig Moore (Queensland), Kevin Muscat (Melbourne), Stuart Musialik (Newcastle), Jade North (Newcastle), Tom Pondeljak (Central Coast), Archie Thompson (Melbourne), Nikolai Topor-Stanley (Perth), Rodrigo Vargas (Melbourne), Danny Vukovic (Central Coast).

最近好調の Celtic のFW Scott McDonald を筆頭に御馴染の欧州ベースの選手が選ばれているがAsia Cup 終了後(いや始まる前から??)代表からの引退をほのめかしていたMark Viduka は今回選ばれず、また怪我から回復したばかりの中田浩二のチームメイト、FC Basel の Scott Chipperfield の二人は招集されなかった。
昨シーズンまで A-League でプレーしていたNick Carle, David Carney らも選ばれたがやはり中心はワールドカップ組。Kewell, Cahill と言ったワールドカップメンバーが15名選ばれている。その中のサプライズ?は日本戦にのみ出場した身長192cm の Josh Kennedy。ワールドカップ後は所属チームでもあまり出番は無かったがそれでも Beachamp と共に選出されたのは、“ A League のレベルを見切っての決定 ”とオーストラリアでのサッカーファンの間で取り立たされているとか。それに呼応するかの様に27日 Kewell がSun Herald 紙のインタビューで

“ A-League には友人も何人か所属しているし、こちら(英国)でもテレビで見た事がありそのレベルは解っているつもりだ。しかし最高のレベルは欧州のリーグで A-League はまだ発足3年しか経っていない。”

とのコメントを残した。後で物議を醸さねば良いけど。 しかし Kewell は故障の回復具合を鑑みおそらくカタール戦には招集されても Melbourne にはチームドクターが行かせないだろう、ともコメントしている。
そこが Kewell のみならず欧州組みのネックになるところで、飛行時間だけで15時間以上を掛けて移動し、試合のある2月6日の何日前に現地入り出来るのであろうか?

A League 組では個人的に注目していた Sydney FC の Ufuk Talay はメンバーから漏れた。そして Steve Corica も残らなかったが彼らは A-League のMinor Semi Final もあり、また怪我をしていたと言うエクスキューズもあっただろう。ただかつての Socceroos の主将も務めた Melbourne Victory の Kevin Muscat はまだ残っている。また 現役A- League のワールドカップメンバーであった John Aloisi, Mark Milligan, Archie Thompson そして Craig Moore ら4人は招集された。注目すべきは Newcastle Jets から Mark Bridge をはじめ Adam Griffiths, Joe Grifiths ら7人が選出されたことと Bruce Djite, Nikolai Topor Stanley ら Olyroos 候補選手も入っている事。しかしA League ベースの選手が何人カタール戦最終メンバー18人に残るであろう…..
Verbeek 監督は A-League ベースの選手について、“ A-League 終盤のプレッシャーのかかった試合を見たがそう言う試合ではプレッシャーからかパファーマンスの落ちる選手が何人もいたのでそう言った選手はより重圧のかかる今回のワールドカップ予選には招集を見送る事とした、” とコメント。
また噂されていた現在 Serie A の A.C. Siena でプレーしている Richard Porta は招集されなかった。
Porta はオーストラリアのFairfield で生まれながら1歳の時にウルグアイに家族で移住しそれ以来豪州には帰って来ていない。ウルグアイの名門 River Plate でプレーし、昨年は19ゴールを決めてシーズン得点王に輝いた。
今年はその得点力をかわれてイタリアの A.C. Siena への移籍が決定したが、Porta の移籍が決まったので浦和 REDS の長谷部の Siena 入りが無くなったのだった。
かつてはオーストラリアのU-17に名前がリストアップされた事があるらしいがまだどの年代でもオーストラリア、ウルグアイでは代表としてプレーをしていない。しかし Verbeek 監督は“ DVD を観ただけで選出するのはナンセンス。”と彼の招集は見送った。ただカタール戦と同日にウルグアイはエクアドルと親善試合があるのでもしその試合に選出されたらもうこのワールドカップ予選には彼を招集出来ない……..

蓋を開ければ結局 ドイツワールドカップメンバーが中心となりそうなカタール戦に向けてリストアップされた候補選手だけど、 A-League のGrand Final は2月24日まで続く。まだまだ A-League 勢にもチャンスはあると思いたいけど。

3年目A League Final Series 組み合わせ決定

2008-01-27 | Aussie & Kiwi
昨シーズンは Melbourne Victory の独走で Regular Season を終えた A League。しかし今年は最終節を迎える前に Final Series に進む4チームが決まったがあと1試合を残して上位4チームが勝点31で並び上位2チームに与えられる Major Semi Final 進出資格を掛けて 4チームが最終節に臨む事となった。しかもその対戦カードが非常に面白かった。上位4チームは最終節が消化試合となった下位4チームとそれぞれ対戦をする事に。試合日程はシーズン開幕前から決まっていたのでこれが偶然の産物とは言え、上位4チームのサポーターとしては最後まで息が抜けないレギュラーシーズンとなったが、これは幸せな事と思う。

1月18日 Newcastle Jets 2-1 Perth Glory
最終節の先陣を切って Newcastle Jets がホームの Energy Australia Stadium に Perth Glory を迎え最終戦に臨んだ。今シーズンの Perth Glory は一昨年のワールドカップメンバーで大黒柱の Lazaridis がシーズン前にドーピング検査の陽性判定の為、今シーズンは昨年いっぱい出場停止で欠くなどが原因で精彩を欠き今シーズンは最下位に低迷した。 Lazaridis のドーピング陽性は、彼が使っていた育毛剤に含まれていた原料がその違反薬品物となっていた為らしく、昨シーズンのソフトバンクの外人選手と同じケースだった。雨の中16,212人のサポーターが集まった最終戦。22分に Joel Griffith の今シーズン12ゴール目ので先制ゴールを挙げる。J.Grifith のシーズン12得点は昨シーズンのシーズン得点王だった Melbourne Victory の11得点を上回る数字。34分にはGlory FW ,Nick Rizzo が退場になり Jets の更なるゴールラッシュが期待された。しかし Glory の David Mitchell 監督は45分に右バックのTyler Simpson を外して MF の James Downy を投入する“積極策”が功を奏したか、その直後の前半ロスタイムに Jarmie Harnwell が同点ゴールを決める。
しかし64分に五輪代表 Olyroo 候補の Mark=Bridge のゴールを決めて再び Glory を突き放し最終戦を飾った。だがこの時点では勝点を34と伸ばしたものの得失点差が+4に留まっており、他の上位チームが Queensland Roar +6, Sydney FC +4 そして Central Coast Mariners が +3 となっており、上位2チームが進出出来る Major Semi Final に向けて1試合残している他の3チームに充分なプレッシャーを与える事は出来たあだろうか……. だが Jets はこれで3シーズン連続で Final Series に進出。これは Jets と Sydney FC の2チームのみの快挙だ。 
Energy Australia Stadium では試合後も長時間に渡って地元サポーター達の勝利の雄叫びが発せられていたらしい。

    

1月19日 Central Coast Mariners 2-0 Wellington Phoenix
前日の試合結果にやりにくさを覚えたのは上位の Mariners の方ではなかったか?敗れた Perth Glory は勝点20で全日程を終了し、同じ勝点20で並んでいる Phoenix は勝点を挙げればA League 創設3年目で初めて New Zealand のチームが最下位を免れる事となる。 Mariners のホーム Gosford の Bluetongue Central Coast Stadium にこの試合も雨の中9849人の観衆を集めて行われ試合は前半は Phoenix の抵抗にあいスコアレスで終えるが後半に入ると 52分、ワールドカップ、アジアカップで日本相手に得点を決めた John Aloisi が Tom Pondeljak のクロスを頭で合わせて均衡を破る先制ゴールを決める。このゴールは今シーズン12試合の出場で7得点目で、Phoenix には兄の Ross Aloisi も同時にプレーしており、A League 史上では初めてそして世界でもまれな兄弟対決が実現していた。しかしその2分後 John Aloisi は膝を負傷して Sasho Petrovski と交替でベンチに下がらざるを得なくなった。その後もスコアーは動かず84分、 Phoenix は途中から出場した Greg Draper があわやのショットを放つが惜しくも決まらず、ロスタイムに入った93分にAdam Kwasnik が追加点を決め、試合を決めた。この勝利で Mariners は勝点34、得失点差で +5 となり前日に全日程を終了したNewcastle Jets を抜いて暫定で1位となった。Phoenix は最下位脱出を果たせなかったが来シーズンは All White のFW  Leo Bertos を来シーズンから Perth Glory から迎えチームの上昇を図る。何しろこれ以上落ち様はないのだから。 

    

1月20日 Sydney FC 2-2 Melbourne Victory
最終節で激突したA-League 切っての好カード。昨シーズン王者 Melbourne Victory は既に5位以下が決まっていたが、ライバルチームとの最終戦では意地を見せたいところ。今シーズンは第7節 ( 1-0 : Sydney Football Stadium ) 第12節 ( 0-0 : Telster Stadium ) と1勝1分け、通算でも Victory の4勝3分1敗となっている。一方の Sydney FC ,今シーズンは出だしが2勝3分4敗と低迷し ACL での浦和戦でも指揮を執ったCulina 監督が更迭され昨シーズンまで Adelaide United の指揮を執り、7月の Asian Cup ではアシスタントコーチを務めた John Kosmina 氏が監督に就くとチームは蘇生。残りの11試合を6勝4分1敗で乗り切り Final Series 進出を決めた。
この両チームの激突を前にまず Victory のサポーターグループ Blue and White Bridge のリーダー Adam Tennenini 氏が警備の強化を要望する話が新聞に載るなど試合前からヒートアップ。更に試合当日は今シーズン A League 記録となる33,458人の観衆が雨にも関わらず集まり試合内容によっては10月の試合の様に試合後警官隊が…と言う事も予測された。
試合は開始4分、Mark=Milliganのロングフィードを頭で Robbie Middleby が頭で落とした所をベテランMF Steve Corica が拾い Victory のベテラン DF, Kevin=Muscat をかわしてドリブルシュートを決めて先制。 Victory も12分に Adrian Caceres が16mの位置からノーマークでシュートを放つがゴールを捉えられない。前半は Sydney FC が 1-0でリードのまま後半を迎えたが開始26秒、Victory MF の Nick Ward のクロスを蹴りだそうとした Olyroos 候補のMark=Milligan のクリアーがそのまま自軍ゴールに入ってしまい同点に追い付かれてしまう。一時は止んだ雨もこの同点ゴール後また降り出す。それでも61分には元セレソンの Juninho の鮮やかなクロスから Alex Brosque が今シーズンの8得点目を決め再びリードをつける。しかし今年 ACL を戦う Victory は 76分、Carlos Herandez のロングフィードを受けた Archie=Thompson が鋭い低い弾道のクロスを入れると Danny Allsopp が難なく合わせて再び試合を振り出しに戻す。 67分、69分と好機を逸していた Allsopp であったがようやくチャンスを得点に結びつけた。 Kosmina 監督はその後も勝利を目指して疲れの見えた Corica, Juninho を下げて3点目を目指す。VictoryもCK等のセットプレーではゴール前に人を集めお互いに勝利を目指すもそのままタイムアップ。この時点で Sydney FC の3位以下が決まり、昨年同様 Minor Semi Final から Grand Final, そして2年振りの優勝を目指す事になった。最終戦の引き分けは痛かっただろうがシーズン開幕時の不調を考えれば Kosmina 監督は良くここまでチームを立て直した。更に今季 Marquee Player として入団した Juninhoの怪我が回復し Final Series でも起用できる事は吉報だろう。
一方の Victory は開幕5試合連続ドロー。そして第10節から8試合で5分3敗と白星がなかった事が最後まで響いた。だが最後の4試合では上位3チームと対戦し3勝1分けと意地を見せた。 ( Mariners 5-2, Roar 2-1, Sydney 2-2 もう一つは Phoenix 3-0 ) 今年初めて挑戦する Asia Champions League までにチームをどう造っていくのだろう….そして迎え撃つガンバ大阪は…… 

   

1月20日 Adelaide United 2-0 Queensland Roar
Sydney Football Stadium の試合から1時間遅れでキックオフされた試合。前節を終わった時点では勝点31ながらも得失点差+6で首位に立っていた Queensland Roar は勝ちさえすれば Major Semi Final 進出が決まるところであった。Roar は今シーズン開幕時は不調で1勝2分3敗のスタート。しかし第7節で Wellington Phoenix をホームで 2-1 と破ると第15節で Newcastle Jets に敗れるまで5勝3分けと勝点を重ねる。ワールドカップメンバーの Craig Moore の加入も大きかっただろう。一方の昨シーズンの Grand Finalist の Adelaide United 。開幕4戦は1分3敗不調のスタート。その後3連勝を飾るなど復調の兆しを見せたが17節からの上位陣との対戦で3連敗 ( Mariners 1-2, Sydney 1-3, Jets 1-2 ) で上位進出を絶たれた。 
それでも下位4チームの中で唯一最終戦をホームで戦った United は好天のHidmash Stadium に集まった10,803 人のサポーターの前で久々に好パフォーマンスを披露。17分には Olyroos 候補選手のBruce Djite, 45分には Richie Alagich のゴールで主導権を握ると後半も Roar を圧倒。追加点が入らなかったのが不思議なくらいだった。 Roar は試合開始早々から攻勢に出たがのチャンスらしいチャンスと言えば11分の Sasa Ognenovski のヘッドが僅かに外れた時くらい。前半終了間際には Danny Tiatto が退場になり、また左サイドバックの韓国人プレーヤー Seo Hyuk Su が怪我で起用できなかったのが痛かった。しかし、Queensland Roar は3年目にして初めてFinal Series に進出。 監督は元 Socceroos の指揮を執った Frank Farina 。Minor Semi Final で Sydney FC と対戦する事に。ただ SeoHyuk Su の怪我の回復状況そして最終戦で退場となった Tiatto が Minor Semi Final 2試合に出場停止なのが心配なのだか……
Adelaide United は昨年に引き続き、今年も Asia Champions League に挑戦する。Olyroos 候補の Robert Cornthwaite, Bruce Djite , Robbie Kruse , Nathan Burns そして Socceroos 合宿に参加したTravis Dodd, Lucas Pantelisらの選手を擁してベスト8を目指す。( といっても何人がシーズン終了後契約を果たすだろう。) 

   

全日程を終えた A League 2007-08 の上位4チームの結果は下記の通り。

1. Central Coast Mariners 21 10  4 7 +5  34
2. Newcastle Jets            21   9 7  5 +4  34
3. Sydney FC                 21    8 8  5 +4  32
4. Queesnland Roar          21   8 7  5 +4  31

そしてFinal Series の組み合わせは下記の通りとなった。

Minor Semi Final Sydney FC vs Queensland Roar
Major Semi Final Central Coast Mariners vs Newcastle Jets

全日程を終了した2日後の22日、 Newcastle Jets サポーターにショッキングなニュースが飛び込んできた。 Mariners に勝ってGrand Final をホームゲームで開催する権利を得てもその試合をホームの EnergyAustralia Stadium では開催されず Sydney Football Stadium か Olympic Stadium で開催すると FFAが決定したと言う事だ。この決定は対戦相手の Mariners にも該当するらしい。 Newcastle からSydney までは昨年9月に私が電車で移動をした時は2時間もかかって閉口したが、帰りに車で移動すると約1時間強の位置にある。そしてその真ん中に丁度位置しているのがMariners のホーム Gosford である。EnergyAustralia Stadium も Gosford の Bluetongue Mariners Stadium も観客収容能力は 30,000 人に満たない為、興行的な事を考えての決定らしい。オーストラリアで人気の Aussie Football の Grand Final が Melbourne Cricket Ground で恒久開催されている事実からこう言う決定を容易に降しているのだろうか……

1月25日に Sydney Football Stadium で行われた Sydney FC vs Queensland Roar の Minor Semi Final は 0-0 そして27日 Energy Australia Stadium での Major Semi Final は Jets が 2-0 でMariners を下した。 2nd Leg は2月8日 ( Roar vs Sydney FC ) と 2月10日 ( Mariners vs Jets ) がそれぞれ行われる。これらの試合の詳細はまた順次アップしていきましょう….( 誰も期待していないか??)

 

ワールドカップ予選そして A League

2008-01-11 | Aussie & Kiwi

今週初めに行われた A League の第19節。前節までの下位の4チーム上位4位以内に上がる事は出来ず、残り2節で Final Series 進出チームは今の上位4チームにほぼ決まったと言えるだろう。特筆すべきは前年の Grand Finalistの2チーム Melbourne Victory と Adelaide United が Final Series 進出がほぼ絶望的な事。結局第19節を終わっての成績は下記の通りとなった。
 
1. Central Coast Mariners 19 9 4 6 +4 31
2. Queesnland Roar          19 8 6 5 +6 30
3. Sydney FC                  19 8 6 5 +4 30
4. Newcastle Jets             19 7 7 5 +2 28
5. Adelaide United             19 5 8 6 +1 23
6. Melbourne Victory         19 5 8 6 -3 23
7. Wellington Phoenix         19 5 5 9 -7 20
8. Perth Glory                  19 3 8 8 -7 17

私のブログを応援して戴いている鍼灸さん、 Dazza さんのコメントにある通り、
A League も大詰め、そしてワールドカップ予選に臨むのは日本だけで無い ( 当たり前か..) アジアの列強達がこれから4つ(または5つ)しかない(もある??)ワールドカップ出場権を獲得すべく戦いが始まると言う事を改めて感じさせられた。
Olyroo,Socceroos との “合同合宿 ” 1月7日と8日の二日間だけではあったが Sydney のMarconi Stadium にて Pim Verbeek 監督就任以来始めて行われたオーストラリア代表こと Socceroos の合宿と言うよりも8月の北京五輪でメダルを狙う五輪代表チーム Olyroo との合同合宿が行われた。(合宿と言う言葉はもう古いか?)特筆すべきはたった二日間と言う事よりも今回招集されたメンバーは代表候補、五輪候補全て A-League の選手で占められており欧州組は一人もいないと言う事。それから A-League がシーズン中でしかも Final Series がかかった山場だというのに各チーム快く選手を送り出した事。以前務めていた韓国代表監督時代は思う様に選手を招集出来ずに不満を漏らしていた Verbeek 監督としてはそれだけで満足を得られたのではないか?彼は地元のマスコミに対してしきりにこの時期に短期間とはいえ所属各チームが選手の招集に応じた事に対して感謝の意を表していた。
この合宿の仕上げとして行われた Scceroos 候補と Olyroos 候補の80分間の練習試合では何と Olyroos が Matt Simon, Ruben Zadkovich のゴールで2点を連取し Socceroos の得点を Archie Thompson の1点に抑え勝利を収めてしまった。当初このゲームには前後半選手を総入れ替えして全選手を出場させる予定であったらしいが、 Steve Corica, Simon Colosimo は怪我の為ゲームには出られずMatt Thompson, Adam Grifithus, Uftak Talay そして Joel Griffiths の4選手が予定時間よりも長くプレーをした。しかし選手このキャンプの目的は果たせた様だ。どの選手が一番印象に残ったかと言う質問に対しては、 ”その質問を待っていた。“と最初に言いながらも”このキャンプの目的は招集した22人全員の特性を見極めること。今は誰が良くて誰が悪いと言及するのは早すぎる。“ とコメントをした。そして練習試合の結果についても ”あくまでもこのゲームは練習の一環、 1-2 だろうが2-1 だろうが3-3 だろうが関係ない。フォーメーションや選手の質を見極めたかった。“ との事。2月6日には Melbourne の Telstra Stadium にカタール代表を迎えてワールドカップ予選の火蓋がいよいよ切られる。カタールはすでに28人の候補選手を招集し1月7日から合宿に入っておりイラン、シリアそしてデンマークとの練習試合が予定されているが、 Verbeek 監督によると Socceroos はあと2度キャンプを行うが噂されている??ニュージーランド、ソロモン諸島そしてインドネシアとのテストマッチを本当に行うかは未定らしい。 “公式戦はしたくはない。しかしインドネシア等よりも勝る11人を相手に試合は出来る”と言ってるが韓国代表を率いてアジアカップに臨んだ時の様にあまり実戦を積んでカタール戦に臨まないのか?日本は更に実戦無しでアジアカップに臨んだけど。しかし理由は他にもあると思う。 A-League のレギュラーシーズンが終わるのが1月20日、25日から Final Series が始まり1月27日が Semi Final Series の 2nd Leg 。2月10日が Preliminary Final で 2月10日がGrand Final 。A-League との日程調整がつきにくい時期でもある。そしてもう一つ大きな焦点は欧州組みの招集、合流はあるのだろうか? あと1か月弱の間、召集すべく欧州組みのリストアップはなされるのだろうか?もし新監督に最後まで候補にあがっていた元日本代表監督のフィリップ=トルシエ氏がSocceroos の監督になっていたら間違いなく欧州組みの殆どは招集されなかったかも?理想の戦術、フォーメーションに選手を当てはめていく彼のやり方は若い、世界レベルの域に達していない選手を説き伏せる方が容易だ。しかしワールドカップ予選が始まる直前ではなぁ…… 今回招集された代表候補選手は下記の通り。

John Aloisi (Central Coast Mariners), Clint Bolton (Sydney FC), Alex Brosque (Sydney FC), Simon Colosimo (Perth Glory), Steve Corica (Sydney FC), Ante Covic (Newcastle Jets), Jamie Coyne (Perth Glory), Travis Dodd (Adelaide United), Andrew Durante (Newcastle Jets), Adam Griffiths (Newcastle Jets), Joel Griffiths (Newcastle Jets), John Hutchinson (Central Coast Mariners), Matt McKay (Queensland Roar), Kevin Muscat (Melbourne Victory), Jade North (Newcastle Jets), Lucas Pantelis (Adelaide United), Tom Pondeljak (Central Coast Mariners), Ufuk Talay (Sydney FC), Archie Thompson (Melbourne Victory), Matt Thompson (Newcastle Jets), Rodrigo Vargas (Melbourne Victory), Alex Wilkinson (Central Coast Mariners).

今のA Leagueの順位を反映してか Central Coast Mariners とSydney FC から4人ずつ、Newcastle Jets からは6人も招集されている。しかしQueensland Roar から1人だけしか選出されていないなぁ…….

この招集選手ではベテランの Kevin Muscat, Steve Corica と言ったベテラン選手達もリストアップされたが最も注目されたのは Sydney FC の MF Ufuk Talay 。彼は同僚で一昨年のワールドカップメンバーでもあった Joship Skoko から “Socceroos 経験のない最高傑作の選手”と言われている選手。1995年カタールで行われた FIFA U-20 では Mark Viduka, Joship Skoko, Mark Rudan, Clint Bolton と共に出場をし全4試合にフル出場しチームをベスト8に導いた。そして1995年から10シーズンに渡って Galatasaray Istanbul で4シーズン過ごすなどトルコリーグで10シーズンプレーをする間、そして2005年から立ち上げられた A-League に戻ってからも1度もSocceroos に選ばれた事がない選手だ。昨年の Asia Champions League 、シドニーでの浦和 REDS 戦ではゴールも決めている。この“遅咲き”のMFは今回の招集には驚きと喜びを隠さない。 “私にとってこのキャンプに参加する事は貴方がボールを蹴り始めた頃に戻った様な感覚だろう。私は緊張を抑え、ベストを尽くす。”とのコメント。その Talay が チームメイトのMark Rudan と共にDazza さんの教えてくれた通りかつてSydney FC で指揮を執った Pierre Littbarski 氏が監督を務めるアビスパ福岡への移籍話がある。しかし今シーズンが終わるまでは回答は出さないらしい。アビスパ福岡は2006年に2005-06 の A League の Goal of the Year を受賞した Alvin Ceccoli を獲得したがこれはリトバルスキー監督が引っ張った結果だ。 Ceccoli は来シーズンから A-League に戻り Central Coast Mariners に入団する予定だ。 またリトバルスキー監督は今季好調の Newcastle Jets の Joel Griffiths と James Holland を3か月のローン契約締結も目前とか。しかしいつから3カ月なのだろうか?おそらく A-League の終わる今年の3月から翌シーズンの開幕の8月末頃の間であろう。将来より多くのA-League Player が日本にやって来るかも知れない。
Socceroos のワールドカップ予選第二戦は3月26日のアウェーでの中国戦であるが、その開催地が雲南省の昆明に決まった。昆明と言えば穏やかな1年を通して天候で、南半球との気候差はあまりないだろうがそこに行く行程、人口300万人の大都市とは言え練習場の確保やホテルなどを含めた“インフラ”の状況そしてなにより標高1890m と言うところで試合をするその対策等課題が山積みとなりそうだ。1997年に行われたワールドカップフランス大会予選では中国はホームゲームを北京や上海といった外国人に馴染のある都市でなく全て大連で開催した。 Veerbek 監督はこの予選をトップ通過するには勝点12が必要と胸算用しているが、ホーム、ゲームで3試合3連勝してもその勝点には及ばないのでアウェーゲームでの勝点の積み重ねが重要となってくる。第3戦、6月2日に行われるホームでのイラク戦の開催地は Brisbane が有力との事。6月のオーストラリアはシドニー、メルボルン共に雨が多く、天候の良いブルスベンに白羽の矢が立てられているらしい。だが中東のイラク相手であれば雨中の試合の方が有利になるかもしれないなぁ……..

メダルを狙う Olyroos

AFC 加盟後初めてアジアの予選を突破した五輪チーム事 Olyroo。イラク、北朝鮮、レバノンを破った事によりその予選の過程でかなり強化されたと思われる。そしてその成功の秘密は国外組にばかり頼らず A League の選手も多く起用した為とも言われている。オーストラリア大陸の地理を考えると欧州ベースの選手はホームゲームが一番移動距離が長くコンディショニングが容易では無い。これから同じ事はワールドカップ予選に臨む代表候補にも当てはまる。 五輪チームの Arnold 監督は北京五輪までに20試合はこなしたいとのコメント。3月26日、代表が昆明で中国との試合がある日にはクロアチア五輪チームとの試合が欧州で組まれている。
また Asia Champions League に出場する Melbourne Victory と Adelaide United ともACL 開幕前に試合を行う予定。 Arnold 監督は五輪までに一人でも多く Socceroos 入りして個々のレベルアップそしてチーム力のアップを期待している。
しかしながら Overage の招集は “Overage の選手は適材でなければならない。
彼らが過度に畏怖されチームの調和を乱してほしくない。しかし現実 A-League をベースにした Over Age 選手を2~3人ほどを考えるかも知れない。” との事であった。1992年バルセロナ五輪でオーストラリア五輪チームはベスト4に進出したが今回はそれ以来の準決勝、そしてメダルを狙う。

今回の招集メンバーは下記の通り

Nigel Boogaard (Central Coast Mariners), Mark Bridge (Newcastle Jets), Leigh Broxham (Melbourne Victory), Robert Cornthwaite (Adelaide United), Bruce Djite (Adelaide United), Robbie Kruse (Queensland Roar), Mark Milligan (Sydney FC), Stuart Musialik (Newcastle Jets), Kristian Sarkies (Adelaide United), Nikolai Topor-Stanley (Perth Glory), Tando Velaphi (Perth Glory), Danny Vukovic (Central Coast Mariners), Nick Ward (Melbourne Victory), Ruben Zadkovich (Sydney FC), Michael Zullo (Queensland Roar)

日本も今回の五輪予選を通じてかなり強化されたと思う。しかしメダルの可能性はどうだろう……. 出来れば Olyroos との試合を見たいなぁ……….
そして英国紙に日本の Koki Mizuno に Work Permit が降りることが報道される見出しを見つけた………


大詰め A League  Final Series への路

2008-01-04 | Aussie & Kiwi

南半球で行われている3年目を迎えた Hyundai A League は3試合を残している。
昨年は浦和 REDS がACL のグループリーグ戦でオーストラリアの Sydney FC と対戦した事もあり、興味を持った人もいるだろう。 A League は8チームで構成され3回戦総当たりでレギュラーシーズンが行われ、上位4チームが Final Series に進出する権利を持つ。その Final Series は五輪のソフトボールでも採用されたページ方式と言われているトーナメントで、3位と4位の、そして1位と2位のチームがそれぞれホーム&アウェー戦で勝者を決め、1位対2位の対戦での勝者はそのまま Grand Final に進出し、敗れたチームが3位対4位の対戦で勝ったチームとGrand Final 進出を掛けて Final Match を行う。各チームはレギュラーシーズンでの優勝はともかく何とか4位以内に入る事を最低目標としている。
今季は第18節を終わってQueensland Roar が勝点30で首位に、2位には同勝点ながら得失点差でCentral Coast Marinersが2位に続き、3位にはシーズン序盤不調であった Sydney FCが勝点27。4位には勝点25で Newcastle Jets が続いており、以降5位 勝点23でAdelaide United。6位 勝点20 Melbourne Victory。7位同じ勝点20で Wellington Phoenixそして最下位が勝点16の Perth Glory となっている。昨年の覇者 Melbourne Victory が6位、Adelaide United が5位と Grand Finalist が共に Final Series 圏外にいる。昨シーズン、レギュラーシーズンで勝点45でダントツの首位で終え、 Grand Final では Adelaide United を6-0 で粉砕し見事な優勝を飾った Melbourne Victory が不振に喘いでいる。今シーズンは開幕から5試合連続で引き分け、初勝利は第6節の Queensland Roar ( 2-0 ) 。その後はライバル Sydney FC をアウェーで 1-0 で破るなどするも第10節から8試合で3分5敗と全く波にのれず6位に低迷している。その原因は得点力不足。特に昨シーズン Grand Final で5ゴールを決めた Archie Thompson が今季はまだ5得点しか決めていない。Thompson は昨年のアジアカップでも出場をしたFWなのでご存じの方も多いと思うが今年のゴール数減少にはやや言い分もある。試合途中には二列目の下がる事が多く、これは中盤でボールがなかなか回らない Victory のチーム事情にもよる。 Fred, Simon Storey といった選手の抜けた穴が埋まらなかった様だ。
対照的に好スタートを切ったのが Central Coast Mariners 。一時独走状態にあったがその原動力はワールドカップとアジアカップで日本相手にゴールを決めた John Aloisi と Sasha Petokovich の新加入FW陣。昨シーズンは開幕4試合連続無得点を喫するなど得点力不足を解消した。ただ守備がここ2試合破綻しており Melbourne Victory, Sydney FC 相手に連続して5失点しているが。
第19節では上位4チーム が下位4チームとそれぞれ対戦する事となった。もし上位チームが揃って敗れればより多くのチームが Final Series 進出の可能性を見出す事が出来る。
1月4日には2試合が行われた。まず現地時間7時半(日本時間の午後3時半) Wellington Phoenix が Sydney FC をホーム Wellington の Westpac Stadium に迎えてキックオフされる。Phoenix は唯一ニュージーランドからA League に参加しているチーム。昨年崩壊した New Zealand Knights は結局2年連続最下位であったがニュージーランドのチームとしてその汚名を何とか返上したいところだ。そしてあわよくば Final Series までと言う事だろう。今季は Sydney FC に対して1勝1分けだ。試合は終盤まで 0-0 の均衡が続く。しかし79分に Terry McFlynn, 83分には Alex Brosque に連続失点を許し、ボール支配率 54%, シュート数も Sydney FC を上回る16本を放つ優位な試合展開を生かせず敗戦喫してしまった。
続いて午後8時(日本時間午後6時)に五輪予選等でも使われた Newcastle の Energy Australia Stadium dで行われた Jets 対 Adelaide United の試合。この4位 ( Newcastle Jets ) と 5位 ( Adelaide United ) の直接対決に下位4チームは Adelaide United のそして上位4チームはNewcastle Jets の勝利を祈った事だろう。試合は13分 Joel Griffiths の今季9ゴール目で Jets が先制をすると41分にAdelaide は Lucas Pantelis のゴールで追い付く。しかし前半ロスタイムに Fabian Barbiero が2枚目の警告を受け退場に。そして72分にJames Holland のゴールでリードを許す。ロスタイムになり Adelaide United は Mullen, Salley と言った選手を投入するも同点ゴールは遠く Adelaide United は大切な試合を落としてしまった。 この時点で勝敗は下記の通りになった。

1. Queesnland Roar           18  8  6  4  +7  30
2. Central Coast Mariners  18  9  3  6  +4  30
3. Sydney FC                   19  8  6  5  +4  30
4. Newcastle Jets             19  7  7  5  +2  28 
5. Adelaide United             19  5  8  6  +1  23
6. Melbourne Victory         18  4  8  6  -4  20
7. Wellington Phoenix         19  5  5  9  -7  20
8. Perth Glory                  18  3  7  8  -7  16

Wellington, Perth はこれで圏外に去り、Melbourne Victory は5日首位の Queensland Roar とアウェーで戦う。今シーズンの対決は1勝1敗だがもしこの試合に勝っても4位 Newcastle Jets との勝ち点差5を残り2試合で逆転するのは大変厳しく、Adelaide United と共にレギュラーシーズンでの敗退となる可能性が大きくなった。今年 Asia Champions League に参戦するのこ両チーム、今から来シーズンに向けての選手獲得に動くかもしれない…….


URAWA REDS は憧れの対戦相手???

2007-11-11 | Aussie & Kiwi
11月7日。イランの Esfahan で開催された ACL Champions League の決勝戦 1st LEG で浦和REDSは1-1 で引き分け、やや有利の状況で14日さいたまスタジアム2002での第二戦に臨む事となった。対戦相手の Sepahan には後半はかなり押し込まれ終盤には防戦一方。何度か遭遇した決定的なピンチもなんとか凌いでドローで厳しいアウェーゲームの戦いを終えた。 14日はアジア王者に戴冠すべく好プレーを期待したい。

10月6日、Sydney で行われたA Leagueの大一番 Sydney FC 対 Melbourne Victory の試合翌日、メルボルン空港で前日の激戦を終え Sydney から帰途についていた Victory の選手達と Melbourne 空港で遭遇する機会に恵まれた。
早速私は選手団に接近。すると Victory の中心選手 Kevin Muscat と目が合い、サインと記念撮影を依頼した。 Kevin Muscat と言えば昨年の ワールドカップ には選出されなかったが,かつては Scotland Premier の Glasgow Rangersでもプレーをするなど長くオーストラリア代表の中心選手を務め、2001年11月のウルグアイとのワールドカップ日韓大会最終予選の1st Leg のホームゲームではPKを決めてチームを勝利に導いた。(残念ながら 2nd LEGのアウェー戦では 0-3 で敗れウルグアイが予選を通過。) Muscat の特徴は激しいディフェンス。対戦相手のエースストライカーを抑えるのが彼の仕事で、相手サポーターからすれば憎い存在で反対に Victory サポーターからすれば頼れる Centre Back である。しかし、空港で話した Muscat はピッチ上でのタフなプレーとは全く異なった紳士でサインにも写真にも快く応じてくれた。その上他の選手達にもサインを促してくれ、おかげで前日の Match Day Program, “90 minutes “ には Victory 選手達のサインが書き込まれ大切な宝物となった。そして Muscat とはしばし談議に花が咲いた。まだ34歳なのだからJリーグでプレーしてくれないか?と言うと、 Steve=Corica や Nedijeliko= Zelic Mattew= Bingley そして Graham=Arnol dと言ったかつて J League でプレーしたことのある選手から日本の事を聞いた事があると教えてくれた。そして驚いた事に Muscat の方から“ You は URAWA REDS のサポーターか?”と訊いて来たので。

“もちろん(これは嘘だけど)。3月にはシドニーまでAsia Champions League を観戦に来た。でも URAWA REDS の事なら子供方が詳しい(これは本当)”と話をすると、
“URAWA REDS のホームスタジアムは 50,000人以上入ると聞いたが本当か?そしてリーグ戦ではほぼ 40,000人以上の観客が入るときいたけど….”
“それは本当だ。 Capacity は55,000 人でワールドカップでも使われた。そしてREDSの試合では40,000 人以上が詰めかける。私の家からも近いので何度も息子と言った。 Sydney FC との試合も見に行った。 Sydney FCのサポーターも来ていた。“
と答えた。すると Muscat は ” ワォォォォ….” とばかりに両手を広げて横にいたチームメイトに説明を始めた。そして Melbourne Victory は既に来シーズンの Asia Champions League 出場を決めており、“是非 URAWA REDS とゲームをしたい。”と言っていた。(しかし帰国後この話を息子にすると、 “ さいたまスタジアム 2002の観客収容能力は62,000 以上だ。”と指摘を受けた。)さらに Ernie Merirck 監督にもサインを頂き、
“ 来年URAWA にお越しになる日をまっております。”と言い握手も交わしてきた。 

10分程ではあったが貴重な出来事でもあった。前日、アウェーで宿敵 Sydney FC を 1-0 で降した事もあり選手達の表情は明るく、他にも数人の人々から求められたサインや記念写真にきさくに応じていた。
その日 Victory の熱心なサポーターでもある顧客にこの空港での出来事を話すと凄く興奮していた。そして Muscat に URAWA REDS の事を訊ねられた事を話すと数日前に地元テレビ局 SBS で King of Club と言う特番が放映されそれが浦和レッズの事を特集した番組でオーストラリアのサッカーファンの間では結構話題になっている。おそらくその影響もあるだろう。と教えてくれた。その King of Club と題名されたレッズの特集番組を私も現地で視たが、それほどの反響だとは思わなかった。
そしてVictory のサポーターの顧客も
“ Asia Champions League では是非 URAWA REDS と同じ組に入ってほしい。そしてさいたまスタジアムに行くのを楽しみにしている。”と言っていた。
来シーズンの ACL への Jリーグからの参加枠は2チームであるが、REDS がSepahan を降して優勝すれば3チームが来シーズンの ACL に出場し、 Melbourne Victoryそして Adelaide United の両オーストラリア勢はかならずJリーグのチームと同じ組になる事に。他のサポーター達も“日本のチームと同じ組になってほしい。そして出来れば URAWA とやりたい。”と異口同音に言っていた。

あれから約1カ月。 A League は12節が終了し Central Coast Mariners が勝点23で勝点17のAdelaide United , Newcatle Unitedを6勝点上回って首位を走っている。昨シーズンの覇者 Melbourne Victory は開幕5試合連続で引き分け、以降Queensland Roar, Sydney FCに連勝したあと、1勝1分3敗と失速気味で勝点15で6位に甘んじている。また今年浦和レッズとACLを戦い話題になった Sydney FC は今シーズンは元ブラジル代表のジュニーニョを擁してシーズンに臨むもいま一つ調子に乗れず第8節を終えて2勝3分3敗。遂に10月24日には Culina 監督が更迭され John=Kosmina が新監督に迎えられた。以降 Sydney FC は2連勝を飾り、11月10日のアウェーの Telester Stadium での宿敵 Melbourne Victory 戦に臨んだ。昨年 Kosmina が監督をしてた Adelaide United がここで試合をした時、サイドラインを割ったボールの処遇を巡って Muscat と小競り合いをしたのがこの Kosmina 監督。試合前から宿敵 Sydney FCを迎えた Victory サポーター達の熱狂ぶりが更にヒートアップしたことは想像するに容易だ。




この試合はスコアレスドローに終わり、Sydney FC は勝点を16とし、 Victoryを一つ上回る5位に。もちろん先述したメルボルン空港で Muscat に遭遇した時にこの一件を知った上で、“あなたは John=Kosmina が好きですか?”と意地悪な質問をぶつけると彼は苦笑しながら、“もちろん I like “ と答えた。
A League は残り9試合。来年2月には Grand Final が行われ覇者が決まるが、再来年の ACL 出場権そしてJ League チームとの対戦を目指して残りの9試合に臨むのだろうか……

最後に Sydney FC サポーターのみなさん、 Victory の選手達と仲良くしてごめんなさい…..


Referee 1-0 Sydnye FC ??

2007-10-08 | Aussie & Kiwi
10月6日。 A-League で最もエキサイトするゲーム Sydney FC vs Melbourne Victory を観戦した。 A League 元年の覇者は Sydney FC そして昨シーズン、2年目の覇者が Melbourne Victory 。そして Sydney, Melbourne と言うオーストラリアで 1,2 の規模の都市でのライバル意識向きだしの争いは東京対大阪と同様、いやそれ以上のものがあるかもしれない。なにしろオーストラリアの首都がキャンベラとされているのはあまりにも両都市の首都誘致争いが激しくその間をとったものとされている。また、A-League もこの両チームのゲームを一つの“目玉商品”としている。
しかしこれまでの直接対決では今回ホームの Sydney FC の1勝2分3敗と分が悪い。2005/06シーズンはアウェーで Thompson の2ゴールと Mascut の2本の PK で 0-5 と大敗している。
この試合は3月に ACL の浦和戦で知り合ったサポーター達と一緒に COVE と呼ばれるゴール裏のシートで共に観戦をした。試合前から対面の Vicotry サポーター達と大変なシュプレヒコールの応酬を繰り広げる。まぁお互いに何を叫んでいるかは聞こえないであろうが。 Sydney サポーター達の期待は前節から怪我の癒えたジュニーニョ。そしてベテランDFでワールドカップメンバーでもあった Popovich。要注意選手は当然 Socooeroos の Thompsonこれまで Sydney FC 戦で5ゴールを決めている。そして元 Socceroos 主将の Kevin Muscat 。Thompson と Muscat に対する野次もすごい。選手達が入場し、シドニーの選手達がこちらに手を振りながらポジションに着くと、大歓声が彼らを迎える。しかしコイントスですぐにエンドが替わり Vistory の選手達がやって来るとこれまたすごいブーイングが。同じ事は向こう側でも起こっている事だろう。 
立ち上がりから中盤での潰し合いが続きゴールシーンがなかなか見られない。そんななかSydeny は五輪代表の Adam Casey が右サイドを突破してチャンスを作ろうとする。そして試合が大きく動いたのは25分、中盤で Victory DF のSteve Pantelides がボールを持った所にSteve Corica がチャージに入ったが Pantelidas は Corica がタックルに入る前にボールを放すが、そのまま Steve の足が Pantelidasa の膝に入ってしまった。ここで Mark Shield 主審はすかさずCorica にレッドカードを出した。これにはサポーターのみならず Culina 監督も怒りを露に。一連の流れを見れば Corica のタックルは故意的なものではなく、イエローカードが妥当であっただろう。
主審の Shield 氏はワールドカップでも笛を吹き、アジアカップの決勝戦の主審も務めた著名な審判。この大一番に起用されるにふさわしい主審だったのだが…….
ACLの浦和戦でも活躍した元 Socceroos の Corica の退場は Sydney には計り知れないものであった。 Corica は攻撃と守備の両方の能力を持っており前節ではジュニーニョと絶妙のパス交換を見せていただけに……. その直後、ジュニーニョのスルーパスが Brosque に渡りシュートチャンスであったがその前に倒されたプレーにはホイッスルが鳴らず、Sydney Supporter からは主審に対して “ Oh Referee  !! Your wife were shit “ とのコールが起こる。




試合後 Culina 監督は“もし警察の加護が必要ならそれは良いサインではない。”と Shield 主審に言ったと伝えられた。そしてそれに対して Shield 主審は何と答えたかと記者会見で訊かれた Culina 監督は “ 彼をみてくれ、そして私に尋ねないでくれ、罰金を払いたくないから。“と答えた。36分には Victory MF Grant Brebner にイエローが出されたがこれも妥当な判定では無いと思われる。そして41分には Victory DF Jospeh Keeren にイエローが出されるがこれはむしろ相対した Sydney FC の Mark Rudan に出されるべきであった。これらの判定は Corica 退場の補填だったのだろうか?しかし64分にジュニーニョにイエローカードが出された時は怒りと言うよりも理解に苦しんだサポーターがいたのではないか?ゴール前にドリブルで持ち込んだジュニーニョが倒されたがノーホイッスル。そしてジュニーニョが軽く主審にファールじゃないのか?とポーズをとっただけでイエローが出された。  
Corica を失った Sydney は明らかに劣性続きであった。ジュニーニョはタイトなマークに苦しみスペースが見つけられず、トップの Brosque にはロングボールしか供給されない。そしてそこには屈強な Kevin Muscat が待ち構えていた。そしてジュニーニョは70分にブラジル人 FW の Patrick と交替でベンチに下がった。そして Melbourne は Thompson が真ん中のトップ、右にDaniel Allsopp 左に Leonard Love を拝していたのだが、 Thompson が2列目に下がり 最前線が左から Matthew Kemp がMFから上がり、真中に Love が回り、右はそもまま Allsopp が入る。これによりボールキープ力もありスピードのある Thompson が中盤を完全に試合し何度も彼から前線にボールが送られ Victory のチャンスが続く。そして81分、それまで Victory の攻撃を堪えて来た Sydney FC であったが、Adrian Caceres の左からのクロスを最後は Allsopp が押し込んで均衡を破られてしまった。 昨シーズンチームの得点王であったAllsopp はこれで対 Sydney FC 戦4得点目。 COVE には静寂がはしる。そして対面のバックスタンドは大騒ぎだ。そして後で知ったのだがバックスタンドの右側にあるスタンドに陣取る Sydney サポーター達に物が投げられたとか。
Sydney ベンチは同点を狙って Ufuk Talay, Brendon Santabla のFW 選手を相次いで投入するが、シュートレンジに届かない。結局3分あったロスタイムにもこれといったチャンスは作れずタイムアップ。この大一番で完封負けを喫した。 
ブーイングを浴びながらピッチを引き上げる審判団。しかし敗因は審判だけではないだろう。後半、 Sydney サポーターを沸かせたのは79分に得たゴールまでのFKを Brosque が直接狙い僅かに外れたシーンのみ。中盤を完全に制され最前線と分断されてしまっていた。期待のジュニーニョはタイトなマークに苦しみ、またそれを中盤でサポートする選手がいなかった。前節は Coirca がいいサポートをしたのだが。
これで Melbourne Victory は7試合負けなしで勝点を11に伸ばし、 New Castle Jets に替って2位に浮上。敗れた Sydney は2勝2分3敗とまた黒星が先行してしまった。試合後の Culina 監督は“ここに来てくれた18,000の観客(正確には 18,436人 ) の観客に申し訳ない。こんな偉大な試合を1時間以上も10人対11人で演じた事を申し訳なく思う。”とコメントを残した。そしてサポーター達と競技場近くのバーで語り合ったが皆、あの判定が試合を壊した、11人対11人で負けたのなら納得するのに…. と言っていた。しかし Victory サポーター達からしても Shield 主審は鬼門だったらしい。 Kevin Muscat は何度か彼に退場にされているのだから….
楽しみにしていた大一番であったがいまいち消化不良といったところか……. でも彼らのチームを思う熱い気持ちはよく分かった。なにしろ A League 発足前はサッカーの話をする人とは知り合えなかったから……


Juninho 1-0 Newcastle Jets A-League 第6節

2007-10-01 | Aussie & Kiwi

3シーズン目を迎えた今シーズンの A League は第5節を終わって Central Cost Mariners が4勝1分け勝点13で首位を走っており、2位にはNewcastle Jets が勝点9で続き以降Melbourne Victory が勝点5そして最下位 Perth Gloryが勝点3と3位から最下位8位の までが勝点2の中に犇めいている。昨年覇者の Melbourne Victory は開幕から5戦連続引き分け、もう一つの Grand Finalist、Adelaide United は4分1敗で昨年度の Grand Finalist が共に勝星が無い。それに加えて新星 Wellington Phoenix が前節はAdelaide United を相手にShane Shmelz のゴールでしぶとく引き分け、その前はアウェーで Sydney FC を逆転で 2-1 と降しクラブ創設 A League 初勝利の美酒に酔った。昨年消滅した New Zealand Knights の様に開幕から連敗を記録するチームが無いので3位以下が混戦だ。(とはいってもまだ開幕5節しか終わっていないけど。)
9月29日、1勝2分2敗と5位にやや低迷している Sydney FC は2位の Newcastle Jets をホームの Aussie Stadium に迎えた。 Newcastle Jets と言えば昨シーズンは Minor Semi Final で対戦した相手。初戦を 1-0 でものにするもアウェーでの第二戦を 0-2 で落とし連覇を絶たれた相手だ。まぁその前にサラリーキャップを違反していた事がシーズン終盤に発覚し勝点3マイナスを果たされた事の方が痛かったか?そういう相手でもあり、また今後首位戦線に踏みとどまる為に、そして A League の興行を考えても Sydney FC にとっては負けられない試合であった。
ここ Aussie Stadium に来るのは3月のACLでの浦和戦以来だ。5月のさいたまスタジアムで出会ったシドニーからのサポーター達との再会を楽しみ、彼らと殿に COVE と呼ばれるサポーター席に入れて貰う。試合前の選手紹介から彼らのボルテージは上がりっぱなした。ブンデスリーがの様にスタメンの選手の名前がアナウンスされるとそれに続いてみんなが苗字を叫ぶ。



彼らの期待は今シーズンの Marquee Player である元ブラジル代表のジュニーニョだ。日本にも1995年にセレソンの1員として来日した事もある。当時22歳のジュニーニョ=パウリスタはセレソンの将来を担う選手と言われていたが、Middlesbrough に入団後は怪我やチームが降格したりする不運に見舞われワールドカップフランス大会には選出されなかった。以降はスペインの Atletico Madrid 再び Middlesbrough, そして故国に帰りVasco da Gama, でプレー。 ワールドカップ日韓大会にも選出された。
そのワールドカップでは1次リーグから先発出場を果たすも決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で57分にベンチに下げられ以降は替わりに Kleberson , Edilson らが起用されようやく決勝戦の残り5分にロナウジーニョと交替でピッチに登場した。しかしセレソン優勝メンバーである事は違いない。ワールドカップ後は Flamengo でプレーした後三度 Middlesbrough のユニフォームに袖を通し、Glasgow Celtic でも1シーズンプレーしブラジルに帰った。その入れ替わりに Celtic に入団したのが中村俊輔だ。1995年に Middlesbrough で Premiership の Career をスタートさせたが、当時ブラジルの選手が England に渡るのは非常に珍しかった。
そのジュニーニョは初戦の Mariners 戦、第二戦の Adelaide United 戦に出場を果たすも以降肩の故障で戦列を離れ、この試合が3試合振りの出場となる。一方の Newcastle Jets は前節の Melbourne Victory 戦からメンバーを5人替えてきたが FW の Joel Griffiths が怪我で出場出来ないのが痛いところだ。それでなくても昨シーズンの中心選手、 Soceeroos でもある Nick Carle をはじめ Milton Rodriguez, Paul Okon らが抜けたのは厳しいはずだ。一方の Sydney も Socceroos の David Carney, Nikolai Topor Stonley といった ACL の浦和戦にも出場した馴染の選手がいないのが寂しいが。
それにしても Sydney サポ達の応援歌のバラエティーも増えたものだ。聖者の行進に加えて Beatles の Twist and Shout や KC & the Sunshine Band の That’s the Way そして Ringo Star の Hey Baby ( だけどオリジナルは誰なのだろう?) など私の好きな歌も出て来るので一緒に声を出す。試合はキックオフから一進一退の攻防が続く。そんな中で Jets は左サイドバックの Matt Thompson が時折鋭い上がりを見せてチャンスを作る。また左の2列目に起用されている DF選手 Adam Grifiths も左サイドを抉って来る。 Sydney FC の対峙する五輪チームのメンバーでもあるRuben Zadkovich の上がった後ろを狙っている様だ。現状をなかなか打破できずに徐々にフラストレーションがたまりつつあるサポーターを沸かせたのは30分過ぎに目の前をアップにやって来た Uful Talay や Patrick を見つけた時だった。私としては今年から Sydney FC に加入した元 Sooceroos の Tony Popovic が気になったけど。昨年のワールドカップではブラジル戦だけ出場を果たしたがその前から Socceroos を支えたベテラン選手だ。
Sydney FC サポの声援に後押しされたのか30分を過ぎると Sydney の攻勢が続く。31分には波状攻撃から最後は Brendon Santalab がそして33分には攻撃参加した Mark Rudan がそれぞれ惜しいシュートを放つがそれらは Juninho のスルーパスからであった。そして36分。 Sydney FC サポの狂喜乱舞するシーンが。またもジュニーニョのスルーパスが対角線上に走り込んだ Alex Brosque にぴったりと合う。そして Brosque は相手 DF 二人 Jade North と Stephan Laybutt をかわしてシュートを決めて先制ゴールを挙げた。サポーター席ではビールを放り投げて大喜び。私にも少しかかったけど。そしてその直後にも同じようなスルーパスがジュニーニョから Brosque に通ったがこれは決められなかった。 終了直前に Jets はロビングが Sydney ゴール前に入り、攻撃参加した Adam Griffiths が迫ったがその前に GK Bolton がキャッチし、前半が終わった。
ハーフタイムに席を移動する事にした。サポーター達の熱意は十分に伝わるが試合そのものが見難いので場所を替える事にした。そのハーフタイムには中国で行われている女子ワールドカップでベスト8に進出した女子代表チーム Matildas の3人の選手が紹介された。公開インタビューの後に多くの女の子達が彼女達にサインを求め、また彼女達の丁寧にサインをしていた。なでしこは1次リーグで敗退したが翌年には北京五輪がある。ベスト8に入った Matildas は北朝鮮に敗れて五輪出場はならなかった。今後のオーストラリア女子サッカーの将来も日本の様に前途洋々ではなさそうだ。
後半はメインスタンドに移動したので試合が非常に見易い。さすがは球技専用競技場だ。メモを取っている私の隣席の男性が日本から来たのか?とか声をかけて来る。そうだと答えると“あなたの前に座っているのは Mark= Miligan の母親だ。”と教えてくれた。彼女とも顔見知りらしい。母親に私の事を紹介してくれている。訊けばレッズ戦の観戦に日本に来たそうだ。非常に楽しかった、日本は良い街だとも言っていた。私もオーストラリアには仕事で良く来る、3月の浦和戦もここで観戦した、そして7月にはアジアカップ観戦でバンコックに行った事も言うと”私も見に行った。”とずいぶん驚いていた。3月のACLの試合の印象は?と訊かれたので " Thanks Bolton "と言ったので(永井の同点ゴールは GK Bolton のキャッチミスから。)大変受けた。
でもこんなところで選手の家族と話が出来るなんて日本では考えられないなぁ…..

後半に入ってジュニーニョの個人技は更に冴える。それだけでなく MF の Steve Corica とのパス交換で中盤を完全に支配してしまった。 Corica はかつてサンフレッチェ広島でプレーした選手。今年のACLの浦和戦でも活躍した選手なので覚えている方も多いだろう。56分には右サイドバックの Milligan のあがりから Brosque に繋ぎ後ろに戻した所を MF Terry McFlyn がミドルを放つが枠を外れる。60分には波状攻撃から Corica が強烈なショットは相手DFに当たった。  その直後にも相手ボールを奪った Corica がジュニーニョに繋ぎ Laybutt を外して放ったシュートは惜しくもファーポストを外してしまった。
Jets は63分に MF のTarek Elrich を下げて18歳の長身選手 Jason Hoffman を入れるが彼の頭に合わすべくボールが出てこない。 74分には今度は Sydney が Coirca を下げて FW の Ufuk Talay を入れる。かつてはガラタサライイスタンブールでプレーした選手だと隣人の男性が言う。これでどうやら彼はトルコ系だと分かった。 Jets の Nick Carl も今シーズンからトルコに行った事をこちらから言ったそして昨年は日本のジュンイチ=イナモトがガラタサライでプレーをした事も言ったがそれは彼は知らなかったしかし前に座っていた Milligan の母親はそれを知っていた。なかなか話せるおかぁさんではないか。
75分に Jets ベンチは攻撃的MF Denni を入れる。この Denni はかつてモンテディオ山形でプレーした Denni だとおもう。プログラムには 1983 年8月21日生まれとなていたけど本当は 1982年生まれではないかな?? Adam D’Apuzzo の FK からバイシクルシュートを見せたがこれは GK Bolton の正面だった。Adam D' Apuzzo はその前にも同じ様な右サイドの位置から FKをゴール前にいれ Adam Griffiths の頭にあわせ惜しいチャンスを作った。しかし Jets の後半の目立った攻撃はこの2回だけ、中盤のが支配され続け終始劣勢であった。
観客はジュニーニョがボールを持つ度に沸き返り、また彼も何かをしてくれるので更に彼にボールが渡った時の期待度は上がっていく。そして86分にはお役目ごめんで大歓声を浴びて同じブラジル人選手 Patrick と交替でベンチに下がった。そしてホイッスル。これまで Sydney FC の試合を ACL を含めて4試合観戦したが勝ったのは初めてだった。
第6節の A League は上位2チームが敗れ Central Coast Mariners の勝点13での首位は変わらないものの2位 Newcastle Jets から6位 Adelaide United までの5チームが勝点2差の中に犇めく。そして翌週は A League の大一番 Sydney FC vs Melbourne Victory が Aussie Stadium で行われる。仕事の都合がうまくつけばいいのだけど……..




MCG にて Australia vs Argentina 後半 Adios Skoko

2007-09-15 | Aussie & Kiwi

ハーフタイム中にどこかもっと見易いところは無いかと競技場内を徘徊する。結局ゴール裏のオーストラリアサポーター席に紛れて立ってみる事にした。もちろんここには立見席は無く、彼らとてそこの座席を指定しているのだろうが。 ここ MCG はサッカーではあの 1997 年のワールドカップ予選のイラン戦、MCGの悲劇と呼ばれた舞台でシドニー五輪の際も Olyroo がここでイタリア戦を行った。そして Aussie Football の Grand Final が行われる競技場としてでも有名だ。昨シーズンは A League の Melbourne Victory が優勝し、 Telstar Dome でさえ満員札止めになるのだからここで開催してはと言う案もあるらしいが、サッカー観戦には少し大きすぎると感じた。



さてエンドが替わって後半、ゴール裏に回ったこちらにアルゼンチンが攻めて来る。アルゼンチンの攻勢を見越しての席替えなのだけど。49分にあっさりとアルゼンチンに先制点が入ってしまった。 Messi がドリブルで突破し倒されてFKを貰うとやや右サイドから Manchester United の Carlos Tevez が入れたFKのクロスに Martine Demichelis が飛び込んで頭で合わしてゴールネットを揺すった。 Tevez のFKは本当に早かったがそれを合わせた Demichelis も見事だった。 潮が引く様にサポーター達が静かになってしまった。
しかし51分に拍手が沸く。ベテラン Skoko がベンチに下がるのだ。大歓声に拍手で応えピッチを去る前に Zanetti と抱き合いそしてオーストラリアの選手達と握手をする Skoko 。この出身地 Melbourne はそして MCG は本当に思い出のスタジアムになるであろう。2000年はシドニー五輪をこの競技場でプレーし、昨年のワールドカップ前の壮行試合試合のギリシア戦ではゴールを決めた。ワールドカップでは出番が無かったがアジアカップ予選のバーレーン戦でもゴールを決めた。代表試合出場数は10年間渡って50を数える。また1人 オーストラリアのサッカー史を支えた選手が去った。



この Skoko の交替を機に?オーストラリアが攻勢に出る。52分には Carl が53分には FK からBreschiano が強烈なショットを放ちそれぞれ GK Abbondanzieri のファインセーブを引き出す。 さすがワールドカップでもアルゼンチンゴールを死守したGK。
準々決勝ではクローゼと激突し交替を余儀なくされた。もしそれが無ければ・・・・・Breschiano はこの日2本目の惜しい直接FKだった。58分にはその Breschiano に替って Holman が投入される。アジアカップにも出場した Holman は Socceroos 期待のFWだ。18歳の時に当時小野伸二のいた Feyenoord と契約するもすぐにレンタルに出されるたがオランダ生活も6シーズン目の今は NEC Nijmegen のレギュラーだ。67分には地元の大歓声を後に Thompson が下がり昨シーズンまで Newcastle Jets でプレーをし今はトルコリーグの Gencelerbirgli に移籍した Nick Carle が入る。 Carle もアジアカップの日本戦に出場した。
若い攻撃陣の投入に刺激されたのか David Carney の左サイド攻撃がこの時間から目立つ様になって来た。そのサイド突破から見事なクロスが入ったが僅かに Kennedy に合わなかったが、1対1でも堂々と渡り合う様になった。そして前半の終盤から Messi に対しても身体を張って突破を食い止めるシーンが。77分にはインターセプトを見せ、 Holman のシュートを引き出す。 
また Culina も負けじとアルゼンチンゴール前の右サイドでテクニックを見せDF二人をかわし観衆を喜ばす。

前半冴えに冴えた Messi のドリブルもやや陰りが。疲れが出てきたかな?何度か倒されてもファールを取ってもらえず主審に激しく抗議をする場面も。85分には Grella に倒されちょっとした小競り合いも。その直前には Tevez がアルゼンチンサポーターから大歓声を浴びながら Saviola と交替でベンチに下がる。その Saviola が90分に久々の Messi の左からの突破からシュートを打つがこれは力なく Shcwarzer が片手でキャッチ。そしてその直後に Messi が FIFA U-20 に出場した Sergio Agueroと替ってベンチに下がったがこの時ばかりはアルゼンチンサポーターだけでなく競技場全体から拍手が沸き起こる。 だが周りのサポーター達は何とか同点をと声援を送るが3分なったロスタイムも過ぎて 1-0 のままタイムアップとなった。 

翌日の新聞はこの試合を非常に肯定的に評価しており、特に Messi, Tevez にゴールを許さなかった事と、 Carney や Breschiano, Kennedy ら攻撃陣を評価。 Viduka, Aloisi 無き後の新戦力となるだろうか?この試合が最後の指揮になるかもしれない Arnold 監督は A League の進化こそ Socceroos の底上げとコメントしていた。彼が指揮した13ヶ月間で起用した選手は延べ53人となるらしい……
アルゼンチン側には何か収穫はあったのか??ノルウェー戦には敗れたがこの試合後も“今は勝敗は度外視する”といったコメントを寄せていたけど…..
この試合の勝利を最も喜んだのはアルゼンチンからのオーストラリアに移り住んだ移民達だろう。試合後もしばらく競技場の外で彼らの Fiesta が続いていた。  
この日私は Warren のユニフォームを着ていたけど、マラドーナのイラストの入った白と水色の縦じまのレアもののレプリカを着たらよかったかなぁ…….とも思った。




翌日私は朝6時の飛行機で再びニュージーランドに向かった……

Match Details Australia 0 Argentina 1 (Martin Demichelis 49’)

Australian line-up: GK 1 Mark Schwarzer ; 2 Lucas Neill (c), 4 David Carney,
5 Jason Culina, 6 Michael Beauchamp, 7 Luke Wilkshire, 8 Josip Skoko ( 17 Carl Valeri 51’), 9 Joshua Kennedy ( 22 Nik Mrdja 82’), 11 Archie Thompson ( 19 Nick Carle 62’), 13 Vince Grella, 23 Mark Bresciano (10 Brett Holman 58’)

Argentina line-up : GK 13 Roberto Abbondanzieri ; 2 Martin Demichels, 6 Gabriel Heinz, 8 Javier Zanetti, 11 Carlos Tevez ( 7 Javier Saviola 85’ ) 14 Javier Mascherano , 15 Gabriel Milton 17 Nicolas Burdisso, 18 Jonas Gutierrez
( 5 Fernando gago 72’ ) 19 Lionel Messi ( 2 Sergio Aguero 91’ ), 20 Federico Insua ( 16 Cristian Ledesma 82’ )

Referee: Michael Dean (England) 

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